今回はWebとインターネットの違いについて学んでいきます。どちらもよく聞く言葉ですが、2つは全く異なるものです。そこで元SEの城崎がWebとインターネットのそれぞれの意味や繋がりについて解説してくれるぞ。

ライター/城崎ミト

元システムエンジニア。基本情報技術者試験に合格。現在は図書館スタッフとライターを兼業中。オリジナルでゲームや曲を作るのが好き。

似ているようで似ていない?インターネットとWebとは

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インターネットとWebは混同されがちですが、意味が異なります。例えるとインターネットが海で、Webが全国をつなぐ橋のような役割です。これだけだと理解しにくいですよね。それではそれぞれ見ていきましょう。

インターネット:情報網

インターネットとは、世界中のコンピューターを繋げる情報網のことです。スマートフォンやパソコンは情報のやり取りをするためにこのインターネットを使用しています。

もともとコンピューター同士をケーブルで繋いで情報のやり取りをできるようにしたものを「ネットワーク」と呼んでいました。そしてインターネットはその1つ1つのネットワークを世界中に繋げられるようにしたのです。

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Web:インターネットを利用したシステム

Webとはインターネットを利用したシステムの1つです。Webによってコンピューターは以下の情報を送ったり受信したりしています。

・画像
・動画
・音声
・テキストなどの文書

Webの正式名称はWWW(World Wide Web)で、「世界中に繋がるくもの巣」という意味。そしてWebでやり取りした情報を人が見れるようにしてくれるのがWebブラウザです。

「Web」がつく単語には何がある?

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次はWebに関わる言葉を見ていきましょう。ここでは3つご紹介します。

1.Webブラウザ:受信した情報を見やすくしてくれるソフト

Webでやり取りした情報は特殊な言語で書かれているため、そのままでは人が見てもよくわかりません。その情報を見やすく翻訳してデザインを整理してくれるのがWebブラウザです。例としてChormeやSafariがあります。

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2.Webサイト:Webページで構成された情報の塊

Webサイトとは、Webブラウザ上で見ることができるWebページのかたまりです。ブログやマガジンがいい例ですね。

Webページが1枚の紙で、それを何枚も重ねて本にしたのがWebサイトというイメージ。ちなみにWebサイトを開いて1番最初に出てくるWebページを「ホームページ」と呼びます。いわゆる表紙みたいなもの。ただ現在はWebサイトのことをホームページと呼ぶことがあるので注意が必要です。

Webページは本のように情報が書かれています。この文が書かれている画面がまさにWebページなのです。

3.Webサーバー:要求された情報を送ってくれるサーバー

WebサーバーはWebサイトを抱える倉庫のようなもの。外から「このWebサイトを見せてください」と依頼されると、指定されたWebサイトを「どうぞ」と見せてくれるのです。最近はGoogle CloudやAmazon Web Serviceなどのクラウドサービスも使われるようになっています。

Webサイトが見れる仕組みを簡単に解説

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では最後にWebサイトが見れるやりとりの方法を簡単に説明します。

1.「このサイトを見せて」とWebサーバーへメッセージを送る

まず見たいWebサイトを「見せてください」とメッセージを送ることから始まります。これが「リクエストメッセージ」です。パソコンなどで検索した時にブラウザがこのリクエストメッセージを作成します。そしてインターネットを介して目的のWebサーバーへお届けするのです。

2.メッセージを受けたWebサーバーが情報を送り返す

リクエストメッセージを受けたWebサーバーは「レスポンスメッセージ」を作成します。そして送り主のコンピューターに返すのです。レスポンスメッセージの中には相手が求めたWebサイトの情報も入っています。これをブラウザが翻訳して画面に表示することで、人が見れるようになるのです。

短い時間の中でリクエストとレスポンスのやり取りが行われることによって、私たちは知りたい情報を見たい時に検索することができます。

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情報のやりとりはインターネットが基盤となっている!

今回はWebとインターネットの違いと、Webの仕組みについて簡単にご紹介しました。インターネットは世界中のコンピューターを繋げた情報網で、それを利用したシステムがWebです。どちらもよく聞く言葉ですが意味が異なるので、ITに苦手意識がある方もしっかりとポイントをおさえましょう。

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雑学

webとインターネットの違いとは?由来やWebサイトとの違いも元SEライターが詳しく解説

今回はWebとインターネットの違いについて学んでいきます。どちらもよく聞く言葉ですが、2つは全く異なるものです。そこで元SEの城崎がWebとインターネットのそれぞれの意味や繋がりについて解説してくれるぞ。

ライター/城崎ミト

元システムエンジニア。基本情報技術者試験に合格。現在は図書館スタッフとライターを兼業中。オリジナルでゲームや曲を作るのが好き。

似ているようで似ていない?インターネットとWebとは

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インターネットとWebは混同されがちですが、意味が異なります。例えるとインターネットが海で、Webが全国をつなぐ橋のような役割です。これだけだと理解しにくいですよね。それではそれぞれ見ていきましょう。

インターネット:情報網

インターネットとは、世界中のコンピューターを繋げる情報網のことです。スマートフォンやパソコンは情報のやり取りをするためにこのインターネットを使用しています。

もともとコンピューター同士をケーブルで繋いで情報のやり取りをできるようにしたものを「ネットワーク」と呼んでいました。そしてインターネットはその1つ1つのネットワークを世界中に繋げられるようにしたのです。

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