この記事で讃岐うどんと普通のうどんの違いについてみていきます。つるつるとしていて食べやすいうどんは、子どもから大人まで幅広い世代に愛されている主食のひとつです。普段料理をしない人でも、茹でるだけで食べられるお手軽食材です。讃岐うどんを食べたことがある人は多いと思うが、普通のうどんと何が違うのかを理解している人はどのくらいいるでしょうか?今回は2つの違いやうどんの歴史・おすすめの食べ方も、炭水化物大好きライターaoと一緒に解説していきます。

ライター/ao

麺類の中でもうどんが一番好きで、一人で4玉食べるライター。医者に炭水化物を減らすように言われ、2玉で我慢している。

讃岐うどんと普通のうどんの違いとは?

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スーパーに並んでいる市販のうどんで「讃岐うどん」と書かれているものはたくさんありますし、実際に食べたことがある人も多いと思います。普通のうどんの違いはどこにあるのか、みていきましょう。

讃岐うどんは香川県のうどん

讃岐うどんは、香川県で生産されたうどんのことを言います。讃岐とは、香川県の旧国名香川県は降雨量が少ないため、少ない水で栽培ができる小麦の栽培が行われていました。また塩作りも行われており、うどんの原料である小麦と塩が手に入りやすかったことから、うどん文化が発展していったのです。

香川県は47都道府県の中でもうどん屋の店舗数が一番多く、地元の人だけでなく県外からも「讃岐うどん巡り」に多くの人が訪れます。 

讃岐うどんには定義がある!

香川県で作られたうどんがすべて「讃岐うどん」を名乗れるわけではありません。「生めん類の表示に関する公正競争規約及び公正競争規約施行規則」において、定義されています。ただし以下の2~6の条件を満たせば「讃岐うどん」の表示は可能なので、香川県以外でも全国各地で「讃岐うどん」が作られているのです。

\次のページで「うどんとほかの麺との違いは? 」を解説!/

1.香川県内で製造されたもの
2.手打、手打式(風)のもの
3.加水量 - 小麦粉重量に対し40%以上
4.食塩 - 小麦粉重量に対し3%以上
5.熟成時間 - 2時間以上
6.ゆでる場合 - ゆで時間約15分間で十分アルファ化されていること

うどんとほかの麺との違いは?

うどんと同じような小麦と塩でできた食べ物で、そうめんやひやむぎがありますよね。これらの違いは、農林水産省が定める JAS(日本農林規格)の乾めん類品質表示基準によって、麺の太さが直径1.3mm未満はそうめん直径1.3mm〜1.7mm未満はひやむぎ直径1.7mm以上はうどんという基準が定められています。

うどんについて知ろう!

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讃岐うどんと普通のうどんの違いがわかりましたね。香川県の特産ですが、ほかの地方でも古くから食べられてきました。ここではうどんについて、さらに詳しくみていきましょう。

1.うどんの歴史

うどんの起源は中国。紀元前七千年頃にメソポタミアで始まった小麦の栽培が中国に伝わり、そこで麺の元となる食べ物ができたと考えられています。日本へどのように伝来したのかは諸説ありますが、讃岐地方では、弘法大使・空海が、遣唐使ともに中国からうどんの技術を持ち帰ったという言い伝えがあるようです。

現在のようなうどんの形になったのは室町時代で、江戸時代に入ってから庶民にも広く親しまれるようになりました。

2.うどんの作り方

うどんの原材料はいたってシンプル。小麦粉と塩と水だけです。これらを混ぜてよく練り、熟成させた後に細くして茹でます。水加減やこね方などはじめは難しいところもありますが、ご家庭で手打ちうどんに挑戦してみてはいかがでしょうか。

3.日本三大うどん

全国各地で食べられているうどんですが、「日本三大うどん」と呼ばれるうどんがあります。一つ目は秋田県の稲庭うどん、二つ目は、香川県の讃岐うどん、三つ目は諸説ありますが、群馬県の水沢うどん長崎県の五島うどん富山県の氷見うどんが候補に挙げられるようです。

稲庭うどんの特徴は、手延べ製法であること。細麺の干しうどんで、なめらかな喉ごしです。香川県の讃岐うどんの特徴は、コシの強さ。もちもちとした食感の麺です。

群馬県の水沢うどんは、水澤寺付近で参拝客向けに提供されたことが始まりとされています。うどんは透明感のある白い麺が特徴です。冷たいざるうどんで、しょうゆだれやゴマだれなどのつけ汁でいただきます。

讃岐うどんをもっとくわしく!

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全国的に有名な、コシの強さが特徴の讃岐うどん。原材料は普通のうどんと変わらないのに、普通のうどんとの違いはどうやって生まれるのでしょうか。讃岐うどんについて詳しくみていきましょう。

1.コシの強さの秘密

讃岐うどんの最大の特徴であるコシの強さは、生地の加水量の多さと、グルテンの弾力によるものです。グルテンとは、小麦粉に含まれるたんぱく質が水を加えてこねることによって生まれる弾力のある成分のこと。讃岐うどんは、古くから「足踏み」という製法で作られています。生地を足踏みをすることで、グルテンの弾力性を引き出し、ねばりのある生地になるのです。

\次のページで「2.透き通った出汁」を解説!/

2.透き通った出汁

讃岐うどんといえば透き通った旨味の強い出汁も特徴のひとつです。うどんのつゆのことを、讃岐では「出汁(ダシ)」といいます。讃岐うどんの出汁は、瀬戸内海で獲れるイリコ(いわし)をメインに昆布やカツオなどを入れて作られているのです。

3.おいしい食べ方

讃岐うどんの食べ方をいくつかご紹介します。

醤油うどん…茹で上げたうどんに醤油をかけて食べる
釜揚げうどん…うどんを茹でたお湯と共に器に盛り、出汁の効いた釜揚げ用のつゆをつけて食べる。
ぶっかけうどん…茹で上げたうどんにつけだしを直接かけて、ネギや大根おろしなどの具と混ぜて食べる。
肉うどん…茹で上げたうどんに味付けした牛肉を乗せて食べる。
かけうどん…茹で上げたうどんに熱々の出汁をかけて食べる。

讃岐うどんを味わってみよう!

ここまで讃岐うどんと普通のうどんの違いについて解説してきました。うどんは消化に良い食材な上に、100gあたりのカロリーが105kcalと、白米や食パンに比べると低カロリーな食材です。また製麺工程でラーメンやそうめんのように油を使用していないので、ダイエット中だけど、麺類が食べたい!そんな時にも良いかもしれません。

本場の讃岐うどんを食べたいけれど、香川県まで行くのは無理…、そんな人は通販で人気のうどん屋さんの讃岐うどんを手に入れてみてはいかがでしょうか。お取り寄せで家庭で気軽に讃岐うどんを味わってみましょう。

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雑学

簡単でわかりやすい!讃岐うどんと普通のうどんの違いとは?炭水化物大好きライターが詳しく解説

この記事で讃岐うどんと普通のうどんの違いについてみていきます。つるつるとしていて食べやすいうどんは、子どもから大人まで幅広い世代に愛されている主食のひとつです。普段料理をしない人でも、茹でるだけで食べられるお手軽食材です。讃岐うどんを食べたことがある人は多いと思うが、普通のうどんと何が違うのかを理解している人はどのくらいいるでしょうか?今回は2つの違いやうどんの歴史・おすすめの食べ方も、炭水化物大好きライターaoと一緒に解説していきます。

ライター/ao

麺類の中でもうどんが一番好きで、一人で4玉食べるライター。医者に炭水化物を減らすように言われ、2玉で我慢している。

讃岐うどんと普通のうどんの違いとは?

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スーパーに並んでいる市販のうどんで「讃岐うどん」と書かれているものはたくさんありますし、実際に食べたことがある人も多いと思います。普通のうどんの違いはどこにあるのか、みていきましょう。

讃岐うどんは香川県のうどん

讃岐うどんは、香川県で生産されたうどんのことを言います。讃岐とは、香川県の旧国名香川県は降雨量が少ないため、少ない水で栽培ができる小麦の栽培が行われていました。また塩作りも行われており、うどんの原料である小麦と塩が手に入りやすかったことから、うどん文化が発展していったのです。

香川県は47都道府県の中でもうどん屋の店舗数が一番多く、地元の人だけでなく県外からも「讃岐うどん巡り」に多くの人が訪れます。 

讃岐うどんには定義がある!

香川県で作られたうどんがすべて「讃岐うどん」を名乗れるわけではありません。「生めん類の表示に関する公正競争規約及び公正競争規約施行規則」において、定義されています。ただし以下の2~6の条件を満たせば「讃岐うどん」の表示は可能なので、香川県以外でも全国各地で「讃岐うどん」が作られているのです。

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