簡単でわかりやすい!学部と学科の違いとは?専攻との違いも元教員ライターが詳しく解説!
専攻の例
専攻は学科よりも細かい分野の話なので、学科よりも多岐にわたっています。専攻についての理解を深めるために専攻の例をいくつかみていきましょう。ここでは、代表的な学部、学科に含まれる専攻を一部紹介していきます。
・文学部哲学科:中国哲学専攻、インド哲学科専攻、宗教専攻、思想専攻
・教育学部:教育学専攻、教育心理学専攻、教科教育学専攻、特別支援教育専攻
・理学部数学科:幾何学専攻、基礎解析学専攻
・工学部機械工学科:材料力学専攻、流体工学専攻、熱工学専攻
最初の文学部哲学科の例でいうと、哲学と一言で言っても、哲学の中には中国哲学やインド哲学、宗教や思想など様々な専門分野が含まれています。同じ文学部哲学科に所属している人でも、これらのどれを専門的に学び研究していくか、という部分が専攻にあたるのです。
受験のときにどこまで決める必要がある?
ここまで学部・学科・専攻と細かい分類があることをみてきたので、大学受験の時にどこまで決めておかなければいけないのか、気になりますよね。大学受験の時には、一般的に学科別ではなく学部別に募集が行われます。大学入学前の時点で学科まで決めてしまうと、「学びたい分野とちがった」というミスマッチがおこる可能性が高くなってしまうからです。
大学入学後に、まずは学部ごとで大まかにその学問全体を学び、各学科で学べる事、各専攻で学べることを理解した後で、自分の興味のあることや適性に合った学科・専攻を選ぶという形で、学部の中で各学科・専攻にそれぞれ分かれていきます。
学部と学科の違いを理解して進路を考えよう!
この記事では、学部と学科の違いについてみてきました。学部は大きく学問ごとに分けられた大学を構成する組織の単位であり、学科は学部からさらに細かく分けられた学部を構成する組織の単位であることが分かりましたね。大学の中に学部があり、学部の中に学科があり、さらにその学科の中に専攻がある、というイメージです。大学受験の時には、学科や専攻など専門的なところまで決める必要はなく、自分が学びたい学部まで決めて志願してください。学部と学科の違いを正しく理解して、自分の進みたい進路をしっかり考えてみてくださいね!