今回はPVとMVについて簡単に学んでいきます。SNSや動画投稿サイトでよく見かけるPVとMVですが、この2つの違いは少しわかりにくいよな。そこで今回は創作活動に情熱を注ぐライターの城崎に解説してもらうぞ。

ライター/城崎ミト

趣味は創作活動。イラスト、小説、フリーゲームに留まらず、最近はキャラにAIで声をつけてアニメーションを作成中。来年はコミティアに参加予定。

PVとMVの違いとは?

image by iStockphoto

PVとMVはそれぞれ意味が異なります。どちらも同じ映像作品に見えますよね。しかしPVは「宣伝効果を目的とした」もの、MVは「音楽を表現するために作られた」ものと定義されています。細かくみていきましょう。

PV:宣伝目的で作られたもの

PVの正式名称はPromotion Videoで、「宣伝するための映像」という意味です。ちなみにこの言葉は和製英語となります。視聴者への宣伝や販売促進を目的とした映像作品で、テレビや動画に出てくるCMで、楽曲のサビの部分だけ流されるものがよく見られますね。

ちなみゲーム作品の宣伝動画は「ゲームPV」と呼ばれ、PVの1つとして扱われます。このように楽曲に限らず様々な商品を短い動画で宣伝するものもPVです。

MV:音楽を表現するために作られたもの

MVの正式名称はMusic Videoで、言葉の通り「音楽のための映像」という意味です。楽曲がもつイメージや世界観を形にするために作られた作品で、アーティストの芸術性を映像化することに重きを置いています。

そのためPVとは異なり、曲全体を使って動画を作成する傾向が多いです。あるいはMV用に曲を編成して作られることもあります。

「MV」という言葉が普及し始めたのはいつごろ?

実はMVが広く使われるようになったのは2010年以降と言われています。生放送の音楽番組が減る一方で、YouTubeやTikTokといった動画投稿サイトが増えたことがきっかけに。さらに投稿された作品がSNSで拡散されるようになりました。

これらの理由でMVのような1分以上の長時間の動画でも大勢の人の目に留まるようになります。

\次のページで「PVとMVにはどんな種類がある?」を解説!/

PVとMVにはどんな種類がある?

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次にPVとMVはどのような形で作られているのか見ていきましょう。

PVの種類

PVの作成方法は2つあります。

1.実写
2.アニメーション

\次のページで「MVの種類」を解説!/

実写は実在する人や物を使って撮影したもの。アニメーションは2次元的に作られた映像のことです。PVは短い時間で視聴者に印象を与えることが目的。そのためキャッチフレーズとなる言葉やナレーションが盛り込まれることが多いです。実写とアニメーションを組み合わせた映像や、人物と背景を別々に撮って合成した映像など表現の幅はどんどん広がっています。

MVの種類

MVもPVと同じく制作方法はおもに2つです。

1.実写
2.アニメーション

実写はPVと比べて曲の世界観に合わせて踊ったり演じたりする印象が強くなります。また動画の尺が長い分、パフォーマンス調やストーリー調に作られるものもよく見られますね。音楽に合わせて展開が変化していき、まるで1つの映画を見ているような感覚に。

アニメーションで作られたMVはそのまま「アニメーションMV」と呼ばれます。映像作成ソフトの充実と表現の幅広さから実写ではなくアニメーションを選ぶアーティストも多いようです。

PVとMVは混同されがち?

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ここまでPVとMVをそれぞれ説明いたしました。それぞれ目的が異なるのに、PVとMVが混同されがちなのは理由があります。

共通点が多い?PVとMVを比較!

PVとMVですが、この2つの区別がはっきりしない部分があります。以下3つがPVとMVが似ている点です。

\次のページで「PVとMVの形は時代とともに移り変わる?」を解説!/

1.構成が「映像+音楽」が基礎となっている
2.動画を通して伝えたいメッセージがある
3.掲載されている場所としてSNSや動画投稿サイトが挙げられる

このようにPVとMVはいくつか重複しているところが。極論MVを短く構成し直してキャッチフレーズをつければPVと言えてしまいます。これがPVとMVが混同される原因です。

PVとMVの形は時代とともに移り変わる?

PVとMVは今や誰でも作ることができるものとなっています。昔は映像を作るといえば撮影にフィルムを使っていました。編集にも特殊な技術が求められます。しかし技術の進化によりスマホ1つで撮影も編集もできるようになりました。

筆者も趣味の範囲ですがiPadで楽曲とイラストを作成、パソコンで編集してMVを作っています。作業は全て1人。PVやMVはアーティストの特有のものではなく、我々も好きなときに作れるものへと変わりました。

PVは宣伝、MVはアート作品!

今回はPVとMVの違いについて解説しました。PVは「宣伝を目的とした映像」、MVは「楽曲の世界観を表現した映像」です。それぞれ目的は違うものの、動画サイトやSNSの普及で区別が曖昧になりつつあります。

ただPVは楽曲に限らず様々な商品の宣伝をする目的にも使われるため、MVより幅広く使われる印象です。PVは宣伝、MVは芸術と覚えるのが良いでしょう。

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雑学

簡単でわかりやすい!PVとMVの違いとは?種類や共通点も創作大好きライターが詳しく解説

今回はPVとMVについて簡単に学んでいきます。SNSや動画投稿サイトでよく見かけるPVとMVですが、この2つの違いは少しわかりにくいよな。そこで今回は創作活動に情熱を注ぐライターの城崎に解説してもらうぞ。

ライター/城崎ミト

趣味は創作活動。イラスト、小説、フリーゲームに留まらず、最近はキャラにAIで声をつけてアニメーションを作成中。来年はコミティアに参加予定。

PVとMVの違いとは?

image by iStockphoto

PVとMVはそれぞれ意味が異なります。どちらも同じ映像作品に見えますよね。しかしPVは「宣伝効果を目的とした」もの、MVは「音楽を表現するために作られた」ものと定義されています。細かくみていきましょう。

PV:宣伝目的で作られたもの

PVの正式名称はPromotion Videoで、「宣伝するための映像」という意味です。ちなみにこの言葉は和製英語となります。視聴者への宣伝や販売促進を目的とした映像作品で、テレビや動画に出てくるCMで、楽曲のサビの部分だけ流されるものがよく見られますね。

ちなみゲーム作品の宣伝動画は「ゲームPV」と呼ばれ、PVの1つとして扱われます。このように楽曲に限らず様々な商品を短い動画で宣伝するものもPVです。

MV:音楽を表現するために作られたもの

MVの正式名称はMusic Videoで、言葉の通り「音楽のための映像」という意味です。楽曲がもつイメージや世界観を形にするために作られた作品で、アーティストの芸術性を映像化することに重きを置いています。

そのためPVとは異なり、曲全体を使って動画を作成する傾向が多いです。あるいはMV用に曲を編成して作られることもあります。

「MV」という言葉が普及し始めたのはいつごろ?

実はMVが広く使われるようになったのは2010年以降と言われています。生放送の音楽番組が減る一方で、YouTubeやTikTokといった動画投稿サイトが増えたことがきっかけに。さらに投稿された作品がSNSで拡散されるようになりました。

これらの理由でMVのような1分以上の長時間の動画でも大勢の人の目に留まるようになります。

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