簡単で分かりやすい!「早い」と「速い」の違いとは?「疾い」「捷い」との違いやビジネスシーンでの使い分けも元教員ライターが詳しく解説!
「疾い」や「捷い」との違いは?
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同じように「はやい」と読む言葉で、「疾い」と「捷い」があります。どちらも「すばやい」という意味があるので、すみやかという意味を持つ「速い」とほぼ同じ意味で使うことが可能です。しかし、すみやかとすばやいを比較するとすばやいの方がよりはやいイメージがあるので、「速い」よりも「疾い」や「捷い」の方がよりスピーディーなニュアンスになります。
ビジネスの場面ではどう使い分ける?
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最後に、ビジネス用語としての「早い」と「速い」の使い分けについてみていきましょう。ビジネスシーンでは早いと速いのどちらも頻繁に使いますが、どちらを使うかによって意味が違い、相手に与える印象も違ってくるのでこの使い分けはとても重要です。
例えば、「仕事がはやい」と伝えたいときには早いと速いどちらも使えますが、どちらを使うかで文章の意味が変わってしまいます。「仕事が早い」とすると、「基準の時間よりも前に仕事が終わった」ことを表し、「仕事が速い」とるすと、「同じ時間でできる仕事量が多い」ことを表しているのです。
つまり、期日よりもはやく仕事を終わらせることを表したい場合は「早い」、仕事の処理がはやいことを表したい場合は「速い」を使うというように使い分ける必要があります。
早いと速いを正しく使い分けよう!
この記事では、早いと速いの違いをみてきました。「早い」は基準となる時間・時期よりも前であることを表し、「速い」は基準となる時間・期間の中でより多くの動作を完了することを表していることが分かりましたね。時間的にはやいことを表すのが早いで、スピード的にはやいことを表すのが早いというイメージです。どちらも日常生活の中でよく使う単語ですが、それぞれがもつ意味は異なるので、間違えると違う印象を与えてしまったり、誤字と認識されてしまったりします。今回紹介したビジネスシーンだけでなく、さまざまな場面で早いと速いの使い分けを意識してみてください!