今回は「choose」と「select」の違いについて学んでいきます。どちらも選択することを意味する単語ですが、意味合いがそれぞれ異なるらしいのです。この似た2つの単語の違いを、語学大学出身の城崎が学んだ経験を元にわかりやすく説明してくれるぞ。

ライター/城崎ミト

語学大学でベトナム語を専攻。ネイティブ英語も同時に勉強するが、話すよりも読む方が得意。現在は図書館スタッフとWebライターを兼業。

「choose」と「select」の違いとは?違いを簡単に解説!

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商品を選ぶ、答えを選ぶ、好きなものを選ぶ。日本語だとどれも「選ぶ」でまとめられますが、英語にはchooseやselectなど何種類も使い分ける必要があります。このchooseとselectの違いは、ずばり「自分の意志で選ぶ」か「1番正しいと思うものを選ぶ」かです。

友達へのプレゼントを選ぶならchoose。選抜メンバーを選ぶならselect。まだ少しイメージしにくいでしょうか。それではここからchooseとselectのそれぞれの意味と使い方を簡単に説明します。

「choose」の意味と使い方

ではまずchooseについて掘り下げていきましょう。日本ではあまり聞かない響きですが、chooseの名詞は「choice(選択)」になります。「好きな食べ物をチョイスしてみたよ」という言い回しや、ビスケットの商品名に「チョイス」がありますので、chooseは決して遠い存在ではないのです

chooseは自分の意思が入る

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chooseは「進路」「料理の味つけ」「靴のサイズ」など自分の意志で選択する単語です。例えば買い物に行って食品を選ぶときに、値段で選ぶか質で選ぶか決めるのもchooseになります。

将来の夢で様々な職業から教師になることを選択するのもchoose。人生や進路など自分が望んでいる選択をするときに使われるイメージであるため、言葉の中に「好き」や「好み」の主観的な感情が含まれます。逆に選ばれなかった選択肢は、本人が望んでいないものというニュアンスが強いです。

chooseの使い方・例文

chooseは自分の視点で好みや正解だと思うものを選ぶ意味が込められています。以下の2つの例文を見てみましょう。

Please choose the correct answer from 3 answers.
3つの中から正しいと思うものを選んでください。

I choose clothes intuitively.
私は洋服を直感で選びます。

どちらも選択する側の意思や好みが求められているように感じませんか?このように本人の希望が反映される場合はchooseを使用しましょう。

\次のページで「「select」の意味と使い方」を解説!/

「select」の意味と使い方

selectは最適解だと思うものを選ぶ時に使う単語です。例えばスポーツの選抜メンバーを決めるときは、試合に勝てそうな選手を選びますよね。1番良いと客観的に判断して選択するものにはselectを使用します。

selectは選択肢の中から選ぶ

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またselectには「選択肢の中で正解を選ぶ」という意味も。例えば「本屋でおすすめの小説を厳選しました」という宣伝があります。これは本屋で売られている本の中から、見た人に売れそうなものを選んでいますよね。このようにどうすれば良いか慎重に考えて判断した場合はselectが使われる傾向にあります。

selectの使い方・例文

今度はselectの例文を見ていきましょう。

We sell carefully selected products.
私たちは厳選した商品を販売しています。

I select this company as a key partner for the project.
私はこの会社をプロジェクトの重要なパートナーとして選びます。

上記の例文はどちらも対象が選び抜かれた印象がありますよね。その場合はselectがふさわしいと考えられます。また「気分に合う服を選ぶ」など、正解があるものに対して選ぶ時にもselectが好んで使用されるようです。

「pick」との違いは?意味や使い方を解説

それでは同じ「選ぶ」の意味を持つ「pick」はどうでしょうか。「ピックアップ」という言葉は聞いたり見たりしたことがあるかもしれません。chooseとselectと合わせて覚えていきましょう。

pickはややカジュアルな選び方?

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pickはchooseやselectと比べるとかなり口語的な表現です。会話で主に使われ、「早く選んでよ!」と感情的になった時にも使用されます。その分pickは相手にカジュアルな印象を与えるでしょう。

\次のページで「pickの使い方・例文」を解説!/

pickの使い方・例文

pickには他に「拾う、摘み取る」などの意味があります。リンゴの木から美味しそうなリンゴを無作為に選んで取るようなイメージです。次の例文を見ていきましょう。

Pick your favorite number.
好きな数字を選んで。

He is picky about food.
彼は食べ物を選り好みする。

どちらも選択肢の広さや気軽さがありますね。あまり深く考えずに選択する時に使用される傾向があります。chooseは「選択者の感情がこもる」、selectは「最適解を選ぶ」、pickは「口語的で気楽さがある」と覚えましょう。

理解度チェック3問!空欄に当てはまるものは何?

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最後に例題を3問解いて理解度をチェックしてみましょう。

理解度チェック問題

空欄に当てはまるのはchoose、select、pickのどれか選んでください。内容によってはどの単語でも正しいものもありますので、参考例程度にとらえて考えてみましょう。

第1問 :I (   ) Bill as our team leader.
第2問 :“Hurry up and (   ) one!”
第3問:I will (   ) my favorite blue dress for the party.

答え・解説

答えと解説を1つずつみていきましょう。

第1問 :I (select) Bill as our team leader.
訳:私はチームリーダーにビルを選びます。

\次のページで「chooseは主観的!selectは客観的!それぞれニュアンスが異なる」を解説!/

チームメンバーの中から1番リーダーに向いている人を選んだという意味ですね。選択肢の中から最適解を選んだとしてselectが考えられます。主観的に選んだという意味だとchooseも使用できますね。

第2問 :“Hurry up and (pick) one!”
訳:早く選んでよ!

会話文で感情が込められていることからpickが好まれて使われると考えます。chooseでも意味としてあっているのでどちらでも間違いはありません。

第3問:I will (choose) my favorite blue dress for the party.
訳:私はそのパーティにむけて大好きな青色のドレスを選ぶつもりだよ。

選び手の好みが含まれているためchooseが1番ふさわしいと考えます。いかがでしょうか。それぞれの単語のイメージをつかむことができれば幸いです。

chooseは主観的!selectは客観的!それぞれニュアンスが異なる

今回はchooseとselect、そしてpickの違いについて解説しました。chooseには選び手の意志や考えが反映された選び方で、selectは選択肢の中で最適解を見つける選び方という意味があります。そしてpickはカジュアルな使い方で、直感的なものでした。

「これを使ったから絶対間違い!」というものはありません。伝えたい内容のイメージで使い分けると良いでしょう。

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雑学

3分で簡単にわかる「choose」と「select」の違い!「pick」との違いや使い分けも語学大卒業生のライターがわかりやすく解説!

今回は「choose」と「select」の違いについて学んでいきます。どちらも選択することを意味する単語ですが、意味合いがそれぞれ異なるらしいのです。この似た2つの単語の違いを、語学大学出身の城崎が学んだ経験を元にわかりやすく説明してくれるぞ。

ライター/城崎ミト

語学大学でベトナム語を専攻。ネイティブ英語も同時に勉強するが、話すよりも読む方が得意。現在は図書館スタッフとWebライターを兼業。

「choose」と「select」の違いとは?違いを簡単に解説!

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商品を選ぶ、答えを選ぶ、好きなものを選ぶ。日本語だとどれも「選ぶ」でまとめられますが、英語にはchooseやselectなど何種類も使い分ける必要があります。このchooseとselectの違いは、ずばり「自分の意志で選ぶ」か「1番正しいと思うものを選ぶ」かです。

友達へのプレゼントを選ぶならchoose。選抜メンバーを選ぶならselect。まだ少しイメージしにくいでしょうか。それではここからchooseとselectのそれぞれの意味と使い方を簡単に説明します。

「choose」の意味と使い方

ではまずchooseについて掘り下げていきましょう。日本ではあまり聞かない響きですが、chooseの名詞は「choice(選択)」になります。「好きな食べ物をチョイスしてみたよ」という言い回しや、ビスケットの商品名に「チョイス」がありますので、chooseは決して遠い存在ではないのです

chooseは自分の意思が入る

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chooseは「進路」「料理の味つけ」「靴のサイズ」など自分の意志で選択する単語です。例えば買い物に行って食品を選ぶときに、値段で選ぶか質で選ぶか決めるのもchooseになります。

将来の夢で様々な職業から教師になることを選択するのもchoose。人生や進路など自分が望んでいる選択をするときに使われるイメージであるため、言葉の中に「好き」や「好み」の主観的な感情が含まれます。逆に選ばれなかった選択肢は、本人が望んでいないものというニュアンスが強いです。

chooseの使い方・例文

chooseは自分の視点で好みや正解だと思うものを選ぶ意味が込められています。以下の2つの例文を見てみましょう。

Please choose the correct answer from 3 answers.
3つの中から正しいと思うものを選んでください。

I choose clothes intuitively.
私は洋服を直感で選びます。

どちらも選択する側の意思や好みが求められているように感じませんか?このように本人の希望が反映される場合はchooseを使用しましょう。

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