
粗品:景品の別称
「粗品」という言葉本来の意味は「粗末な品」、つまり「つまらない贈り物」を意味します。この時点で「豪華」という形容詞と一緒にされがちな「賞品」とは異なる意味であることがわかりますよね。「粗品」はキャンペーンなどのシーンで言えば「景品」と同じ意味で用います。メインとなる商品やサービスに比べるとつまらない品といったニュアンスですね。
ノベルティ:商品を購入しなくてももらえる品
「ノベルティ」とは無料配布される品のことです。企業の宣伝や認知向上、イメージアップなどを目的として、主に記念日などに贈られます。購入後のおまけではない点が「景品」との違いです。例えばアパレルブランドのショップなどで配られるブランドロゴ入りのグッズを指します。
販促品:賞品や景品の総称
「販促品」とは「販売を促す品」、つまり消費者の購入を促進するための品の総称です。企業キャンペーンにおいては「抽選に応募して豪華商品」や「購入者全員に景品プレゼント」という行為を通して、商品の購入を促しているのですね。「販促品」とはこれらの、メインの商品とは異なる品全般を指します。
賞品と景品の限度額

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「賞品」と「景品」はいずれも「販促品」に該当するため、あくまでメインの商品に大して副次的な位置づけ。よってメインの商品を超える存在とならないよう、限度額がそれぞれ設けられているのです。ここでは「賞品」と「景品」の限度額について解説していきます。
賞品の限度額
「賞品」の限度額は賞品を贈る事業者の数により異なるのが特徴です。「景品表示法」では1事業者が主催する懸賞を「一般懸賞」、複数事業者が主催する懸賞を「共同懸賞」と呼びます。
「一般懸賞」においては5000円未満の取引の場合、最高額は取引価格の20倍まで、総額は懸賞にかかる売上予定総額の2%までです。5000円以上の取引の場合、最高額は一律10万円まで、総額は懸賞にかかる売上予定総額の2%までとなります。
「共同懸賞」は取引価格に関わらず最高額は30万円までで、総額は懸賞にかかる売上予定総額の3%までです。
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