
簡単で分かりやすい!療育手帳の等級B1とB2の違いとは?判定方法や基準・メリットを元看護師が解説

この記事では、療育手帳のB1とB2の違いを説明していくぞ。療育手帳はあまり聞き慣れないかもしれない。何のために、誰が誰に交付するのか、元看護師の近野チカと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/近野チカ
田舎に住んでいる元看護師ライター。検索マニアで、「脳の栄養源は新しい知識だ!」がモットー。
療育手帳って何?
障害者手帳のひとつで、他には身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳があります。おおむね18歳までに知的障害があると判定された子どもや大人に交付されるものです。根拠となる法律はありません。厚生労働省が決めたガイドラインにそって、各都道府県などの自治体が決めたルールによって申請・判定・交付をしているため、自治体によっては名称やルールが異なることがあるのです。
手帳を持っていると使える福祉制度や民間サービスの割引が受けられます。
こちらの記事もおすすめ

3分でわかる障害者手帳1種と2種の違い!内容や運賃割引・種類やできることなどを雑学好きライターが詳しくわかりやすく解説 – Study-Z
療育手帳を交付するところ
各都道府県知事、指定都市(大阪市、名古屋市、京都市など)の市長、児童相談所を設置する中核都市(函館市、前橋市、鹿児島市など)の市長が交付します。
申請できる人
知的障害のある人、またはその保護者が申請できます。保護者とは、親権を行う者、配偶者、後見人その他のもので現に知的障害者(児)を監護する者のことです。

療育手帳について大体のことは理解できたか?先に説明したとおり、都道府県で名前や等級が異なる場合があるんだ。次からは具体例をあげていくぞ。
療育手帳の等級B1とB2の違いとは?

image by iStockphoto
B1は中度に分類され、IQ 36~50程度、日常生活に一部介助を必要とする者としている都道府県が多くみられます。
B2は軽度に分類され、IQ51~70程度、社会生活への適応に適切な援助を必要とする者です。またはおおむね指数(標準化された検査より判定した結果を指数化したもの)51以上のもので指数が境界線級、かつ、自閉症の診断書があり、相談所又は総合療育相談センター長が認めた者といった基準のところもあります。
\次のページで「判定方法と基準は?」を解説!/