電子書籍は便利ですね。スマホで読む人も多いがやはり画面が大きなタブレットは魅力的です。しかし、電子書籍リーダーというものもあるよな。これらは何が違い、読みやすさや使い勝手がどうなのか気にならないか。ずっと電子書籍リーダーを使っているプログラマでもあるライターのwoinaryと一緒に解説していきます。

ライター/woinary

某社で社内向け業務システムの開発、運用を30年近くやっていたシステム屋さん。読書は電子書籍派で、専用リーダーを使用中。現在はフリーランス。ガジェットやゲーム、ラノベが大好きなおっさんです。

専用か、汎用か?それが問題だ

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主にコミックなどで電子書籍が一般的になってきています。縦スクロールのコミックならばスマホでもよいですが、従来型のマンガや雑誌、文章がメインの書籍などはやはり広い画面のほうが読みやすいですよね。そんな時に必要なのがタブレットです。iPadなどの普通のタブレットでも読書は可能ですが、読書専用の電子書籍リーダーもあります

この違いはざっくり言えば専用機か汎用機か。ゲームをするのにパソコンを買うか、家庭用ゲーム機を買うかと同じです。なんでもできるタブレットで読書するか、読書専用の電子書籍リーダーを使うかという違いになります。

電子書籍リーダー:読書専用のタブレット

電子書籍リーダーはその名の通り電子書籍専門のタブレットの一種です。多くの場合、最初から入っている読書のためのアプリ以外を使うことはできません。また、アプリがインストール可能でも、一般的なタブレットと比べて非力なため十分なパフォーマンスが出ません。一般的なタブレットはカラー液晶が当たり前ですが、電子書籍リーダーの多くはモノクロです。そのため読書以外のアプリの利用は向いていません

その代わり他の機能がないため読書に集中でき読書が目的の機器であるため使い勝手がよい部分があります。とくに画像や写真があまりない文章主体の小説などにピッタリです。

タブレット:様々な用途に利用できる

一方のタブレットは様々な用途に使うことが可能。技術の進化でパソコンの代わりができるくらいになっています。当然読書端末として使うこともできます。パワーも十分にあり、BGMをかけながら読書することもタブレットだけで十分可能。

一方、読書にしか使わない場合は少しもったいないとも言えます。タブレットは電子書籍リーダーに比べると高価ですし、サイズが大きく、重いです。タブレットによってはパソコンより高いものも。その代わり、電子書籍リーダーでは難しい画像や写真の多い雑誌なども楽しめます

\次のページで「何が違う?電子書籍リーダーとタブレット」を解説!/

何が違う?電子書籍リーダーとタブレット

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電子書籍リーダーも広い意味ではタブレットの一種です。そのため共通する部分も多いですが、読書することが目的のため特徴的な部分もあります。電子書籍リーダーと一般的なタブレットの違いと、電子書籍リーダーのメリットをとくに重要な3点に絞って説明します。

その1:液晶が違う

まず電子書籍リーダーは一般的なタブレットとは液晶が違います。タブレットの液晶はカラーですが、電子書籍リーダーはグレースケール液晶という白黒の濃淡で表示するものが主流です。当然カラー表示はできないので、カラフルなイラストや写真が掲載されている雑誌のような書籍にはあまり向いていません。

この液晶はeインクや電子ペーパーと呼ばれますページをめくって内容を書き換えない限りは非常に消費電力が少ないのが特徴です。その代わり、あまり頻繁に書き換えることには向いていません。そのためじっくり内容を読むようなテキスト主体の書籍に向いています。

その2:バッテリーのもちが違う

2点目としてバッテリーの持ちが一般的なタブレットよりかなり長いです。使い方次第ですが、タブレットはもっても数日かと思います。一方、電子書籍リーダーは何週間も充電不要。とても長持ちですね。

それは1点目で説明したように液晶が違うことも理由のひとつです。また、電子書籍リーダーは読書専用で他のアプリを動かす必要がないことや、性能は低くても消費電力が少ない部品を使っているため。そのためタブレットよりバッテリーが長持ちするのです。長時間の読書でも安心ですね。

その3:アプリが違う

最後に電子書籍リーダーはアプリが違います。一般的なタブレットはゲームなどの消費電力が多いアプリや、常時インターネットで通信して情報を取得するようなアプリも入っています。ウィジェットや各種通知機能などで常にネットから情報を取得して表示していますよね。

電子書籍リーダーは読書専用なのであまりアプリは入っていません。また、電話やメールなどのアプリの通知も読書に集中する時には余計なお世話ですよね。最近はスマホやタブレットにもゲーム中や読書中に通知を抑える集中モードを持っていますが、電子書籍リーダーにはそもそもバッテリー残量の警告など限られた通知機能しかありません。ものによってはそもそもアプリをインストールできないものもあります。

どちらがおすすめ?電子書籍リーダーVSタブレット

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電子書籍リーダーとタブレットの違いを見てきましたが、結局どちらがおすすめなのでしょう。どちらも一長一短、使い分けも可能なので両方買っても損ではないです。しかし、用途によって向き不向きがあるので、使い方や読むものによってどちらが向いているかの選び方を説明します。

\次のページで「1.電子書籍リーダーが向いているケース」を解説!/

1.電子書籍リーダーが向いているケース

電子書籍リーダーが向いているのは、やはり文字が多くじっくりと読むような小説など。カラーの電子書籍リーダーも登場していますが、高価でタブレットと変わらない価格です。それよりも電子書籍リーダーの長所であるバッテリーの持ちを活かしたものに向いています。

また、一般のタブレットは液晶の裏にバックライトがあって眩しく感じ、目が疲れやすいです。電子書籍リーダーではライトは液晶の裏ではなくて脇にあるので目が疲れにくくなっています。その点からも長時間かけてじっくり読むものがおすすめです。

2.タブレットが向いているケース

逆に電子書籍リーダー向きでないものはタブレットの方がよいです。例えばカラフルでイラストや写真が多いもの。雑誌などはタブレットの方が向いています。電子書籍リーダーの容量はタブレットより少ないものも多く、画像や写真の多い雑誌類はあまり入りません。その点、容量の大きなタブレットなら安心です。

白黒のコミックの場合は少し判断がむずかくなります。白黒なので電子書籍リーダーでもよいのですが、絵が多いことと、ページをパラパラめくるのが遅いため、タブレット向きです。

決め手は何?どちらか迷った場合

まだどちらもなく、これから電子書籍を始めたい場合はどうすればよいでしょう。他にタブレットでやりたいことがあるのであれば、様々な用途に使えるタブレットがおすすめ。電子書籍リーダーは良くも悪くも読書専用なので、電子書籍はやっぱり合わないとなった時には無駄になってしまいます。

ですので電子書籍に興味が湧いた段階では、まずはタブレットで電子書籍を体験しましょう。その上で、長時間読んでいると目が疲れるなどの不満が出てきてから電子書籍リーダーの導入を検討しても遅くはありません。読書専用にタブレットを買うというよりせっかくなら他のことにも使いたいということが大多数かと思います。積極的に電子書籍リーダーを選ぶ理由が思いつかない場合は、タブレットがよいでしょう。

どちらがよいかはどれだけ読むかと集中するかどうか

何冊も本を持ち運ぶことなく、1つの端末にたくさんの本を収納できるのが電子書籍の最大のメリット。特に電子書籍リーダーならバッテリーも長持ちなので、そのために充電器やモバイルバッテリーを余計に持っていく必要もありません。一見、荷物が増えそうですが文庫本サイズで薄くて軽い電子書籍リーダーだけでどこでも読書できるのがメリットです。

一方、カラフルな雑誌やコミック、画像や写真が多いものには向いていません。そういうものは様々な用途で利用できるタブレットが向いています。電子書籍リーダーを導入するかどうかはどれだけ読書に集中する時間を作ることができるかしだいなのです。

" /> 簡単でわかりやすい!「電子書籍リーダー」と「タブレット」の違いとは?使い勝手や読書しやすさもプログラマーが詳しく解説 – Study-Z
IT・プログラミング雑学

簡単でわかりやすい!「電子書籍リーダー」と「タブレット」の違いとは?使い勝手や読書しやすさもプログラマーが詳しく解説

電子書籍は便利ですね。スマホで読む人も多いがやはり画面が大きなタブレットは魅力的です。しかし、電子書籍リーダーというものもあるよな。これらは何が違い、読みやすさや使い勝手がどうなのか気にならないか。ずっと電子書籍リーダーを使っているプログラマでもあるライターのwoinaryと一緒に解説していきます。

ライター/woinary

某社で社内向け業務システムの開発、運用を30年近くやっていたシステム屋さん。読書は電子書籍派で、専用リーダーを使用中。現在はフリーランス。ガジェットやゲーム、ラノベが大好きなおっさんです。

専用か、汎用か?それが問題だ

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主にコミックなどで電子書籍が一般的になってきています。縦スクロールのコミックならばスマホでもよいですが、従来型のマンガや雑誌、文章がメインの書籍などはやはり広い画面のほうが読みやすいですよね。そんな時に必要なのがタブレットです。iPadなどの普通のタブレットでも読書は可能ですが、読書専用の電子書籍リーダーもあります

この違いはざっくり言えば専用機か汎用機か。ゲームをするのにパソコンを買うか、家庭用ゲーム機を買うかと同じです。なんでもできるタブレットで読書するか、読書専用の電子書籍リーダーを使うかという違いになります。

電子書籍リーダー:読書専用のタブレット

電子書籍リーダーはその名の通り電子書籍専門のタブレットの一種です。多くの場合、最初から入っている読書のためのアプリ以外を使うことはできません。また、アプリがインストール可能でも、一般的なタブレットと比べて非力なため十分なパフォーマンスが出ません。一般的なタブレットはカラー液晶が当たり前ですが、電子書籍リーダーの多くはモノクロです。そのため読書以外のアプリの利用は向いていません

その代わり他の機能がないため読書に集中でき読書が目的の機器であるため使い勝手がよい部分があります。とくに画像や写真があまりない文章主体の小説などにピッタリです。

タブレット:様々な用途に利用できる

一方のタブレットは様々な用途に使うことが可能。技術の進化でパソコンの代わりができるくらいになっています。当然読書端末として使うこともできます。パワーも十分にあり、BGMをかけながら読書することもタブレットだけで十分可能。

一方、読書にしか使わない場合は少しもったいないとも言えます。タブレットは電子書籍リーダーに比べると高価ですし、サイズが大きく、重いです。タブレットによってはパソコンより高いものも。その代わり、電子書籍リーダーでは難しい画像や写真の多い雑誌なども楽しめます

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