
卵を使った美味しい料理は?保存方法や注意点もフードアナリストが簡単にわかりやすく解説
冷蔵庫についてる卵ケースは安心?
冷蔵庫の扉側についている卵入れを使うことは、結論からするとおすすめできません。扉付近は、扉の開け締めをすることで温度の変化が激しくなり、卵にとっても良いことではありません。次に振動です。扉側に入れておくと扉を空け締めする際に必ず卵に振動が伝わります。卵は割れやすくデリケートな食材なのでなるべく振動が伝わりにくい場所に保存するのが良いでしょう。
また、備え付けの卵ケースに卵を移し替えると、前に入れていた卵に細菌が付いていた場合、汚染される可能性があります。このようなことからも、卵を冷蔵庫で保存する場合は、売られているパックのまま振動の少ない冷蔵庫内に保存するのがおすすめなのです。
卵は冷蔵庫にしまう前に洗うべき?
卵にはサルモネラ菌が付着していると聞くと、洗ってからしまった方が良いのかと思う人もいるかと思いますが洗わなくて問題ありません。卵は採卵後、そのまま流通するのではなくパック詰めされる前に洗卵と殺菌処理がされています。
卵の殻には、気孔という数千から1万ほどの微細な穴があり、家庭で洗うと水と一緒に雑菌が卵の中に侵入する恐れがあるのです。もし、購入後に汚れが目につく場合は、水洗いせずに拭き取るか調理の直前で洗うことをおすすめします。
卵の注意点
卵は、海外でも食べることのできる食品で日本の卵と同じように見えますが、衛生面などで大きく異なります。ここでは、海外での卵の生食について、賞味期限などの注意点について詳しく解説していきますね。
海外での生食は危険?
日本では、卵かけご飯のように卵を生で食べるのが当たり前ですが、海外で卵を生で食べることはほとんどありません。卵にはサルモネラ菌が付着している恐れがありますが、日本は卵の衛生管理が徹底されており、出荷する前に洗卵や殺菌が行われています。賞味期限も生食で問題なく食べられる2週間ほどに設定されているのです。しかし、海外で卵は生食されることはほとんどなく、賞味期限も加熱する前提で1ヶ月以上に設定されていることもあります。
もし海外に行き、現地の食事が合わなくても、日本から持ってきたパックのご飯に現地の卵をかけて卵かけご飯をすることは、食中毒の危険性があるのでしないで下さいね。
賞味期限が過ぎたら捨てるべき?
1999年の食品衛生法施行規則の改定により、冷蔵保存された殻つき卵の賞味期限は、卵内にサルモネラ菌が存在していても生食して問題がない期限を表示することとされました。現在の賞味期限はパック詰め後、年間を通して2週間程度としている場合が多いようです。これは日本の暑い夏の時期に合わせた賞味期限で、冬場ですともっと長い賞味期限を設定しても実際は問題がありません。
しかし日本では、これだけ卵への衛生管理が徹底されているおかげで、卵がサルモネラ菌に汚染される確立は0.029%と低い数字を保てているんですよ。
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