
その2「大摑みより小摑み」:大儲けよりも少しづつ儲ける方が成功する
「大摑みより小摑み(おおづかみよりこづかみ)」は一度に大儲けしようとするよりも少しづつ確実に儲ける方が成功するという意味のことわざです。こちらも大小に関することわざとなっており、「大は小を兼ねる」と似た意味をもった類義語となっています。こちらは大儲けよりも少しづつ儲ける方が良いということで、意味に違いがあるため注意しましょう。
その3「大遣いより小遣い」:細々とした出費は大きな金額になりやすい
「大遣いより小遣い(おおづかいよりこづかい)」は大きくまとまった一度の出費よりも、日々の細々とした出費の方が大きな金額になりやすいという意味のことわざです。こちらも大小に関することわざとなっており、「大は小を兼ねる」と似た意味をもった類義語となっています。こちらは出費に関することわざとなっているため、注意して覚えておきましょう。
その4「大木の下に小木育つ」:大きな勢力を持つ人のもとには多くの人が庇護される
「大木の下に小木育つ(おおきのしたにおぎそだつ)」は大きな勢力を持つ人のもとには多くの人が庇護されるという意味のことわざです。こちらも大小に関することわざとなっており、「大は小を兼ねる」と似た意味をもった類義語となっています。権力者のもとに弱いものが自然と集まることに関しても使われるため注意して覚えておきましょう。
その5「大嘘はつくとも小嘘はつくな」:人が信じそうな嘘はついてはいけない
「大嘘はつくとも小嘘はつくな(おおうそはつくともこうそはつくな)」は誰も信用しないような大嘘はついても大して害はないが、人が信じそうな小さな嘘はついてはいけないという意味のことわざです。こちらも大小に関することわざとなっており、「大は小を兼ねる」と似た意味をもった類義語となっています。嘘に関することわざとなっているため、意味の違いに注意しましょう。
「大は小を兼ねる」の対義語は?

image by iStockphoto
つづいて「大は小を兼ねる」の対義語についても確認していきましょう。「大は小を兼ねる」には明確に対義語とされている語はありません。しかしその意味から連想してみると次の単語が思い浮かびます。
「長持枕にならず(ながもちまくらにならず)」:大きすぎては用をなさない
「長持枕にならず(ながもちまくらにならず)」は大は小を兼ねるとはいっても、大きすぎては用をなさないこともあるという意味の言葉です。「大は小を兼ねる」が大きなものは小さなものの役目もこなすことができるという意味を持っていたのに対し、こちらは必ずしもそうではないと否定する意味の言葉となっています。対義語として覚えておきましょう。
\次のページで「「大は小を兼ねる」を使いこなそう」を解説!/