3分で簡単にわかる!「昆虫」と「虫」の違いとは?条件や特徴を雑学好きライターがわかりやすく解説
ライター/kuroaka
博物館・美術館好きで学芸員の資格を持つWebライター。生きた昆虫は苦手だが、博物館で虫の標本を見るのは好き。寄生虫の博物館にも足を運んだことがある。
「昆虫」と「虫」の違いをひとことで言うと?
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「昆虫」と「虫」の違いについて、夏になると昆虫採集でお子さんから聞かれる機会もありますよね。どちらも身近な生き物だからこそ、その違いをすぐに答えることは難しいのではないでしょうか?そこでこの記事では、「昆虫」と「虫」の違いについて詳しく解説します。
ひとことで言うと、「昆虫」は生物学の分類で明確な定義がある生き物、「虫」は昆虫を含めた様々な生き物です。どういうことか、昆虫と虫それぞれの特徴をみていきましょう。
昆虫の条件は3つある
「昆虫」とは、生物分類上のグループ名。昆虫と呼ばれる条件は、基本的に以下の3つをクリアしていることです。
1.頭・胸・腹の3つの部分に分かれている
2.頭に一対の触覚がある
3.胸に3体(=6本)の足を持つ
出典:三省堂現代新国語辞典 第五版,2015年
例えば、昆虫と間違われやすい生き物にクモがいます。しかしクモは体が「頭・腹」の2つで、足が8本あるので昆虫ではありません。多数の足を持つムカデやダンゴムシも条件に当てはまらないので昆虫ではないんですね。
上記を読んで「条件に『羽を持つ』は含まれないの?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。昆虫の中には、無翅類(むしるい)と呼ばれる、もともと羽のない種類があります。原始的な昆虫と言われるシミなどが当てはまり、幼虫と成虫で姿がほとんど変わらないのが特徴です。
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虫の条件は特になし
では次に「虫」の条件をみていきましょう。
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