資格の検定試験などで利用されるテスト方式。代表的なものが「CBT」と「PBT」ですが、いったいどんな違いがあるんでしょうな。
今回は資格取得が趣味だという雑学好きライターおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。業務的な資格からマニアックな資格まで、暇さえあれば資格を取得する資格マニア。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

CBTとPBTの違い

image by iStockphoto

資格の検定試験などで利用される受験方式には「CBT」と「PBT」と呼ばれる形式があります。近年よく見かける言葉ですが、この2つの試験の違いは何なのでしょうか。ここでは「CBT」と「PBT」の違いについて解説していきます。

CBT:パソコンを使って受験する方式

「CBT」とは「Computer Based Tasting」の略称で、パソコンを使って受験する方式のことです。試験会場のデスクにそれぞれパソコンが用意されており、受験者はそのパソコンを使って解答します。パソコンの可能な操作には制限がかけられているため、監視員がいなくてもかなりの確率で不正を防げることがメリットです。

PBT:問題用紙と解答用紙を使って受験する方式

「PBT」とは「Paper Based Tasting」の略称で、紙を使って受験する方式のことです。ここでいう紙とは問題用紙と解答用紙のこと。受験者のデスクにそれぞれ問題用紙と解答用紙を配り、監視員が監視しながら実施します。日本の学校教育の現場などでは一般的な方式ですね。

IBTって何?

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「CBT」と「PBT」の違いについてはおわかりいただけだと思います。ですが近年、この2方式と同じくらい普及しはじめた受験方式があるんです。それは「IBT」と呼ばれるもの。ここでは「IBT」がいったいどのような受験方式なのか解説していきます。

\次のページで「IBT:インターネット上で受験する方式」を解説!/

IBT:インターネット上で受験する方式

「IBT」とはInternet Based Tastingの略称で、インターネット上で受験する方式のことです。「CBT」と似ているように感じますが、「IBT」は試験会場を必ずしも必要としません。

例えば自宅のパソコンからであっても、インターネット回線を利用できれば受験することが可能です。利用の際はデスクトップ画面を監視員に共有したり、受験場所の状況が確認できるカメラの設置が必要な場合もあります。

代表的なCBTとPBTの試験

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「CBT」と「PBT」にはそれぞれ特徴がありますが、具体的にどのような試験で導入されているのでしょうか。ここでは実際に「CBT」と「PBT」を利用している試験の一例を紹介します。

CBT:金融系やIT系に多い

「CBT」を利用している試験としてまず挙げられるのは、資格試験の王道「日商簿記」です。同じく金融関連ですと「社会保険労務士」「投資診断士」なども挙げられます。また「IPA(独立行政法人情報処理推進機構)」というIT業界の国家試験や「コンピュータサービス技能評価試験」などIT関係の試験でも多く採用されている方式です。

PBT:語学系や大学・公務員に多い

「PBT」は主に語学系の試験に多く見受けられる方式です。代表的なものは英語の資格として有名な「TOEIC」「TOEFL」といった試験が挙げられます。また大学受験や公務員試験といった大規模かつ厳正さを求められる試験でも広く利用されている方式です。まだまだ日本では主流の方式と言えるでしょう。

\次のページで「両方実施している試験もある」を解説!/

両方実施している試験もある

「CBT」と「PBT」のどちらも実施している試験もあります。例えば先述の「日商簿記」の場合、下位資格であれば「CBT」と「PBT」いずれかで受験可能、高位資格であれば「PBT」での受験です。また「実用英語技能検定」なども受験資格により「CBT」と「PBT」が選択可能。取得したい資格の試験要綱をよく読み、自分に合った受験方式を選んでください。

「CBT」はパソコン、「PBT」は紙

ここまで「CBT」と「PBT」の違い、「IBT」という言葉の意味、そして「CBT」と「PBT」がそれぞれ使われている試験の一例を紹介しました。これで両者の違いはしっかり理解できたのではないでしょうか。

入社条件や昇給条件などに設けられていない限り、資格というものは特段取る必要がないものです。しかし何かを学習するとき、一定の知識量に達したという目安があると自信につながるもの。読者のみなさんも、公私ともに活きるような資格を見つけて受験してみてはいかがでしょうか。

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資格・専門雑学

3分で簡単にわかるCBTとPBTの違い!IBTとの違いや主な試験例も雑学好きライターがわかりやすく解説

資格の検定試験などで利用されるテスト方式。代表的なものが「CBT」と「PBT」ですが、いったいどんな違いがあるんでしょうな。
今回は資格取得が趣味だという雑学好きライターおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。業務的な資格からマニアックな資格まで、暇さえあれば資格を取得する資格マニア。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

CBTとPBTの違い

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資格の検定試験などで利用される受験方式には「CBT」と「PBT」と呼ばれる形式があります。近年よく見かける言葉ですが、この2つの試験の違いは何なのでしょうか。ここでは「CBT」と「PBT」の違いについて解説していきます。

CBT:パソコンを使って受験する方式

「CBT」とは「Computer Based Tasting」の略称で、パソコンを使って受験する方式のことです。試験会場のデスクにそれぞれパソコンが用意されており、受験者はそのパソコンを使って解答します。パソコンの可能な操作には制限がかけられているため、監視員がいなくてもかなりの確率で不正を防げることがメリットです。

PBT:問題用紙と解答用紙を使って受験する方式

「PBT」とは「Paper Based Tasting」の略称で、紙を使って受験する方式のことです。ここでいう紙とは問題用紙と解答用紙のこと。受験者のデスクにそれぞれ問題用紙と解答用紙を配り、監視員が監視しながら実施します。日本の学校教育の現場などでは一般的な方式ですね。

IBTって何?

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「CBT」と「PBT」の違いについてはおわかりいただけだと思います。ですが近年、この2方式と同じくらい普及しはじめた受験方式があるんです。それは「IBT」と呼ばれるもの。ここでは「IBT」がいったいどのような受験方式なのか解説していきます。

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