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ミル貝に種類ってあるの?旬の時期や簡単な選び方を現役料理人がわかりやすく解説

ミル貝には本ミル貝と白ミル貝の2種類がある。実は回転寿司でよく見かけるのは、ほとんどが代用品の白ミル貝です。希少価値が高い本ミル貝は、高級店でしか取り扱われない。貝の旬は春ですが、ミル貝は生息地によって異なるようです。この記事ではミル貝の種類や旬、選び方のコツを現役料理人のテルトラと解説していく。

ライター/テルトラ

調理経験15年の現役料理人。寿司店や外食チェーンなどで多くの食材にふれてきた。得意分野は魚貝料理でさまざまなレシピを知っている。食品衛生責任者の資格をもつ。

ミル貝は2種類

image by iStockphoto

ミル貝は「本ミル貝(ミルクイ)」と「白ミル貝(ナミガイ)」の2種類です。どちらも大きく発達した水管が特徴で、あまりに大きいため完全に殻を閉じられません。刺身や寿司ネタとして使われることが多く、大型で味がよいため重宝されます。

1.本ミル貝(ミルクイ)

代用品の白ミル貝と区別するために、本ミル貝や黒ミル貝とも呼ばれます。分類はバカガイ科で正式名称はミルクイ。横に長い楕円形で、最大15cmを超えるものもあります。貝殻の表面が、黒と白のまだら模様になっているのが特徴です。殻を閉じた状態でも水管が潰れないよう、黒くて硬い皮に覆われています。先端部分に付着しているのは、名前の由来となったミル(海松)という海藻です。

乱獲により漁獲量が激減したため、常に高値が付きます。現在国産の本ミル貝が獲れるのはごく一部で、ほとんど韓国や台湾からの輸入物です。アメリカやカナダから、近縁種も入りだしています。

2.白ミル貝(ナミガイ)

貝殻と水管が白いため、白ミル貝と呼ばれます。分類はキヌマトイガイ科で正式名称はナミガイ。貝殻の長さは10cmを超え、丸みを帯びた長方形の外見が特徴です。大きめの殻は割れやすく、筋肉質な水管はしっかりとした皮に包まれています。貝ヒモが殻と一体化することで異物侵入を防ぎますが、代わりに口を開くことができません。

もともとは本ミル貝の代用品でしたが、最近はミル貝といえば白ミル貝をさすほど広く認知されています。

それぞれの市場価値

本ミル貝は滅多に手に入らないため希少価値が高く、二枚貝の中でもトップクラスの高値が付きます。味も食感も絶品で、市場価値は白ミル貝の倍以上です。高級食材のアワビよりも利用できる部分が少ないため、より重宝されます。

白ミル貝は本ミル貝の代用品で、流通量も少なくありません。本ミル貝より安価で利用できる部分も多いですが、味や食感は劣ります。どちらも大型で味が良いため、一般的な二枚貝より高価です。

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