
簡単でわかりやすい!大吟醸と吟醸の違いとは?日本酒の種類もお酒好きライターが詳しく解説
違いその2.味わい
吟醸よりも精米歩合が低い大吟醸は、雑味が少なく口あたりが軽やかで、よりすっきりとした味わいの日本酒になるといわれています。ただ精米歩合の低い大吟醸の方が美味しいというわけではなく、精米歩合の高い吟醸は、素朴で米本来の旨味を味わうことができるのです。どちらが良いかは個人の好みによって分かれるでしょう。
違いその3.価格
吟醸よりも大吟醸の方が価格が高いです。大吟醸は精米歩合が50%以下、吟醸よりも多く磨きます。50%以下ということは、原料のお米の半分以上を削りとらなければならず、吟醸よりもたくさんのお米が必要になるのです。また精米歩合が低いほど、精米に時間がかかります。大吟醸は吟醸よりもコストと手間がかかるので、そのぶん価格が高くなります。
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大吟醸と吟醸…吟醸酒についてはよくわかりましたが、日本酒の「特定名称酒」は8種類。残りの6種類は何が違うのでしょうか。日本酒についてさらに理解を深めていきましょう。
1.純米大吟醸酒・純米吟醸酒・特別純米酒・純米酒とは
純米酒系の純米酒、特別純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒は、4つともお米と米麹と水だけで造られている日本酒です。吟醸酒系との違いは、原料に醸造アルコールがはいっているかどうか、という点になります。
4つの違いは精米歩合です。純米大吟醸酒は50%以下、純米吟醸酒は60%以下、特別純米酒は60%以下で「有機米のみ使用」などの特別製法がされているもの、純米酒は精米歩合に関わらず、原料がお米と米麹だけで造られた香味及び色沢が良好なものとなっています。純米酒系は醸造アルコールが入っていないので、お米本来の甘みや旨味が感じられる日本酒です。
2.本醸造酒、特別本醸造酒とは
本醸造酒系の本醸造酒、特別本醸造酒は、吟醸酒系と同じく、お米と米麹、醸造アルコール、水で造られた日本酒です。違いは精米歩合。本醸造酒は70%以下、特別本醸造酒は60%以下または特別製法のものとなります。吟醸酒系より精米歩合が高い日本酒ということですね。純米酒に近い香りと風味をもち、純米よりも辛口ですっきりとした味わいのものが多いです。
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