この記事ではカヌーとカヤックの違いについてみていきます。どちらも川や海などに浮かべる小舟というイメージがありますが、パドルの形状など実はそれぞれ違った特徴があるようです。今回はそんなカヌーとカヤックの違いを、それぞれの船の構造・オリンピック競技での扱いなどとあわせて、読書家ライターのハヤカワと一緒に初心者向けに解説していきます。

ライター/ハヤカワ

学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。

カヌーとカヤックの違いとは?

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カヌーとカヤックはどちらもパドルを使って漕ぐ小舟ですが、使用するパドル・船体の構造の違いによってそれぞれ区別されています。またカヌーという言葉は、事業者や販売者によってはカヤックを含めたパドルを使う小舟の総称として扱われることもあり、混同してしまいやすいため注意しましょう。

ウォータースポーツでのカヌーは「カナディアン・カヌー」と呼ばれる、北米でインディアンが使用していた船を起源とする広めの小舟を指すのが一般的です。カヤックは先住民族エスキモーが海で使用していた船を起源としており、元々は川ではなく海で使用する小舟でした。こうした起源の違いから両者には構造上の違いが生まれています

違いその1.パドル

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それではまずはカヌー・カヤックそれぞれのパドルの違いについて、詳しく確認していきましょう。シングルブレードパドル・ダブルブレードパドルという2種類のパドルがあります。

カヌー:シングルブレードパドル

カヌーは、ブレードが片方にしかないシングルブレードパドルを使う小舟です。船を漕ぐ際は、パドルの左右を持ち替えて進行方向の調整を行います。また2人以上で乗船する場合には、左右の役割を分担して漕ぐのが一般的です。

カヤック:ダブルブレードパドル

カヤックは、両端にブレードがついたダブルブレードパドルを使う小舟です。こちらはシングルブレードパドルのように左右持ち替える必要がありません。

\次のページで「違いその2.船体」を解説!/

違いその2.船体

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つづいてカヌー・カヤックそれぞれの船体の構造の違いについても確認しておきましょう。船体の構造には、開放型・密閉型の2種類があります。

カヌー:開放型(オープンデッキ)

カヌーは基本的にデッキ部分が大きく開かれた「開放型(オープンデッキ)」のものが多い特徴を持っています。ただし中にはデッキが密閉された密閉型(クローズドデッキ)を採用したカヌーも少ないながらも存在するため、開放型が多い傾向がある程度に考えておきましょう。

カヤック:密閉型(クローズドデッキ)

カヤックは基本的にデッキ部分が密閉された「密閉型(クローズドデッキ)」が多い特徴があります。船体内部に足を潜り込ませるようにして乗船するため、開放型のカヌーとは乗船時の姿勢にも違いがあるため注意しましょう。

カヌーとカヤックに似たアクティビティ

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川や海のアクティビティには、他にもボートやSUPなどもあります。この機会にこちらの特徴についても確認しておきましょう。

ボート:後ろ向きで漕ぐ小舟

ボートは、カヌーやカヤックとは違いオールを使って後ろ向きで漕ぐという特徴があります。またカヌーやカヤックのパドルとは違い、オールは船体に固定されており、テコの原理を使って漕いでいく点も特徴の一つです。

SUP:ボードの上に立って水面を漕ぐアクティビティ

SUPは「スタンドアップパドルボード(Stand Up Paddleboard)」の略称で、ボードの上に立ちパドルを使って漕ぐ新しいアクティビティです。ボードの上でバランスをとる必要があることから、体幹も鍛えられる魅力をもっており、現在新しい水上スポーツとして注目が集まっています。

\次のページで「オリンピック競技でのカヌーとカヤックの扱いについて」を解説!/

オリンピック競技でのカヌーとカヤックの扱いについて

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ウォータースポーツではパドルの形状・船体の構造から分けられているカヌーとカヤックですが、オリンピック競技においてはパドルの形状の違いによって厳密に区分けされており、シングルブレードパドルを使う場合はカヌー競技、ダブルブレードパドルを使う場合はカヤック競技としています。こちらも覚えておきましょう。

カヌーとカヤックの違いを理解してアクティビティを楽しもう!

この記事ではカヌーとカヤックの違いをご紹介しました。カヌー・カヤックはパドル・船体の構造に違いがあります。カヌーはシングルブレードパドルを使い、船体の構造は開放型を採用していることが多い小舟です。またそれに対してカヤックはダブルブレードパドルを使い、船体の構造は密閉型を採用していることが多い特徴をもっています。

またボートはオールを使い後ろ向きに漕ぐ小舟を指し、SUPはボード上に立って漕いで進む点が特徴です。それぞれカヌー・カヤックとは大きな違いをもったアクティビティとなっているため、こちらの点についても改めて確認しておきましょう。今回の記事が皆さんの参考になっていれば幸いです。

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3分で簡単にわかる!カヌーとカヤックの違いとは?ボートやSUPとの違いも読書家ライターがわかりやすく解説!

この記事ではカヌーとカヤックの違いについてみていきます。どちらも川や海などに浮かべる小舟というイメージがありますが、パドルの形状など実はそれぞれ違った特徴があるようです。今回はそんなカヌーとカヤックの違いを、それぞれの船の構造・オリンピック競技での扱いなどとあわせて、読書家ライターのハヤカワと一緒に初心者向けに解説していきます。

ライター/ハヤカワ

学術書を中心に毎年100冊以上の本を読む、無類の本好き。人にさまざまな影響を与える言語、それ自体に強い興味をもち、言葉の細やかな表現にも並々ならないこだわりをもっている。

カヌーとカヤックの違いとは?

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カヌーとカヤックはどちらもパドルを使って漕ぐ小舟ですが、使用するパドル・船体の構造の違いによってそれぞれ区別されています。またカヌーという言葉は、事業者や販売者によってはカヤックを含めたパドルを使う小舟の総称として扱われることもあり、混同してしまいやすいため注意しましょう。

ウォータースポーツでのカヌーは「カナディアン・カヌー」と呼ばれる、北米でインディアンが使用していた船を起源とする広めの小舟を指すのが一般的です。カヤックは先住民族エスキモーが海で使用していた船を起源としており、元々は川ではなく海で使用する小舟でした。こうした起源の違いから両者には構造上の違いが生まれています

違いその1.パドル

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それではまずはカヌー・カヤックそれぞれのパドルの違いについて、詳しく確認していきましょう。シングルブレードパドル・ダブルブレードパドルという2種類のパドルがあります。

カヌー:シングルブレードパドル

カヌーは、ブレードが片方にしかないシングルブレードパドルを使う小舟です。船を漕ぐ際は、パドルの左右を持ち替えて進行方向の調整を行います。また2人以上で乗船する場合には、左右の役割を分担して漕ぐのが一般的です。

カヤック:ダブルブレードパドル

カヤックは、両端にブレードがついたダブルブレードパドルを使う小舟です。こちらはシングルブレードパドルのように左右持ち替える必要がありません。

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