この記事では大豆と小豆の違いについてみていきます。漢字で書くと、大きい豆と小さい豆。同じ仲間のような印象を受けるが、この2つは全くの別物です。俺たち日本人にとっては身近な食材であるこの2つの豆の違いを、毎晩納豆ご飯を食べている大豆製品大好きライターaoと一緒に解説していきます。

ライター/ao

血液検査でタンパク質不足を指摘され、毎日せっせと大豆製品を摂取しているライター。おすすめは豆乳味噌汁。

大豆と小豆の違いとは?

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大豆と小豆。名前は似ていますが、この2つが違う豆であるということはみなさんご存じですよね。何が違うかと問われたら、まず色と大きさの違いを思いつくと思いますが、この2つの違いはそれだけではありません。ここで詳しくみていきましょう。

違いその1.種類

大豆はマメ科ダイズ属の一年草で、縄文時代の中期にはすでに大豆の栽培が始まっていたようです。国内の大豆の品種は300品種とも500品種ともいわれており、もっとも有名な黄大豆のほかに、青大豆や黒大豆などさまざまな種類があります。国内生産量1位は北海道です。

一方小豆はマメ科ササゲ属の一年草で、一般的に「あずき」といわれていますが「しょうず」ともいいます。赤小豆と白小豆があり、一般的に食べられているのは赤小豆です。小豆のなかでも特に大粒のものは「大納言小豆」に分類されます。主産地は北海道です。収穫量の8割以上を占めています。

違いその2.食べ方

大豆は豆腐や油揚げなどの食品原料として用いられるほか、味噌や醤油・納豆といった発酵食品として、私たち日本人の食卓を支えています。調理が簡単で手軽に食べられるものがほとんどです。一方小豆は赤飯にも使われますが、あんこや和菓子の原料として使用されることがほとんどで、「おやつ」のイメージが強いのではないでしょうか。大豆と比べると食べ方は限られていますね。

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大豆と枝豆は同じ豆?

枝豆と大豆は収穫時期が違うだけで、もともとは同じ植物の種子からできています。未熟な若いうちに収穫したものが枝豆、成熟したものが大豆です。見た目が異なるだけでなく、味や栄養素にも違いがあります。

大豆製品いろいろ

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豆腐に味噌、醤油や納豆以外にも大豆は形を変えて、私たち日本人の食卓を支えています。ここではどんな大豆製品があるのかみていきましょう。

日本人におなじみの食べ物たち

身近な大豆製品の一部を紹介します。

きなこ…大豆を炒って皮をむき、粉状にしたもの
豆乳…大豆を水に浸してすりつぶし、水を加えて煮つめた汁をこしたもの
高野豆腐…豆腐を凍結、低温熟成させた後に乾燥させたもの
がんもどき…つぶした豆腐に野菜を混ぜて油で揚げたもの
おから…豆腐をつくる過程で豆乳を絞ったあとに残ったかす
湯葉…豆乳を加熱して表面にできた薄皮
大豆油…大豆の種子から抽出された油脂

第4の肉?

大豆ミートとは、大豆を加工し、肉の食感を再現した食品です。これまでベジタリアンやヴィーガンに向けた商品として知られていましたが、近年では環境面の配慮や生活習慣病の予防として注目されており、スーパーでも購入できるようになってきました。牛、豚、鶏に続く第4の肉ともいわれています。

大豆と小豆の健康パワー!

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大豆も小豆も、あの小さな一粒にさまざまな栄養が詰まっています。「豆は体に良い」といいますが、具体的にどのような健康効果があるのでしょうか。さらに大豆と小豆の魅力に迫ります。

大豆は世界も注目している健康食品

大豆は「畑の肉」の異名をもつほどに豊富なタンパク質を含んでいます。タンパク質は、炭水化物・脂質とあわせて三大栄養素と呼ばれており、人間の筋肉や臓器、体内の調整に役立っているホルモンの材料となるだけでなく、エネルギー源にもなっている大切な栄養素です。

2006年3月にアメリカの健康専門誌「ヘルス」に掲載された世界五大健康食品に、日本の大豆製品が選ばれています。もはや大豆製品は世界に誇れるスーパーフードといえるでしょう。

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小豆でアンチエイジング

あずきには、赤ワインの1.5倍~2倍くらいのポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールは老化を招く活性酸素を抑える強い抗酸化作用をもっており、生活習慣病予防やアンチエイジング効果が期待できる成分です。

豆の豆知識

大豆と小豆の違いや効能についてわかりましたね。最後に身近な食材だからこそ知っておきたい、豆の豆知識をご紹介したいと思います。

大豆の豆知識:どうして節分に大豆をまくの?

日本では2月3日の節分に、「鬼は外、福は内」と大豆をまいて、年齢の数だけ豆を食べて、一年間の幸せを祈る風習があります。五穀の一つで、「穀霊が宿る」とされている大豆をまくことで、邪気を払い、さらにその豆を食べることで力をいただけると考えられたからです。

小豆の豆知識:お祝いの時に赤飯を食べる理由

日本では古くから赤い色には邪気をはらう力があると考えられており、また米が高級な食べ物であったため祝い事や神事などの行事で神様に赤米をお供えしていました。そこから災いを避ける、魔除けの意味でお祝いの席で赤米の代わりに赤飯が振る舞われるようになっていったとされています。

地域によっては葬式で赤飯を食べることもあるようです。赤飯を食べることによって縁起直しをするという意味があるといわれています。

大豆も小豆も私たちの健康維持に欠かせない食品

ここまで、大豆と小豆の違いや効能について解説してきました。どちらもさまざまな栄養成分が豊富に含まれており、日常的に摂取したい食品です。小豆は茹でるのが面倒と感じる人も多いかと思いますが、市販のゆであずき缶を使えば、かぼちゃのいとこ煮も簡単に作れます。大豆も小豆も工夫して日々の食事に取り入れていきたいですね。

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雑学

簡単でわかりやすい!大豆と小豆の違いとは?効能や豆知識も大豆製品大好きライターが詳しく解説

この記事では大豆と小豆の違いについてみていきます。漢字で書くと、大きい豆と小さい豆。同じ仲間のような印象を受けるが、この2つは全くの別物です。俺たち日本人にとっては身近な食材であるこの2つの豆の違いを、毎晩納豆ご飯を食べている大豆製品大好きライターaoと一緒に解説していきます。

ライター/ao

血液検査でタンパク質不足を指摘され、毎日せっせと大豆製品を摂取しているライター。おすすめは豆乳味噌汁。

大豆と小豆の違いとは?

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大豆と小豆。名前は似ていますが、この2つが違う豆であるということはみなさんご存じですよね。何が違うかと問われたら、まず色と大きさの違いを思いつくと思いますが、この2つの違いはそれだけではありません。ここで詳しくみていきましょう。

違いその1.種類

大豆はマメ科ダイズ属の一年草で、縄文時代の中期にはすでに大豆の栽培が始まっていたようです。国内の大豆の品種は300品種とも500品種ともいわれており、もっとも有名な黄大豆のほかに、青大豆や黒大豆などさまざまな種類があります。国内生産量1位は北海道です。

一方小豆はマメ科ササゲ属の一年草で、一般的に「あずき」といわれていますが「しょうず」ともいいます。赤小豆と白小豆があり、一般的に食べられているのは赤小豆です。小豆のなかでも特に大粒のものは「大納言小豆」に分類されます。主産地は北海道です。収穫量の8割以上を占めています。

違いその2.食べ方

大豆は豆腐や油揚げなどの食品原料として用いられるほか、味噌や醤油・納豆といった発酵食品として、私たち日本人の食卓を支えています。調理が簡単で手軽に食べられるものがほとんどです。一方小豆は赤飯にも使われますが、あんこや和菓子の原料として使用されることがほとんどで、「おやつ」のイメージが強いのではないでしょうか。大豆と比べると食べ方は限られていますね。

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