ピスタチオは、縦に割れた白っぽい殻に包まれ、グリーンが鮮やかなナッツの一種です。以前は殻付きのピスタチオがおつまみとして食べられるのが定番だったが、近年、ケーキやアイスなどお菓子に使われたピスタチオがブームになったな。様々な食べ方があり、色々な形で販売されているが、美味しさを保つにはデリケートな取り扱いも必要です。この記事では、ピスタチオの殻や薄皮の簡単な剥き方や、様々な食べ方、保存方法などを果物大好きパティシエのmei.mと一緒に詳しく解説していきます。

ライター/mei.m

15年近くウェディングケーキを作ってきたパティシエで、現在は2児のママ。フルーツが大好きで、味見と称して様々な果物を食べてきました。ピスタチオはフレーバーにしても、デコレーションにしても、お菓子を格上げしてくれる頼れる食材!

ピスタチオの簡単な下処理

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殻や薄皮が取り除かれて販売されているピスタチオは便利ですが、やはり風味や香りは損なわれていきます。ピスタチオ本来の風味や香りを楽しむためには、ぜひ食べる直前まで殻や薄皮が付いた状態のものおすすめです。しかし、殻や薄皮が剥きにくい場合もありますね。そんな時に、簡単に剥ける方法をご紹介します。

開かない殻の剥き方と割り方

熟すと自然に割れ目が入るピスタチオは、たいていの場合は縦に割れていて、その割れ目から外すことが出来ます。しかし、割れ目が狭く、固くて取れない場合は、他のピスタチオの殻を割れ目に差し込み内側から押し開けるようにしてみましょう。すると、テコの原理で、固い殻も簡単に外れますよ。

また、稀に混ざっている割れ目の開いていないピスタチオの場合は、キッチンペーパーなどで包み、上からペンチや麺棒など硬いものでたたき割ります。キッチンペーパーで包むことで、割れた時の殻の飛び散りを防いでくれますよ。たたき割る音は意外と響くので、夜は騒音とならないよう気を付けましょう。

薄皮は湯剥きで

生ピスタチオ1粒ずつにピッタリとついている薄皮ですが、湯剥きすれば簡単に剥がれるのです。鍋に湯を沸かし、沸騰したところにピスタチオを入れ、20秒ほど茹でます。ザルにあげ、湯を切り、熱いまま大きめのお皿に広げてください。1粒ずつ指でつまむと、するんと皮が剥けますよ。

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ピスタチオの食べ方

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ピスタチオの食べ方というと、以前は「塩味のおつまみ」というイメージが定番でしたが、近年では、「甘いお菓子の素材」としての見方も、ピスタチオブームによって一般的になっていきました。そして、ひとくちに「お菓子」と言っても、ピスタチオの活躍の幅はとても広いのです。では、「ピスタチオのおすすめの食べ方」を詳しく見ていきましょう。

1.生をそのまま食べる

ピスタチオの風味をしっかり味わうなら、生をそのまま食べるのが一番です。ピスタチオは酸化すると風味や香りが落ちてしまいますので、食べる直前まで湿気から守られている、殻と薄皮が付いているものがおすすめ。また、ピスタチオの豊富な栄養素の中には熱に弱い成分もあるので、生のまま食べるのが一番効率的に栄養を摂取できますね。

生のピスタチオは、おやつとしてそのまま食べても良いですし、刻んでケーキタルトデコレーション料理のトッピングにも使えますよ。ピスタチオの鮮やかなグリーンは、お菓子や料理の華やかさを上げるアクセントになります。

2.ローストして

ローストしてあるピスタチオは「素焼き」「味付け」があります。香ばしさがプラスされてそのまま食べられるロースト済みのピスタチオは、おやつやおつまみにピッタリですね。

「素焼き」とは、ローストしただけのピスタチオのこと。ピスタチオの甘味やコクにプラスされた香ばしさを楽しめます。「味付け」はローストしたピスタチオに塩やスパイスなどの味が付いたもの。美味しくてついつい食べ過ぎてしまいがちですが、カロリーオーバーだけでなく、塩分の摂り過ぎにもなるので食べ過ぎには注意してください。

3.加工に使って

ピスタチオは昨今流行しているピスタチオスイーツ料理など、様々に加工できますね。生の丸ごとピスタチオから調理しても良いですが、ダイスカットされたものやパウダー状のもの、ペースト状のものを使うと便利です。

ムースアイスに使用すると、緑が鮮やかな高級感あるデザートに仕上がります。また、ピスタチオの濃厚な風味チョコレートバターと合わせてもしっかり主張し、加熱しても失われにくいので、マカロンのクリームやプリン、クッキーやフィナンシェといった焼き菓子などにも混ぜ込んで使われますね。

大量消費するなら

もし、食べきれないほどのピスタチオがある場合、少し手間はかかりますが、ペースト状にしてしまうと大量消費出来ますよ。ただし、家庭用の調理機器の場合、完全になめらかなペーストを作ることは難しく、多少のつぶつぶ感は残ってしまうので、焼き菓子アイスクリームなど粗目の食感を生かせるお菓子作りをおすすめします。

また、他のナッツと一緒にはちみつ漬けにしたり、刻んでクッキーやヌガーに混ぜるとあっという間に使い切れますよ。

ピスタチオの保存

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生、ロースト、殻付き、殻なし、とピスタチオの状態は色々ありますが、保存方法は同じです。食べたいスタイルのまま保存しましょう。ピスタチオの開封後、美味しく食べられる目安は1週間~1か月程度と言われています。正しく保存して、最後まで美味しくいただきましょう。

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基本は常温で

ピスタチオは基本的には常温保存が良いと言われています。湿気に触れると酸化して風味が落ちてしまうため、出来るだけ密閉する容器に入れ、湿気が少なく日の当たらない冷暗所に置きましょう。室温が20度以上になると冷蔵保存の方が安心です。開封後は、常温で1か月ほどの日持ちが目安ですよ。

室温20℃以上は冷蔵庫へ

室温が高くなる季節はカビが生えやすくなるので、冷蔵庫で保存しましょう。冷蔵庫の中は湿度が高いので、しっかり密閉できる容器に入れてください。また、入れたり出したりすると酸化を早める原因となるため、たくさんある場合は小分けにしたり、食べる分だけ出して残りは早めに冷蔵庫に戻すこともポイント。冷蔵保存でも日持ちの目安は1か月程度です。

冷凍保存も可能

すぐに食べ切らない場合は、多少の風味は落ちますが冷凍保存も出来ます。冷凍する時は殻をむいておき、小分けにしておくと便利です。出来るだけ密閉する袋に入れ、空気をしっかり抜いて保存しましょう。解凍すると食感が柔らかくなるため、細かく刻んだり、加熱してから食べるのがおすすめです。

個性が光る「ピスタチオ」!魅力を存分に味わおう!

生のまま食べられる手軽さと調理の奥深さ、デコレーションに映える鮮やかな緑色、甘さにも塩気にもマッチする独特の濃厚な風味、どんなシーンにも寄り添う「ピスタチオ」はまさに万能な食材!殻や薄皮を剥いたり、湿気を防ぐ正しい保存など、取り扱いのコツをしっかり押さえて、最後まで美味しく色々な食べ方で楽しみましょう。

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家庭科

ピスタチオの簡単な殻や薄皮の剥き方は?おすすめの食べ方や正しい保存方法も果物大好きパティシエがわかりやすく解説

ピスタチオは、縦に割れた白っぽい殻に包まれ、グリーンが鮮やかなナッツの一種です。以前は殻付きのピスタチオがおつまみとして食べられるのが定番だったが、近年、ケーキやアイスなどお菓子に使われたピスタチオがブームになったな。様々な食べ方があり、色々な形で販売されているが、美味しさを保つにはデリケートな取り扱いも必要です。この記事では、ピスタチオの殻や薄皮の簡単な剥き方や、様々な食べ方、保存方法などを果物大好きパティシエのmei.mと一緒に詳しく解説していきます。

ライター/mei.m

15年近くウェディングケーキを作ってきたパティシエで、現在は2児のママ。フルーツが大好きで、味見と称して様々な果物を食べてきました。ピスタチオはフレーバーにしても、デコレーションにしても、お菓子を格上げしてくれる頼れる食材!

ピスタチオの簡単な下処理

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殻や薄皮が取り除かれて販売されているピスタチオは便利ですが、やはり風味や香りは損なわれていきます。ピスタチオ本来の風味や香りを楽しむためには、ぜひ食べる直前まで殻や薄皮が付いた状態のものおすすめです。しかし、殻や薄皮が剥きにくい場合もありますね。そんな時に、簡単に剥ける方法をご紹介します。

開かない殻の剥き方と割り方

熟すと自然に割れ目が入るピスタチオは、たいていの場合は縦に割れていて、その割れ目から外すことが出来ます。しかし、割れ目が狭く、固くて取れない場合は、他のピスタチオの殻を割れ目に差し込み内側から押し開けるようにしてみましょう。すると、テコの原理で、固い殻も簡単に外れますよ。

また、稀に混ざっている割れ目の開いていないピスタチオの場合は、キッチンペーパーなどで包み、上からペンチや麺棒など硬いものでたたき割ります。キッチンペーパーで包むことで、割れた時の殻の飛び散りを防いでくれますよ。たたき割る音は意外と響くので、夜は騒音とならないよう気を付けましょう。

薄皮は湯剥きで

生ピスタチオ1粒ずつにピッタリとついている薄皮ですが、湯剥きすれば簡単に剥がれるのです。鍋に湯を沸かし、沸騰したところにピスタチオを入れ、20秒ほど茹でます。ザルにあげ、湯を切り、熱いまま大きめのお皿に広げてください。1粒ずつ指でつまむと、するんと皮が剥けますよ。

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