雑学

3分で分かる”take”と”bring”の違い!”carry”との違いと合わせて英語オタクがニュアンスを詳しく解説

よぉ、桜木建二だ。この記事では”bring”と”take”の違いについてみていくぞ。英語を少しでも知っている人であればこの2つの単語の意味は理解できるだろう。意味合い的にはほとんど同じと言っても良いだろう。しかし、場面によって使い分けが必要がありそうだ。
今回はこれらの単語のそれぞれの意味や使い方を確認してしながら、これらの違いや使い分けについて英語オタクのとくじんと解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/とくじん

中3でそれまで苦手だった英語にハマり、英語漬けの日々。苦手だったからこそ気づいた英語の楽しさを伝えるために英語のあれこれを分かりやすく解説していく。

“take”と”bring”の違い

早速、”take”と”bring”の違いを確認していきましょう。ニュアンスさえ分かれば使い分けは難しくありません。

take:持って行く

takeの意味は「持って行く」です。あなたは今家にいて、これから学校へ向かおうとしています。空模様を確認すると雨が降りそうだったので、母から傘を持って行くように言われました。この場合は、”take”を使います。

You should take an umbrella with you.
傘を持って行った方がいいよ。

ある地点から異なる地点に物を移動させる時、あなたがいる地点を起点に話す時には”take”を使います。

bring:持って来る

今度は翌日学校で遠足が実施される場面を想像してください。そこで先生から昼食を持って来るように言われました。ここでは”bring”を使います。

You should bring your lunch tomorrow.
明日は昼食を持って来てくださいね。

ここでも”take”と同様に物の移動は家から学校までです。しかし、上記の例の場合、発話者(ここでは先生)は物の移動先にいますよね。この場合には、”bring”を使います。ニュアンスを理解できるまでは、”take”は持って「行く」、”bring”は持って「来る」と覚えておくと良いでしょう。

“take”と”bring”の使い方と例文

image by iStockphoto

ここでは”take”と”bring”の使い方を紹介します。どちらの単語も複数の意味を持つ汎用性の高い単語です。しっかり理解して使いこなせるようになりましょう。

“take”の意味と使い方

“take”は特に多くの意味を持つ英単語です。「取る、撮る、盗る、捕る、摂る」これら全ての「とる」は全て”take”で表現することができます。

I will take the class / the degree.
その授業を取るつもりです。学位をとります。(選択する、取得する)

I like to take a photo.
写真を撮ることが好きです。

My wallet was taken.
財布を盗られました。

The police took the thief.
警察が泥棒を捕まえました。

I will take a medicine.
薬を飲みます。(摂取)

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乗り物に乗る時にも”take”を使うよな。これは、あらゆる交通手段の中から、特定の交通手段を「選択する」というところから来ているぞ。

またtakeの目的語を人にすることで「(人を)〜へ連れて行く」という意味になりますし、時間を目的語とすると「〜するのに時間がかかる」と意味にもなります。

I will take him to the restaurant.
私は彼をレストランに連れて行きます。

It takes 2 hours to finish the task.
この業務を終えるのに2時間かかります。

他にも意味はありますが、全て紹介すると長くなってしまうので、使う頻度が高いもののみの紹介に留めておきます。takeがいかに汎用性の高い単語かがよく分かりますね。

“bring”の意味と使い方

“take”ほどではありませんが、”bring”にもいくつか意味があります。主な意味は「持って来る」「連れて来る、連れて行く」「原因となる」の3つです。「持って来る」前項を参考にしてください。

連れて来る、連れて行く

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“take”と同じく”bring”も目的語を人にすることで、「(〜を)連れて来る、連れて行く」という意味になります。”take”との違いは聞き手の位置関係です。”take”は聞き手がいる場所とは違うところへ連れて行く場合に使い、”bring”は聞き手がいる場所へ連れて行く場合に使います。

I will take him to the hospital.
病院に連れて行きます。(聞き手は病院にはいない)

I will bring him to the hospital.
病院に連れて行きます。(聞き手は病院にいる)

原因になる

「〜という結果を持って来る」というところから、「原因になる」という意味を持ちます。”cause”や”result in”と同じ意味です。主語と目的語が因果関係にある場合に使いますが、疑問文でもよく使われます。

Learning English brings me many foreign friends.
英語を学んだことで、外国人の友達がたくさんできました。

What brought you to Japan?
日本へは何をしに来たのですか?

2つ目の例文は、”why did you come to Japan?”でも表現できますが、”why”だと直接的な言い回しとなってしまい、失礼になる可能性があります。外国人に、なぜ日本に来たのかを聞きたい場合は、例文のように”bring”を使って表現してみましょう。

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