今回は「home」と「house」の違いについて学んでいきます。どちらも「家」と訳せるが、それぞれ使い分けが異なるらしいのです。そこで語学大学を卒業した経験のある城崎に、2つの単語の意味や使い方について解説してもらおう。

ライター/城崎ミト

語学大学でベトナム語を専攻。英語も毎日ネイティブの先生に教わる。英語は話すよりも、洋画や洋書を見る方が好き。

「home」と「house」はどちらも「家」

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homeとhouseは英語を学習した方なら誰でも知っている単語ですよね。この2つの単語の違いは、ズバリ「家庭」か「建物そのもの」であるかです。1つずつご説明します。

homeは「家庭」を表す

homeは「今自分が住んでいる所」を指す時に使います。住居の規模は問われません。一軒家でもアパートの一室でも、キャンピングカーの中でもhomeです。またhomeには精神的な温かさや落ち着く場所というイメージも含まれています。日本語だと「アットホーム」が当てはまりますね。homeは家庭がある場所や自宅を表す「家」だと覚えましょう。

houseは「建物」そのものを表す

houseは「一軒家」という意味の「家」です。つまり建物そのものを指した言葉なのですね。人が住んでいるかは問われず、所有するモノとしてhouseを使います。一戸建てを指す言葉なので、アパートやマンションの一室はhouseと表現しません。またhouseは会社やオペラハウスなど、規模の大きい建物を表すときにも使われます。

「home」と「house」はどう使い分ければいい?

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homeとhouseでは表現方法が異なり、意味合いも変わっていきます。それぞれ見ていきましょう。

一軒家であればhouse、それ以外の住居はhome

一軒家であればhouseを使います。アパートやマンションの一室に住んでいるのであれば、homeを使えば間違いはありません。また家を建てる時や売るときもhouseを使います。逆にhomeは家庭の「空間」を表すので、売買する単語としてはふさわしくありません。

\次のページで「homeは副詞にもなる」を解説!/

homeは副詞にもなる

homeは名詞だけでなく、「家に」「家の」といった副詞としても使います。副詞は名詞以外の品詞を修飾する言葉でしたね。例えば「I go home」のhomeは副詞です。名詞ではないため、「go to home」という使い方はしません。

homeには「故郷」の意味も?

homeには「故郷」や「発祥の場所」という意味もあります。「Hometown(故郷の町)」が良い例ですね。これを「Housetown」とは言いません。また「The home of 〇〇」と言うと、「〇〇の発祥地(原産地)」という意味になるので、ぜひ使ってみてください。

「Housewife」から「Homemaker」?多様性への移り変わり

houseとhomeの使い分けで象徴的な単語があります。専業主婦を表す「Housewife」です。近年「Housewife」から、同じ意味の「Homemaker」が使用されるように変化しています。

一説によると、houseよりhomeの方が温かみがあるためだとか。また多様性が認められるようになり、性別を特定しない単語が好まれるようになったという意見もあります。自由の国アメリカでは、すでにHomemakerが浸透しているようです。

「home」と「house」の理解度チェック3問!

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最後にhomeとhouseの理解度をチェックする問題に取り組んでみましょう。

\次のページで「理解度チェック問題」を解説!/

理解度チェック問題

それぞれの空欄に当てはまるのは、homeとhouseどちらであるか考えてみてください。

1.I’m (   )!
 「ただいま!」

2.I plan to build a new (   ) next year.
 来年に新しい家を建てる予定だ。

3.Germany is the (   ) of beer.
 ドイツはビールの本場だ。

答え・解説

それでは答えを見ていきましょう。

1.I’m (home)!
 「ただいま!」

定番のあいさつの1つですね。ここで「I’m my house」と言ってしまうと、「私は家です」の意味になってしまうので注意が必要です。

2.I plan to build a new (house) next year.
 来年に新しい家を建てる予定だ。

\次のページで「homeは「家庭」、houseは「一軒家」」を解説!/

家を建てるので、houseがふさわしいと考えられます。また売買できるのもhouseでしたね。

3.Germany is the (home) of beer.
 ドイツはビールの本場だ。

homeには「故郷」や「原産地」という意味もありましたね。「本場」の言い換えには「authentic」や「real」もあり、こちらの方がよりネイティブな表現のようです。いかがでしょうか。少しでも理解が深まれば幸いです。

homeは「家庭」、houseは「一軒家」

今回は「home」と「house」の違いについて解説しました。homeは「家庭」や「自宅」など、自分が帰るべき場所という意味の家です。一方houseは一軒家や戸建てなど建物そのものを指す家。混同されがちなので、しっかり使い分けられるようにしましょう。

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雑学

簡単でわかりやすい!「home」と「house」の違いとは?意味や使い分けも語学大卒業ライターが詳しく解説

今回は「home」と「house」の違いについて学んでいきます。どちらも「家」と訳せるが、それぞれ使い分けが異なるらしいのです。そこで語学大学を卒業した経験のある城崎に、2つの単語の意味や使い方について解説してもらおう。

ライター/城崎ミト

語学大学でベトナム語を専攻。英語も毎日ネイティブの先生に教わる。英語は話すよりも、洋画や洋書を見る方が好き。

「home」と「house」はどちらも「家」

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homeとhouseは英語を学習した方なら誰でも知っている単語ですよね。この2つの単語の違いは、ズバリ「家庭」か「建物そのもの」であるかです。1つずつご説明します。

homeは「家庭」を表す

homeは「今自分が住んでいる所」を指す時に使います。住居の規模は問われません。一軒家でもアパートの一室でも、キャンピングカーの中でもhomeです。またhomeには精神的な温かさや落ち着く場所というイメージも含まれています。日本語だと「アットホーム」が当てはまりますね。homeは家庭がある場所や自宅を表す「家」だと覚えましょう。

houseは「建物」そのものを表す

houseは「一軒家」という意味の「家」です。つまり建物そのものを指した言葉なのですね。人が住んでいるかは問われず、所有するモノとしてhouseを使います。一戸建てを指す言葉なので、アパートやマンションの一室はhouseと表現しません。またhouseは会社やオペラハウスなど、規模の大きい建物を表すときにも使われます。

「home」と「house」はどう使い分ければいい?

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homeとhouseでは表現方法が異なり、意味合いも変わっていきます。それぞれ見ていきましょう。

一軒家であればhouse、それ以外の住居はhome

一軒家であればhouseを使います。アパートやマンションの一室に住んでいるのであれば、homeを使えば間違いはありません。また家を建てる時や売るときもhouseを使います。逆にhomeは家庭の「空間」を表すので、売買する単語としてはふさわしくありません。

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