この記事では今川焼と大判焼きの違いについてみていきます。2つとも生地の中にあんこが詰まっている日本人にとっては馴染みの深い和菓子です。見た目も味も同じように感じるが、この2つの違いが一体どこにあるのか、名前の由来や歴史についても、甘いものには目がない食いしん坊ライターaoと一緒に解説していきます。

ライター/ao

子どもの頃はあんこが苦手だったが、大人になってからその美味しさに目覚め、今ではゆであずき缶を常備しているほどのあんこ好きライター。

今川焼きと大判焼きの違いとは?

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屋台でもおなじみの今川焼き・大判焼き。焼きたての美味しさは格別です。丸い形をした生地の中にあんこが詰まっている和菓子ですが、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか?まずはこの2つの違いがどこにあるのか、みていきましょう。

違いは地方による呼び方

実は今川焼きと大判焼きは、材料も作り方も全く同じ食べ物なのです。違いは地方による呼び方だけ。今川焼きは、主に関東地方での呼び方で、全国的には大判焼きと呼ばれています。

回転焼き?大判焼き?!

関西地方と九州地方では「回転焼き」と呼ばれている食べ物がありますが、これも今川焼き・大判焼きと同じ食べ物のことを指しています。円形の焼き板を回転させて焼くことから「回転焼き」と呼ばれるようになったようです。

その他の呼び方いろいろ

今川焼・大判焼き・回転焼き…。実はまだまだ呼び方があります。北海道では「おやき」と呼ばれているようです。また兵庫県では「御座候(ござそうろう)」と呼ばれています。「御座候」というのは、もともとは今川焼を売っていたお店の名前だったのですが、お客さんから「御座候ください」と言われるようになり、そのまま商品名として定着し、今川焼きを指す呼び名になったようです。

ほかにも、あじまん・太鼓焼き・二重焼きなど、各地方でさまざま呼び方をされています。

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今川焼き・大判焼きについて知ろう!

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Tomomarusan - This is the creation of Tomomarusan, CC 表示 2.5, リンクによる

今川焼きと大判焼きの違いは呼び方だけで、同じ食べ物を指すことがわかりましたね。ここでは、このたくさんの呼び名をもつ和菓子についてさらに詳しくみていきましょう。

そもそも今川焼き・大判焼きってどんな食べ物?

今川焼き・大判焼きとは、小麦粉、卵、砂糖を水で溶いた生地を銅製の円形の焼き型へ流し込み、その上にあんこを乗せて、さらに生地を流し込んで焼き上げた和菓子です。大きさは直径約7cm、高さは2~3cmほど。明治時代から庶民のおやつとして親しまれてきました。

今川焼き・大判焼きの歴史

今川焼きは、江戸時代中期の安永年間(1772年~1780年)に江戸市内の名主・今川善右衛門が架橋した神田の今川橋付近のお店で売り出されていたお菓子で、桶狭間の戦いで今川義元を討ち取ったことをもじって、「たちまち焼ける今川焼き」と宣伝して広がっていったといわれています。

大判焼きは昭和30年ごろ、愛媛県松江市にある会社が、ひと回り大きいサイズの今川焼きを「大判焼き」という名称で売りはじめたのがきっかけのようです。

いろいろな味がある

生地の中にはあんこが詰まっているのが一般的ですが、いろいろな中身の今川焼・大判焼きが売られています。あんこも粒あんとこしあんでは食感が変わりますし、白あんやうぐいすあんを使用しているお店もあるようです。

カスタードクリームやチョコレートクリームなど、あんこが苦手な人や子どもも楽しめるものや、抹茶クリームも人気ですね。

今川焼き・大判焼きは家で作れる?

今川焼き・大判焼きは、焼きたてのあたたかいうちにいただくのが一番おいしいと思いますが、家でも好きな時に焼きたてを食べられたら嬉しいですよね。100円均一で売られている型とホットケーキミックスを利用すれば、簡単に作ることが出来ます。

\次のページで「あんこには栄養たっぷり」を解説!/

あんこには栄養たっぷり

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あんこには女性が不足しがちな鉄分が多く含まれています。また抗酸化作用が高いポリフェノールも含まれているので、アンチエイジング効果も期待できますね。ほかにも肌荒れを防ぐビタミンB1便秘解消効果のある食物繊維など、積極的に摂りたい栄養がたっぷり含まれています。

今川焼き・大判焼きは手軽に食べられる!

ここまで今川焼きと大判焼きについて解説してきました。屋台やお店で一個単位で手ごろな価格で購入できる今川焼・大判焼き。もちろん外で食べる焼きたては最高ですが、スーパーでは冷凍の今川焼・大判焼きも売られているので、冷凍庫に常備しておけば好きな時に食べられますね。また手作りすれば、いろいろな中身に挑戦できます。明治時代から親しまれてきた和菓子、いろいろな楽しみ方をしてみましょう。

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雑学

簡単でわかりやすい!今川焼きと大判焼きの違いとは?歴史や味の種類もあんこ大好きライターが詳しく解説

今川焼き・大判焼きについて知ろう!

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今川焼きと大判焼きの違いは呼び方だけで、同じ食べ物を指すことがわかりましたね。ここでは、このたくさんの呼び名をもつ和菓子についてさらに詳しくみていきましょう。

そもそも今川焼き・大判焼きってどんな食べ物?

今川焼き・大判焼きとは、小麦粉、卵、砂糖を水で溶いた生地を銅製の円形の焼き型へ流し込み、その上にあんこを乗せて、さらに生地を流し込んで焼き上げた和菓子です。大きさは直径約7cm、高さは2~3cmほど。明治時代から庶民のおやつとして親しまれてきました。

今川焼き・大判焼きの歴史

今川焼きは、江戸時代中期の安永年間(1772年~1780年)に江戸市内の名主・今川善右衛門が架橋した神田の今川橋付近のお店で売り出されていたお菓子で、桶狭間の戦いで今川義元を討ち取ったことをもじって、「たちまち焼ける今川焼き」と宣伝して広がっていったといわれています。

大判焼きは昭和30年ごろ、愛媛県松江市にある会社が、ひと回り大きいサイズの今川焼きを「大判焼き」という名称で売りはじめたのがきっかけのようです。

いろいろな味がある

生地の中にはあんこが詰まっているのが一般的ですが、いろいろな中身の今川焼・大判焼きが売られています。あんこも粒あんとこしあんでは食感が変わりますし、白あんやうぐいすあんを使用しているお店もあるようです。

カスタードクリームやチョコレートクリームなど、あんこが苦手な人や子どもも楽しめるものや、抹茶クリームも人気ですね。

今川焼き・大判焼きは家で作れる?

今川焼き・大判焼きは、焼きたてのあたたかいうちにいただくのが一番おいしいと思いますが、家でも好きな時に焼きたてを食べられたら嬉しいですよね。100円均一で売られている型とホットケーキミックスを利用すれば、簡単に作ることが出来ます。

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