簡単でわかりやすい!学部と学科の違いとは?専攻との違いも元教員ライターが詳しく解説!
学科とは?
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学科とは、学部の中をさらに細かく専門ごとに分けた組織のことです。例えば、外国語学部の中にフランス語学科があったり、工学部の中にロボット工学科があるというようなことですね。ここからは、学科について詳しくみていきましょう。
学科の定義
学科とは、学部を構成する組織の単位で、学部をさらに細かく専門ごとに分けた組織の単位のことです。つまり、経済学部を例にとると、経済学科や経営学科、金融学科、国際経済学科、環境経済学科など複数の学科が集まって、経済学部という「学部」を構成しているということになります。
また、大学によっては学科の下に「コース」を設けて、さらに専門の分野を細分化しているところもあるようです。したがって、大学ごとにどういう構成になっているのか、確認する必要があります。
学科の例
学科はそれぞれの大学で自由に区分されているため、学部のように体系的に分類することが難しいです。大学によっては50種類以上の学科を設けているところもあるほど、多様に作られたり追加されたりしています。学科をすべて一覧にすることは難しいですが、よくある学科を学部ごとに一部みていきましょう。
・文学部:国文学科、哲学科、史学科、地理学科、英文学科、心理学科
・社会学部:社会学科、現代文化学科、メディア社会学科、社会心理学科、社会福祉学科
・法学部:法学科、国際関係法学科、政治学科、国際政治学科、政治経済学科
・経済学部:経済学科、経営学科、金融学科、国際経済学科、環境経済学科
・理学部:数学科、物理学科、化学科、生物学科
・医学部:医学科、保健学科、看護学科
専攻との違いは?
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「学部」「学科」と並んで、大学では「専攻」という言葉もよく耳にしますよね。専攻とは、自分が一番専門的に学び研究している分野のことを指します。指し示す学問の範囲で言うと、一番広い範囲を含むのが学部、次に学科、最も細かい内容について示しているのが専攻、という順番です。
専攻は学科の中に位置づけられる場合と、そうでない場合があります。しかしどちらにしても、専攻が学科よりもさらに限定された研究分野を示していることに変わりはありません。卒業論文で扱う分野であったり、自分が所属しているゼミや研究室で扱っている分野と理解しておくとわかりやすいかもしれませんね。
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