簡単でわかりやすい!ブリッジとスイッチの違いとは?橋と切替器?役割や仕組みもプログラマーがわかりやすく解説
役割が違う?ブリッジとスイッチの相違点
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ブリッジとスイッチの違いをざっくり説明すると、ネットワーク同士の橋渡しがブリッジです。一方、スイッチはネットワークとパソコンなどをつなぎます。ただし、単につなぐだけではスイッチではありません。スイッチというからには切り替える仕組みが必要です。その仕組みについて説明していきます。
ネットワークをつなぐとは?ブリッジの役割
ネットワークをつなぐのがブリッジと説明しましたが、どういうケースで使うのでしょう。例えばある会社の営業部と製造部を思い浮かべてください。それぞれ自分たちのネットワークを持っています。ただ、同じ会社の中ですから、営業部と製造部や他の組織とのやり取りも必要。2つのネットワークをつなぐ必要がありますよね。
しかし、ただつなぐだけではブリッジではありません。この橋には番人が必要です。この番人は営業部や製造部の中だけのやり取りは外に出ていかないように見張っています。営業部内のやり取りは橋を通さないのです。しかし、営業部から製造部へ向けたものは橋を通します。逆も同じです。これは秘密を守る意味もありますが、交通整理の意味もあります。営業部と関係ない製造部のやり取りが営業部側に入ってくると、それだけネットワークが混んでしまうので、遅くなってしまうのです。
通信相手を切替えるとは?スイッチの役割
スイッチの説明の前にネットワークの仕組みを説明します。実はネットワークの中ではあるパソコンへの情報も同じネットワーク内のすべてのパソコンに送られていました。過去形であることに注意してください。イメージとしては学校の教室。先生が生徒のAさんに大声で指示した内容は他の生徒にも聞こえますよね。また、Aさんがぼーっとしていたり、他の生徒が騒いでいると聞き逃すことも。昔のネットワークはそういう状態です。
一方、スイッチは切替器と説明しましたよね。つまり、やり取りする相手を切り替えて、目的の相手にだけ届けるのです。今はスイッチを使うのが普通。そのため、同じネットワークでも別のパソコンとやり取りしている内容はわからないようになっています。教室で言えば先生と生徒が個別にチャットしているようなもの。聞き逃したり、聞き取りにくかったりすることもなく、他の生徒とのやり取りは一切わからないわけです。
利用者がよく見るのはスイッチ
会社や学校でパソコンを有線でネットワークにつなぐ場合、ハブというものを使うかと思います。スイッチとはこのハブの一種で、正確には「スイッチング・ハブ」です。切替機能のあるハブということですね。今のネットワークではほとんどの場合はこのスイッチング・ハブを使っています。
一方、スイッチングではないただの「ハブ」も昔はありました。こちらは切替機能がありません。つまり、ハブにつながっているすべてのパソコンに同じ情報が伝わっています。先ほどの教室の例えと同じ状況です。それを自分宛のものとして受け取るか、そうではないから捨てるのかは繋いでいるパソコン側で判断していたのが昔のネットワークでした。その分、無駄なやり取りも多かったわけです。
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よくある誤解?ブリッジとスイッチの豆知識
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他にもブリッジとスイッチについて解説した記事があります。その中には間違いではないですが、なぜそうなのかを説明していないものが多いようです。そこで、よくある勘違いとなぜそうなのかについて簡単に説明します。
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