
簡単でわかりやすい!PHSと携帯の違いとは?PHSはなぜ消えた?プログラマーが詳しく解説


解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/woinary
某社で社内向け業務システムの開発、運用を30年近くやっていたシステム屋さん。PHSを実際に使っていた。現在はフリーランス。ガジェットやゲーム、ラノベが大好きなおっさんです。
携帯とPHSはお互いを補い合う相棒だった

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今は携帯電話、スマホが生活に欠かせません。しかし、2000年以前はPHSが広く使われていました。どちらも外出時に電話ができるものですが、何が違うのでしょうか。
ざっくり言えば簡易携帯電話がPHS。当時の携帯電話は今と比べ物にならないくらい高級品だったのです。ただ、それだけではないPHSの魅力もあります。お互いにメリットとデメリットがあり、組み合わせて使うこともありました。そんなPHSの携帯電話との違いと、なぜなくなってしまったのかを解説します。
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携帯電話:広い範囲で使えたが大きく、高かった
芸人さんの持ちネタでお馴染みですが、初期の携帯電話は肩から下げたトートバックのように大きいもの。元々は「自動車電話」と呼ばれていました。イメージとしては会社の重役が公用車で移動中に部下に電話で指示する感じです。
そんなわけで携帯電話そのものも大きくて高価なもの。そして通話料金も今よりだいぶ高いものでした。今は一人1台持っているような感じですが、とても一般の人が連絡手段として買えるものではなかったのです。
PHS:安い携帯?電話のコードレス子機から独立
そのような時代に人々はどうやって連絡を取り合っていたのでしょう。その最初がポケベル。数字しか送ることはできませんでしたが外出中に連絡を取れるのが画期的でした。その次に登場したのがPHSです。
PHSは「Personal Handy-phone System」の略。直訳すると個人用のどこでも使える電話システムです。携帯電話がどちらかと言うと業務用のイメージでしたので、個人が手軽に使えるという意味では今のケータイの元祖とも言えますよね。仕組みとしては家庭用の電話のコードレス子機を外でも使えるようにしたもの。実際、電話の子機として使えるPHSもありました。

今は個人でも1台、場合によっては何台も持っているスマホなどの携帯電話。だが昔は大きくて端末代や通話料金も高かった。そんな中、個人がどこでも使える電話として登場したのがPHSだ。どちらも外出中にお互いに連絡が取れる便利なものであるのは共通だ。だがPHSと携帯電話は仕組みが違うし、特徴も違う。次はその違いについて解説していくぞ。
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