
端的に言えば出る杭は打たれるの意味は「目立てば人から憎まれる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「出る杭は打たれる」の意味や例文、類語などを見ていきます。
- 「出る杭は打たれる」の意味や語源・使い方まとめ
- 「出る杭は打たれる」の意味は?
- 「出る杭は打たれる」の語源は?
- 「出る杭は打たれる」の使い方・例文
- 「出る杭は打たれる」の類義語は?違いは?
- その1「高木は風に折らる」:名声のある人ほど妬まれて身を滅ぼしやすい
- その2「槍玉に挙げる」:非難・攻撃の目標にし責め立てる
- その3「悪目立ち」:悪い意味で目立つ
- その4「身の程知らず」:自分の身分・能力を弁えない
- その5「年寄りと釘頭は引っ込むが良し」:年寄りは出しゃばってはいけない
- 「出る杭は打たれる」の対義語は?
- 「知恵と力は重荷にならぬ」:知恵と力はいくら持っても負担にならない
- 「出る杭は打たれる」を使いこなそう
この記事の目次

ライター/ハヤカワ
学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。
「出る杭は打たれる」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「出る杭は打たれる」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他「出る杭は打たれる」は分類としては日本語のことわざであるという点も押さえておきましょう。
「出る杭は打たれる」の意味は?
「出る杭は打たれる」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上の無料データベースサービスサイト「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載があります。こちらの引用をまず確認していきましょう。
1.才能・手腕があってぬきんでている人は、とかく人から憎まれる。
2.さし出たことをする者は、人から非難され、制裁を受ける。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「出る杭は打たれる」
「出る杭は打たれる」は才能・手腕があり抜きん出ている人は人から憎まれる、またはさし出たことをする者は人から非難され制裁を受けるという意味のことわざです。2種類の意味をもった言葉となっているため、見聞きした際は前後の文脈に注意しながら、どちらの意味で使われているのか正しく読み取っていきましょう。
「出る杭は打たれる」は書籍・新聞等の文章中のほか、口語においても時折使われている表現です。また近年は「出る杭は打たれる」は「出る釘は打たれる」と書かれることも多いため、こちらも覚えておきましょう。この機会に「出る杭は打たれる」の意味・用法を確認しておき、自身の語彙力を高めていきましょう。
「出る杭は打たれる」の語源は?
次に語源を確認しておきましょう。残念ながら「出る杭は打たれる」の語源は現在はっきりとはしていません。語源ははっきりとはしていないと覚えておきましょう。また語源とあわせて「出る杭は打たれる」がいつ頃から使われだした言葉なのかという点についても確認しておきましょう。
江戸時代前期の北条五代記には「縦(たとえ)ば出るくゐのうたるると俗にいふごとし」として、この言葉が登場しています。このことから「出る杭は打たれる」は非常に古くから使われている表現であることがわかりますね。こちらの点についても、しっかりと覚えておきましょう。
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