この記事では準社員とパートの違いについてみていきます。2つとも仕事をする上での雇用形態の1つです。調べてみると働き方や賃金制度、福利厚生にいたるまで様々な違いがあるようです。今回は正社員や契約社員、アルバイトなどとも比較しながら、準社員とパートの違いについて現役OLライターyukoと一緒に解説していきます。

ライター/yuko

土木工事会社勤務9年目の現役OLライター。自身は正社員であるが、同じ職場にはパート社員、準社員もおり日々ともに業務にあたっている。今回は社会人生活の中で出会ったさまざまな雇用形態の人たちの働き方を参考に、9年間で培った知識や経験を活かして解説していく。

準社員とパートの違いは雇用形態

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準社員とパートタイムの違いは雇用形態にあります。準社員には法的に定められた定義がなく、雇用する企業によって捉え方が異なる雇用形態。パートタイムはパートタイム労働法で定められた短時間勤務労働者のことです。くわしくみていきましょう。

準社員:法律で定められた定義はない

準社員とはなにか?ということを示す決まりはありません。つまり準社員には法律で定められた定義がないということですね。準社員は正社員に準じる社員ではありますが非正規社員になります。一括りに準社員といっても待遇や労働環境は雇用する企業によってさまざまで、パート社員に近い雇用形態である場合もあれば、契約社員や派遣社員のことを準社員と呼ぶ企業もあるんだそう。

パート:パートタイム労働法で定められている

パートタイム労働者はパートタイム労働法で「1週間の所定労働時間が同じ事業所に雇用される通常の労働者(正社員)の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」と定義されており、短時間労働者といわれます。パートタイム労働法の条件を満たせばアルバイトであっても、法律上はパートタイム労働者になるんだそう。

ちなみにパートとアルバイトには法律上違いはありませんが、パートは主婦や女性、アルバイトには学生が多いイメージがありますね。

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正社員や契約社員との違いは?

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ここからは正社員と契約社員、パート社員について、雇用期間と就業時間、仕事内容、待遇や福利厚生について比較していきます。

1.雇用期間と就業時間

正社員の特徴は無期雇用。対して契約社員やパートタイム社員は基本的に有期雇用になるので契約満了にあたり雇用を終了されたり、契約を継続するために自動更新の場合を除き契約更新の手続きをする必要があります。また2013年に改正された労働契約法によって同じ企業に5年以上勤続すると無期雇用契約への転換を希望できるようになりました。

就業時間についても違いがあり、正社員の就業時間をフルタイムだとすると、契約社員は基本的に正社員と同等の時間働き、パートタイムはそれよりも短い時間働くとされていますね。

2.仕事内容

正社員の仕事を責任ある幅広い仕事だと定義すると、契約社員の仕事は狭い範囲でありつつ成果は正社員同等のもの求められ、パートタイム社員は正社員や契約社員の仕事をサポートするような業務が与えられます。幅広く責任ある業務を担う正社員は、昇給や昇格のチャンスにも恵まれますが残業が発生しやすいのも特徴の一つです。パート社員や契約社員も働き方次第では評価を受け昇給する可能性もあるんだそう。

3.待遇や福利厚生

正社員が正規社員であるのに対して、契約社員とパート社員は非正規社員になります。正社員の給料は月給制が一般的。契約社員も基本は月給制になり、パート社員は時給制賞与やボーナスの支給については決まりがないので企業によって対応は異なりますが、支給されたとしても正社員に比べると、契約社員やパート社員は金額が低傾向はありますね。

社会保険についてはどの雇用形態においても要件を満たせば加入することが可能です。有給休暇の付与についても、入社から6ヵ月が経ち定められた労働日数の8割就業していればどの雇用形態であっても取得が可能。しかしパート社員は短時間労働制になるので勤務時間によっては、配布日数が正社員と比べると少なくなるんだそう。

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企業ごとに異なる準社員の雇用形態

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準社員は正社員や契約社員、パート社員の特徴を掛け合わせ雇用形態といえるでしょう。ここからはいくつか例を挙げながら準社員の雇用形態の特徴を具体的に紹介していきます。

雇用期間や賃金制度

準社員の雇用形態は企業によってさまざまです。あくまで一例ですが、パート社員のように給与が時給制でありながら、雇用期間の定めがなく、契約社員よりも長く働くことができたり、正社員よりは残業をする機会も少なく転勤もない代わりに、正社員と比較すると福利厚生は一部しか受けられなかったり、賞与や給与が正社員よりは少ないことなどが特徴としてあげられます。

メリットもデメリットあわせて、他の雇用形態の特徴を組み合わせながら企業ごとに契約内容が異なってくるんですね。

正社員登用制度の適用

企業によっては正社員登用制度を採用している場合もあります。雇用契約を結ぶ際に「正社員登用あり」のような記載があれば、準社員として入社しても、将来的に正社員へのキャリアアップが可能だということです。専門性が高く、高度な技術が求められる職種は、正社員として入社しその仕事につくということがなかなか難しく狭き門になりますが、準社員であればスキルアップを目的に技術面が未熟であっても憧れの仕事に従事することができるかもしれません。

もちろん、高度な専門性を要しない職種であっても入社は準社員から、長く勤めていずれ正社員へ転換というキャリアアップが生活に適している場合もあるでしょう。

自分に合った雇用形態を選択しよう!

企業に属して仕事をする場合、どのような雇用形態においてもメリットやデメリットがあるでしょう。1番大切なのは、自分の生活や希望に合った働き方を見つけることにあるはずです。特に準社員は企業によって契約条件に幅があるため、求人情報をしっかりチェックし契約内容の確認を怠らないことが重要になりますね。自分がなにを大切にして、どんな働き方をしたいのか、しっかりと考えながら雇用形態についても知識を深めていくことをおすすめします。

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簡単でわかりやすい!準社員とパートの違いとは?準社員には法的な定義がない?待遇や雇用形態の特徴も現役OLライターがくわしく解説

この記事では準社員とパートの違いについてみていきます。2つとも仕事をする上での雇用形態の1つです。調べてみると働き方や賃金制度、福利厚生にいたるまで様々な違いがあるようです。今回は正社員や契約社員、アルバイトなどとも比較しながら、準社員とパートの違いについて現役OLライターyukoと一緒に解説していきます。

ライター/yuko

土木工事会社勤務9年目の現役OLライター。自身は正社員であるが、同じ職場にはパート社員、準社員もおり日々ともに業務にあたっている。今回は社会人生活の中で出会ったさまざまな雇用形態の人たちの働き方を参考に、9年間で培った知識や経験を活かして解説していく。

準社員とパートの違いは雇用形態

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準社員とパートタイムの違いは雇用形態にあります。準社員には法的に定められた定義がなく、雇用する企業によって捉え方が異なる雇用形態。パートタイムはパートタイム労働法で定められた短時間勤務労働者のことです。くわしくみていきましょう。

準社員:法律で定められた定義はない

準社員とはなにか?ということを示す決まりはありません。つまり準社員には法律で定められた定義がないということですね。準社員は正社員に準じる社員ではありますが非正規社員になります。一括りに準社員といっても待遇や労働環境は雇用する企業によってさまざまで、パート社員に近い雇用形態である場合もあれば、契約社員や派遣社員のことを準社員と呼ぶ企業もあるんだそう。

パート:パートタイム労働法で定められている

パートタイム労働者はパートタイム労働法で「1週間の所定労働時間が同じ事業所に雇用される通常の労働者(正社員)の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」と定義されており、短時間労働者といわれます。パートタイム労働法の条件を満たせばアルバイトであっても、法律上はパートタイム労働者になるんだそう。

ちなみにパートとアルバイトには法律上違いはありませんが、パートは主婦や女性、アルバイトには学生が多いイメージがありますね。

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