料理酒の栄養と効能は?特徴やみりんとの違いを現役料理人が詳しく解説
ライター/テルトラ
調理経験15年の現役料理人。和食を中心にさまざまな業態で多くの食材にふれてきた。もちろん料理酒は毎日使っている。
料理酒の特徴
image by iStockphoto
料理酒はアルコールを含む調味料で、料理の味を向上させるために用いられます。料理用に添加物を加えているため、通常の日本酒よりも酸味や雑味が多いのが特徴です。成分によっては酒類に該当せず、安価で手に入ります。
料理酒とは?
一般的には日本酒に塩分や酸味を加えて、飲用できないよう処理したものを指します。飲用できないため酒類に分類されず、酒税がかからないため安価で販売可能です。
アルコールに糖類やうま味成分を加えたものや、清酒を料理用に改良したものがあります。飲用可能な料理酒には酒税がかかるため、酒類販売業の免許が必要です。添加物を含まない料理酒のほうが、素材の味が引き立ちます。
こちらの記事もおすすめ
3分でわかる料理酒と日本酒の違い!似たような言葉「みりん」との違いは?料理に日本酒を使用する理由を含め雑学大好き現役大学生がわかりやすく解説
料理酒の役割
料理酒の主な役割は5つです。
・素材の臭みを抑える
・素材を柔らかくする
・味が染みやすくなる
・旨みとコクが加わる
・煮崩れを防ぐ
アルコールの効果で肉や魚の臭みが蒸発し、調味料が素早く浸透します。糖分と合わせて使うことで素材の細胞壁が強化されるため、煮崩れしません。料理酒に含まれる「アミノ酸・有機酸・糖分」が料理にコクと旨みをプラスします。有機酸には素材の保水力を高める効果もあり、肉や魚をやわらかくするのに最適です。
みりんとの違い
みりんとの大きな違いは次のとおりです。
\次のページで「料理酒の栄養と効能」を解説!/