この記事ではブレンドとアメリカンコーヒーの違いについてみていきます。2つとも喫茶店のメニューでおなじみのコーヒーですが、色の濃さや薄さや味わいの違いによって判断している人も多いかもしれない。しかし、豆の煎り方や組み合わせの仕方について違いが目立つようです。今回は2つのコーヒーの違いについて、コーヒーが好きな文学部卒ライター海辺のつばくろと一緒に解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

美味しいブレンドコーヒーが好きで、1日にドリップして5杯は飲んでしまう文学部卒ライター。

ブレンドとアメリカンコーヒーの一般的な印象

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ブレンドとアメリカンコーヒーについて、一般的にはどのような違いが感じられるでしょうか。おそらく喫茶店やコーヒーショップなどでコーヒーを飲む時にそれぞれ意識して注文することがほとんど。はたして本当にその通りなのでしょうか。

ブレンド:濃く苦い

ブレンドは色が濃く、味わいが苦いコーヒーという印象が強いようです。コーヒー好きの方がすすんで注文することが多いですね。コーヒーを飲み慣れない方がブレンドを頼んでしまって、ミルクや砂糖を足すこともあるかもしれません。

アメリカンコーヒー:薄くてあっさり

アメリカンコーヒーは色が薄くて、味があっさりしていると思う方もいるでしょう。紅茶のように幾分透き通った色で、多めのお湯で薄めに入れたのではないかと考える方も。苦味がないので、さほどコーヒーを飲まない人でも口にしやすいですね。人によっては、カフェインがあまり入っていないように感じるかもしれません。

\次のページで「ブレンドとアメリカンコーヒーの定義」を解説!/

ブレンドとアメリカンコーヒーの定義

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ブレンドとアメリカンコーヒーは実際どのようなコーヒーをいうのでしょう。2つのコーヒーの定義を確認してみましょう。一般的なイメージとは少し違うかもしれませんよ。

ブレンド:数種類の豆を混ぜる

ブレンドは産地や味の特徴などが異なるコーヒー豆を2種類以上組み合わせたコーヒーのこと。組み合わせる豆や配合する量は特に規定がなく、店舗やメーカーによって違います。

一般的には浅煎りから深煎りまでの8段階の焙煎度のうち、ブレンドする豆同士の焙煎度を揃えておき、3~4種類くらいを混ぜるのが一般的。5種類以上を混ぜると豆同士の個性がけんかしてしまい、お互いの良さをなくしてしまいます。それぞれの豆の特徴、酸味やコク、苦味、香りなどを考えてバランスのよいブレンドコーヒーを作り上げることが多いようですよ。

アメリカンコーヒー:浅煎りで焙煎した豆を使用

アメリカンコーヒーは和製英語です。本場では通じないので注意しましょう。アメリカの西部地方などで飲まれているコーヒーをいいます。英語で”weak coffeeウィークコーヒー)”で、風味や味わいが弱いコーヒーという意味。

アメリカンコーヒーで使われる豆の焙煎度は2番めに浅い焙煎度で煎ったシナモンロースト。焙煎後の色が香辛料のシナモンに似ていることから付けられました。苦味がほとんどなく酸味が感じられたり、味わいがすっきりしていたりするのが特徴。

勘違いされる方も多いのですが、多めのお湯で入れるから色や味が薄くなるわけではありません。焙煎の具合が浅いので豆自体の色が薄いのです。カフェインは焙煎を深くすると減っていくため、むしろアメリカンコーヒーのカフェインは多いのではないかといわれています。

間違いやすいコーヒーの種類と特徴

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特徴を間違いやすいコーヒーについて、詳しくみていきましょう。

1.ストロングコーヒー:深めの焙煎のコーヒー・ブラジル産のコーヒー豆

ストロングコーヒーというと、強いコーヒーでとても苦味が強く、カフェインが多いのではないかといった誤ったイメージが持たれがちです。中深煎り~深煎りで焙煎したコーヒー本来の香り苦味とコクが強いコーヒーを指します。深めに煎ってあるので、カフェインは少なめです。

ただ、ストロングコーヒーが産地を表す場合はブラジルで採れた豆を使用しているコーヒーという意味。浅煎りでも、ブラジル産であればストロングコーヒーが使われることもあるので注意してください。

\次のページで「2.マイルドコーヒー:上質でまろやかな味わいのコーヒー・ブラジル産以外のコーヒー豆」を解説!/

2.マイルドコーヒー:上質でまろやかな味わいのコーヒー・ブラジル産以外のコーヒー豆

マイルドコーヒーというと、口当たりがやわらかで穏やかな味わいのコーヒーを指すことが多いです。コロンビアやタンザニア、ケニアなどの上質で甘くまろやかな香りと酸味のコーヒー豆でいれるコーヒーをいうことも。

ただ、産地を表す場合、ストロングコーヒーとは対象的になります。マイルドコーヒーはブラジル産以外の地域で採れたコーヒー豆をいう場合もあるようですよ。

3.ストレートコーヒー:1種類の豆を使ったコーヒー

ストレートコーヒーとは、ブレンドコーヒーの反対語。他の豆を混ぜずに1種類の豆だけでいれたコーヒーのことです。他と混ぜて味わいや香りが調整できないので、なかなか美味しいストレートコーヒーをいれるのは難しいようですよ。

4.ブラックコーヒー:ミルクが入っていないコーヒー

ブラックコーヒーは、本来の色をしたミルクが入っていないコーヒーのことです。日本ではミルクも砂糖も入れないコーヒーですよね。苦味が強いですが、コーヒー本来の香りと味がしっかりと楽しめるのが特徴。

しかし、海外のカフェで「ブラックコーヒー」を頼むと、ミルクが入っていない砂糖入りのコーヒーを出されることもあるとのこと。海外旅行にでかけたら、お店の方に確かめたほうがいいかもしれません。

ブレンドは2種類以上の豆を混ぜたコーヒーでアメリカンコーヒーは浅煎りで豆を焙煎したもの

ブレンドとアメリカンコーヒーの違いは、色や味わいの濃淡で分けるものではありません。ブレンドは2種類以上4種類程度の豆を混ぜて焙煎度を合わせたコーヒーです。豆同士の良さを引き立て、複雑な味わいやコクなどが感じられるように作られています。

一方、アメリカンコーヒーは浅煎りのコーヒー豆を使って入れたコーヒーのこと。あまり煎っていないので、色が薄く苦味も少ないのが特徴です。ただ、カフェインが多いので、寝る前に飲み過ぎないよう注意が必要ですね。

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雑学

簡単でわかりやすいブレンドとアメリカンコーヒーの違い!濃度の差・豆の煎り方なども文学部卒ライターが詳しく解説

この記事ではブレンドとアメリカンコーヒーの違いについてみていきます。2つとも喫茶店のメニューでおなじみのコーヒーですが、色の濃さや薄さや味わいの違いによって判断している人も多いかもしれない。しかし、豆の煎り方や組み合わせの仕方について違いが目立つようです。今回は2つのコーヒーの違いについて、コーヒーが好きな文学部卒ライター海辺のつばくろと一緒に解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

美味しいブレンドコーヒーが好きで、1日にドリップして5杯は飲んでしまう文学部卒ライター。

ブレンドとアメリカンコーヒーの一般的な印象

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ブレンドとアメリカンコーヒーについて、一般的にはどのような違いが感じられるでしょうか。おそらく喫茶店やコーヒーショップなどでコーヒーを飲む時にそれぞれ意識して注文することがほとんど。はたして本当にその通りなのでしょうか。

ブレンド:濃く苦い

ブレンドは色が濃く、味わいが苦いコーヒーという印象が強いようです。コーヒー好きの方がすすんで注文することが多いですね。コーヒーを飲み慣れない方がブレンドを頼んでしまって、ミルクや砂糖を足すこともあるかもしれません。

アメリカンコーヒー:薄くてあっさり

アメリカンコーヒーは色が薄くて、味があっさりしていると思う方もいるでしょう。紅茶のように幾分透き通った色で、多めのお湯で薄めに入れたのではないかと考える方も。苦味がないので、さほどコーヒーを飲まない人でも口にしやすいですね。人によっては、カフェインがあまり入っていないように感じるかもしれません。

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