イベントなどで目玉となる「賞品」と「景品」。
どちらもよく見かける言葉ですが、明確な違いを説明できる人は少ないんじゃないか。
この記事では「商品」と「景品」の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

賞品と景品の違い

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私たちは企業のキャンペーンなどで「豪華賞品が当たる!」や「素敵な景品がもらえる!」などの表現を目にしますね。ですが「賞品」と「景品」はどのように使い分けているのでしょうか。ここでは「賞品」と「景品」の意味的な違いについて解説していきます。

賞品:何らかの条件を満たしたときのご褒美

「賞品」とは何らかの条件を満たしたときのご褒美のことです。例えば大会で優勝したら「優勝賞品」が授与されたりしますよね。その他にも競技会やコンペティションで優秀な成績を収めた人や、懸賞などの抽選で見事当選した人にも贈られます。つまり贈る人を絞っている品と言えますね。

景品:おまけとして贈る品

「景品」は商品に沿えて贈る品のこと。例えばキャンペーンなどで「新商品を購入したお客様にはもれなくティッシュペーパーをプレゼント!」といった際のティッシュペーパーに該当する品です。「賞品」が何らかの条件を達成した人へのご褒美という位置づけであるのに対し、「景品」は商品の購入者やサービスの利用者へのおまけという意味を持っています。

「賞品」と「景品」の類語

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「賞品」と「景品」の違いについてはおわかりいただけだと思います。しかし私たちが普段企業のキャンペーンなどで目にする言葉は他にもありますよね。ここでは「賞品」や「景品」に似た意味を持つ言葉たちを紹介します。

\次のページで「粗品:景品の別称」を解説!/

粗品:景品の別称

「粗品」という言葉本来の意味は「粗末な品」、つまり「つまらない贈り物」を意味します。この時点で「豪華」という形容詞と一緒にされがちな「賞品」とは異なる意味であることがわかりますよね。「粗品」はキャンペーンなどのシーンで言えば「景品」と同じ意味で用います。メインとなる商品やサービスに比べるとつまらない品といったニュアンスですね。

ノベルティ:商品を購入しなくてももらえる品

「ノベルティ」とは無料配布される品のことです。企業の宣伝や認知向上、イメージアップなどを目的として、主に記念日などに贈られます。購入後のおまけではない点が「景品」との違いです。例えばアパレルブランドのショップなどで配られるブランドロゴ入りのグッズを指します。

販促品:賞品や景品の総称

「販促品」とは「販売を促す品」、つまり消費者の購入を促進するための品の総称です。企業キャンペーンにおいては「抽選に応募して豪華商品」や「購入者全員に景品プレゼント」という行為を通して、商品の購入を促しているのですね。「販促品」とはこれらの、メインの商品とは異なる品全般を指します。

賞品と景品の限度額

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「賞品」と「景品」はいずれも「販促品」に該当するため、あくまでメインの商品に大して副次的な位置づけ。よってメインの商品を超える存在とならないよう、限度額がそれぞれ設けられているのです。ここでは「賞品」と「景品」の限度額について解説していきます。

賞品の限度額

「賞品」の限度額は賞品を贈る事業者の数により異なるのが特徴です。「景品表示法」では1事業者が主催する懸賞を「一般懸賞」、複数事業者が主催する懸賞を「共同懸賞」と呼びます。

「一般懸賞」においては5000円未満の取引の場合、最高額は取引価格の20倍まで、総額は懸賞にかかる売上予定総額の2%までです。5000円以上の取引の場合、最高額は一律10万円まで、総額は懸賞にかかる売上予定総額の2%までとなります。

「共同懸賞」は取引価格に関わらず最高額は30万円までで、総額は懸賞にかかる売上予定総額の3%までです。

\次のページで「景品の限度額」を解説!/

景品の限度額

「景品」は「景品表示法」の「総付景品」と定義されており、こちらも金額に制限がかけられています。1000円未満の取引の場合、最高額は200円まで。1000円以上の取引の場合、最高額は取引価格の20%までとなっています。例えば10000円の商品を売った場合、2000円までのおまけが付けられるということですね。

賞品はご褒美、景品はおまけ

ここまで「賞品」と「景品」の違い、関連する類語、そして「賞品」と「景品」の限度額について解説してきました。これでみなさんは街中で「賞品」や「景品」という言葉を見かけたとき、キャンペーンの趣旨をすぐ理解できるようになったはずです。

「賞品」や「景品」は消費者のマンネリ化した気持ちを打破すると共に、企業にとっても太っ腹な会社というイメージアップにつながります。こういったキャンペーンは、消費者も企業も無理のない範囲で楽しみたいものですね。

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3分で簡単にわかる賞品と景品の違い!限度額や類語も雑学好きライターがわかりやすく解説

イベントなどで目玉となる「賞品」と「景品」。
どちらもよく見かける言葉ですが、明確な違いを説明できる人は少ないんじゃないか。
この記事では「商品」と「景品」の違いについて、雑学好きライターのおおつけと一緒に解説していきます。

ライター/おおつけ

現役システムエンジニア兼ライター。前職は貿易商社の営業マン。知らない言葉は徹底的に調べるクセがあり、独自の単語帳を作っている。日々たくわえた広い知識を、わかりやすく紹介していく。

賞品と景品の違い

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私たちは企業のキャンペーンなどで「豪華賞品が当たる!」や「素敵な景品がもらえる!」などの表現を目にしますね。ですが「賞品」と「景品」はどのように使い分けているのでしょうか。ここでは「賞品」と「景品」の意味的な違いについて解説していきます。

賞品:何らかの条件を満たしたときのご褒美

「賞品」とは何らかの条件を満たしたときのご褒美のことです。例えば大会で優勝したら「優勝賞品」が授与されたりしますよね。その他にも競技会やコンペティションで優秀な成績を収めた人や、懸賞などの抽選で見事当選した人にも贈られます。つまり贈る人を絞っている品と言えますね。

景品:おまけとして贈る品

「景品」は商品に沿えて贈る品のこと。例えばキャンペーンなどで「新商品を購入したお客様にはもれなくティッシュペーパーをプレゼント!」といった際のティッシュペーパーに該当する品です。「賞品」が何らかの条件を達成した人へのご褒美という位置づけであるのに対し、「景品」は商品の購入者やサービスの利用者へのおまけという意味を持っています。

「賞品」と「景品」の類語

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「賞品」と「景品」の違いについてはおわかりいただけだと思います。しかし私たちが普段企業のキャンペーンなどで目にする言葉は他にもありますよね。ここでは「賞品」や「景品」に似た意味を持つ言葉たちを紹介します。

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