今回は一度は聞いたことがある食材「豚バラ肉」について、手にするときのコツを見ていきます。豚バラ肉に種類はあるのか、選ぶときの注意点なども料理大好き豚肉大好きな元管理栄養士hanakoと一緒に解説していきます。

ライター/hanako

子育て真っ最中の元管理栄養士ライター。現在は子育てをしながら大学研究室で技術補佐員として勤務している。小さい時から料理、お菓子作り好きでレシピ集めが趣味。

豚バラ肉が大好物。脂のほんのりした甘味と肉の部分の弾力がたまらなく好きで、いつも子供と争奪戦を繰り広げている。

豚バラ肉に種類はあるの?

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「豚バラ肉」とひと口に言っても、スーパーなどで見かけるときはブロックタイプやスライス、骨付きなどいろいろと種類がありますね。ここでは「豚バラ肉」の種類について詳しく見ていきましょう。

1.皮の付いたもの、皮の付いていないもの

豚肉に皮?と思うかもしれませんが、実は豚バラ肉にも皮つきのものがあるのです。スーパーなどは大半が皮の付いていない豚バラ肉なので見かける機会は少ないかもしれませんが、皮つきの豚バラ肉も皮の付いていない豚バラ肉と同じように調理できますよ。敢えて皮の付いている豚バラ肉で作る料理もあり、沖縄料理の「ラフテー」や中国料理の「トンポーロー」などがそれに当たります。

「ラフテー」は泡盛とカツオだしで煮込むことが主流とされていますが、いつもの角煮を皮つきの豚バラ肉で作ってみるのも良いですね。その時は、皮を少し香ばしく焼いてから煮込むことがおすすめです。皮つきの豚バラ肉を見かけたら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

2.ブロックタイプや薄切りも

カットの大きさ別で見てみると、大きな板のような塊のタイプ、角煮などに便利なブロックタイプ、焼き肉や炒め物・しゃぶしゃぶなどに使うことができる薄切りタイプがあります。作る献立や値段と合わせていろいろなタイプを使い分けることができますね。

また、ブロックタイプや薄切りは細かく刻んでミンチ状にしても使うことができますし、ブロックタイプをお好みの厚さにカットして家で焼き肉、という楽しみ方もおすすめですよ。

3.パンチェッタなどの加工肉

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イタリア料理で有名なパンチェッタ、またはベーコンも実は「豚バラ肉」から作られた加工品です。パンチェッタとは元々は「豚バラ肉」のイタリア語なのですが、今では豚バラ肉の塩漬けのことをパンチェッタと呼ぶようになっているそうですよ。生の豚バラ肉を塩漬けにし熟成と乾燥をしていますので、生ベーコンと呼ばれることもあり、そのままでも美味しく食べられますし、細かく切ってカルボナーラなどパスタ料理やスープなどに使われることもありますよ。

また、ベーコンは「豚バラ肉」もしくは背中の肉を塩漬けして燻製にしたものです。アメリカやカナダ、ドイツやイギリスなど幅広い地域で作られていて、昔はイノシシの肉で作っていたそうですよ。

料理によって使い分けよう

「豚バラ肉」と言っても、切り方から加工品までいろいろな種類がある事が分かりましたね。今では冷凍品輸入品も多く、お手頃の価格で手に入れることもできるようになっています。冷凍品はいつでも使えて便利ですし、しゃぶしゃぶ用にたくさん必要!というような時には、そんなお手頃のお肉を活用しても良いですね。豚肉でカレーを作るときも、豚バラ肉で作ると脂の甘味とコクがよく出ておすすめですよ。

また、冷凍品であれば大きな塊肉も業務用スーパーなどで割安に購入することもできますので、角煮をたくさん作ってみたり豪華な一品にチャレンジすることもできそうですよ。骨付きの豚バラ肉「スペアリブ」を使って、パーティー料理もできますね。

新鮮な豚バラ肉の選び方は?

さて、魚や野菜などを選ぶときには新鮮さを気にしますが、肉を選ぶときも新鮮さはあるのでしょうか?ここでは新鮮な「豚バラ肉」を選ぶときの見分け方やコツを見ていきましょう。

その1.加工日を見てみよう

スーパーなどで売られている「豚バラ肉」には加工日消費期限のラベルが貼られています。豚肉の消費期限は2~4日間となりますが、購入するときはなるべく加工日当日のものを購入することがおすすめです。また、新鮮な肉はピンク色でつやがあります。加工してから時間が経過するにつれ、それらは失われていきドリップも増えてきますので、よく見て購入するようにしましょう。

\次のページで「その2.脂身と肉の境界線を見てみよう」を解説!/

その2.脂身と肉の境界線を見てみよう

「豚バラ肉」は別名「三枚肉」と呼ばれ、脂身と肉の部分が層になっているのが特徴です。新鮮な肉はこの境界線がはっきりとしています。境界線がはっきりとしていて、脂身が白く肉の部分がピンク色ならば新鮮な豚バラ肉と言えるでしょう。

また、新鮮さと合わせて見たいのが脂身と肉の部分の割合です。売られているパックによってその割合は大きく違うこともありますので、脂身を多く使いたい料理と脂身は少なめで使いたい料理とで使い分けてみるのも良いかもしれませんね。

その3.こんなにおいには要注意!

「豚バラ肉」には実は少しにおいがあります。においの原因は一般的にオスの豚だとにおいが強くなる傾向にあるようで、その豚が食べていたエサの種類にもよるのだそうですよ。品種改良などにより元々のイノシシに近い品種だと獣臭が強くなったり固体による差は大きいようですね。

また、豚バラ肉はお腹周りの肉なので、レバーのようなにおいが気になるということもあるようです。においが気になる場合は、ネギやショウガなどの香味野菜と調理したり、湯通しや濃いめの味付けにすることでにおいが解消されますよ。

ただし、ヨーグルトのような酸っぱいにおいや、アンモニアや硫黄臭などがあった場合は腐敗が始まっていますので、食べないようにしましょう。火を通しても異臭がある場合は絶対に食べないように注意すると良いでしょう。

豚バラ肉を買ってからの注意点は?

さて、いざ豚バラ肉を買ってからは扱い方に注意点はあるのでしょうか。ここでは豚バラ肉を買ってから注意しなければならないところを見ていきましょう。

早めに使い切ろう

豚バラ肉の消費期限は2~4日間が多いようです。消費期限内ではあっても、肉の鮮度はどんどん下がっていってしまいますので、買ってからはなるべく早く使い切りましょう。もちろん、買った当日に消費することが一番美味しくおすすめではありますが、少しずつしか使わなかったり、少しだけ余ってしまった、なんてこともありますよね。そんな時は冷凍にして保存し、なるべく早く消費するようにしましょう。

食べるときはしっかり火を通して

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豚肉は生食で食べると、食中毒E型肝炎ウイルスに感染する可能性があります。そのため、豚バラ肉を食べる時は赤味がなくなるまでしっかり火を通して食べることが重要です。火が通ったことを確認するには肉汁が透明であること、肉の色が変化していることなどがあります。火を通したのにピンク色、ということもありますがこれは豚肉の成分によるもので、しっかりと加熱された状態であれば問題はありません。肉が生の状態でないことを確認してから食べることがおすすめです。

また、調理の際に生の豚バラ肉を触った手や包丁、まな板も同様に食中毒などの可能性が増えてしまいますので、しっかりと洗うことが大切ですよ。

旨味の強い豚バラ肉を使ってバラエティー豊かな食事にしよう!

豚バラ肉について種類や切り方の違い、選ぶときのコツなど幅広く知ることができましたね。いつもの食卓に大活躍の豚バラ肉を上手に活用して、旨味の強さを生かした豚バラ肉料理を楽しみましょう!

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家庭科

簡単でわかりやすい!豚バラ肉を選ぶときのコツは?種類や注意点も元管理栄養士が詳しく解説

今回は一度は聞いたことがある食材「豚バラ肉」について、手にするときのコツを見ていきます。豚バラ肉に種類はあるのか、選ぶときの注意点なども料理大好き豚肉大好きな元管理栄養士hanakoと一緒に解説していきます。

ライター/hanako

子育て真っ最中の元管理栄養士ライター。現在は子育てをしながら大学研究室で技術補佐員として勤務している。小さい時から料理、お菓子作り好きでレシピ集めが趣味。

豚バラ肉が大好物。脂のほんのりした甘味と肉の部分の弾力がたまらなく好きで、いつも子供と争奪戦を繰り広げている。

豚バラ肉に種類はあるの?

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「豚バラ肉」とひと口に言っても、スーパーなどで見かけるときはブロックタイプやスライス、骨付きなどいろいろと種類がありますね。ここでは「豚バラ肉」の種類について詳しく見ていきましょう。

1.皮の付いたもの、皮の付いていないもの

豚肉に皮?と思うかもしれませんが、実は豚バラ肉にも皮つきのものがあるのです。スーパーなどは大半が皮の付いていない豚バラ肉なので見かける機会は少ないかもしれませんが、皮つきの豚バラ肉も皮の付いていない豚バラ肉と同じように調理できますよ。敢えて皮の付いている豚バラ肉で作る料理もあり、沖縄料理の「ラフテー」や中国料理の「トンポーロー」などがそれに当たります。

「ラフテー」は泡盛とカツオだしで煮込むことが主流とされていますが、いつもの角煮を皮つきの豚バラ肉で作ってみるのも良いですね。その時は、皮を少し香ばしく焼いてから煮込むことがおすすめです。皮つきの豚バラ肉を見かけたら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

2.ブロックタイプや薄切りも

カットの大きさ別で見てみると、大きな板のような塊のタイプ、角煮などに便利なブロックタイプ、焼き肉や炒め物・しゃぶしゃぶなどに使うことができる薄切りタイプがあります。作る献立や値段と合わせていろいろなタイプを使い分けることができますね。

また、ブロックタイプや薄切りは細かく刻んでミンチ状にしても使うことができますし、ブロックタイプをお好みの厚さにカットして家で焼き肉、という楽しみ方もおすすめですよ。

3.パンチェッタなどの加工肉

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イタリア料理で有名なパンチェッタ、またはベーコンも実は「豚バラ肉」から作られた加工品です。パンチェッタとは元々は「豚バラ肉」のイタリア語なのですが、今では豚バラ肉の塩漬けのことをパンチェッタと呼ぶようになっているそうですよ。生の豚バラ肉を塩漬けにし熟成と乾燥をしていますので、生ベーコンと呼ばれることもあり、そのままでも美味しく食べられますし、細かく切ってカルボナーラなどパスタ料理やスープなどに使われることもありますよ。

また、ベーコンは「豚バラ肉」もしくは背中の肉を塩漬けして燻製にしたものです。アメリカやカナダ、ドイツやイギリスなど幅広い地域で作られていて、昔はイノシシの肉で作っていたそうですよ。

料理によって使い分けよう

「豚バラ肉」と言っても、切り方から加工品までいろいろな種類がある事が分かりましたね。今では冷凍品輸入品も多く、お手頃の価格で手に入れることもできるようになっています。冷凍品はいつでも使えて便利ですし、しゃぶしゃぶ用にたくさん必要!というような時には、そんなお手頃のお肉を活用しても良いですね。豚肉でカレーを作るときも、豚バラ肉で作ると脂の甘味とコクがよく出ておすすめですよ。

また、冷凍品であれば大きな塊肉も業務用スーパーなどで割安に購入することもできますので、角煮をたくさん作ってみたり豪華な一品にチャレンジすることもできそうですよ。骨付きの豚バラ肉「スペアリブ」を使って、パーティー料理もできますね。

新鮮な豚バラ肉の選び方は?

さて、魚や野菜などを選ぶときには新鮮さを気にしますが、肉を選ぶときも新鮮さはあるのでしょうか?ここでは新鮮な「豚バラ肉」を選ぶときの見分け方やコツを見ていきましょう。

その1.加工日を見てみよう

スーパーなどで売られている「豚バラ肉」には加工日消費期限のラベルが貼られています。豚肉の消費期限は2~4日間となりますが、購入するときはなるべく加工日当日のものを購入することがおすすめです。また、新鮮な肉はピンク色でつやがあります。加工してから時間が経過するにつれ、それらは失われていきドリップも増えてきますので、よく見て購入するようにしましょう。

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