端的に言えば目が据わるの意味は「目が一点を見つめて動かなくなる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
多くの学術書を読み、豊富な知識をもつハヤカワを呼んです。一緒に「目が据わる」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/ハヤカワ
学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。
「目が据わる」の意味や語源・使い方まとめ
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それでは早速「目が据わる」の意味や語源・使い方を一覧でご紹介していきます。またその他「目が据わる」は分類としては日本語の慣用句であるという点も押さえておきましょう。
「目が据わる」の意味は?
「目が据わる」というキーワードを辞典・辞書・事典、ネット上の無料データベースサービス「コトバンク」で用語検索してみると、次のような記載があります。こちらの引用をまず確認していきましょう。
1.酔ったり怒ったりして、瞳がじっと一点を見つめたまま動かなくなる。「悪酔いして―・る」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「目が据わる」
「目が据わる」は酔ったり怒ったりしている時に、瞳がじっと一点を見つめたまま動かなくなる様子を意味する言葉です。目の玉を動かさず、じっと一点を見つめる。「目が据わる」は酔った時や怒った時に人が見せる、こうした恐ろしさも感じさせる様子を表現した言葉となっています。
「目が据わる」は書籍・新聞等の文章中のほか、口語の場合においても使われている身近な表現です。また表記は「目が座る」ではなく、「目が据わる」と書く点に注意しておきましょう。この機会に「目が据わる」の意味・用法を確認しておき、自身の語彙力を高めていきましょう。
「目が据わる」の語源は?
次に「目が据わる」の語源を確認しておきましょう。残念ながら「目が据わる」の語源は現在はっきりとはしていません。「目が据わる」の語源ははっきりとはしていないと覚えておきましょう。また語源とあわせて「目が据わる」がいつ頃から使われだした言葉なのかという点についても確認しておきましょう。
1721年の浄瑠璃・女殺油地獄には「それそれきっとめもすはって、なふ恐しい顔色」としてこの言葉が登場しています。このことから「目が据わる」は非常に古くから使われている表現であることがわかりますね。こちらの点についても、しっかりと確認しておきましょう。
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