
簡単でわかりやすい!IPアドレスとMACアドレスの違いとは?データ通信の仕組みも元SEライターが詳しく解説
配達と同じ?ネットワーク上でのデータのやり取り
ここではインターネットで代表的に使用されている「パケット通信」についてご紹介します。パケット通信とは、データを小さく分割して個別に送受信する方法です。パケットは日本語で「小包」という意味。送信先の情報が含まれているため、住所が書かれた小包を配達しているようなイメージができますね。
この小包の1つがもし送信先に届かなかった場合、送信先から「この小包が届いていないよ」と信号が送られます。すると送信側からもう一度送り直されるのです。データを1つにまとめて送るよりも効率が良く正確であるため、インターネットだけでなく携帯電話のネット通信でも使用されています。
私たちにとって身近なものだといえるでしょう。
簡単解説!IPアドレスとは?

image by iStockphoto
インターネットのデータ伝送にはTCPとあわせてIPというプロトコルが使用されています。IPはIPアドレスを基にデータを送信する方法です。ではIPアドレスは何か詳しく見ていきましょう。
IPアドレスは通信相手を識別するもの
パケット通信で送られるパケットには住所が書かれています。その住所がIPアドレスです。IPアドレスは通信先を判別するときに使われる番号で、この情報を基にデータ通信が行われます。またIPアドレスの種類は「グローバルIPアドレス」と「ローカルIPアドレス」の2つ。2つの違いは以下の通りです。
・インターネットを使って世界と通信する時には「グローバルIPアドレス」
・会社や自宅内など限られたエリア内で通信するときは「ローカルIPアドレス」
どちらも使用する範囲が異なるだけで、役割は同じです。
最終目標地の住所を示すIPアドレス
IPアドレスはコンピューターの住所のようなものですが、その中でグローバルIPアドレスを管理しているのは「ICANN」という非営利組織です。ICANNの配下にはさらにローカルな地域のIPアドレスを担当する組織があります。住所を各市町村が決めているのに少し似てますね。
\次のページで「簡単解説!MACアドレスとは?」を解説!/