この記事ではブリーチーズとカマンベールチーズの違いについてみていきます。2つとも円形の白いチーズってイメージがあるよな。どちらも同じ白カビチーズですが違いはずばり大きさにあるようです。また原産地や発祥時期にも違いがあるらしいのです。
今回は店頭でもよく見かける2つのチーズを比較しながら、白カビチーズの特徴や栄養価、おすすめの食べ方まで健康オタクライターyukoと一緒にくわしく解説していきます。

ライター/yuko

ヨガ歴7年、筋トレにはまりデッドリフトでダンベル100kgを持ち上げた過去をもつ。身体にいい食事、体づくりに最適な食材にアンテナをはって生きている現役OLライター

ブリーチーズとカマンベールチーズの違いは大きさ

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ブリーチーズとカマンベールチーズはどちらも同じ白カビチーズです。両者の違いは大きさにあります。ブリーチーズは直径27~36cmほど。カマンベールチーズは直径12cmほど。ブリーチーズはカマンベールチーズよりも直径が3倍ほど大きいので、店頭に並ぶブリーチーズは扇形にカットされた1ピースということになりますね。

ここからくわしくブリーチーズとカマンベールチーズの違いについて解説していきましょう。

ブリーチーズ:直径27~36cm

ブリーチーズは直径27~36cmのかなり大きめな白カビチーズです。その歴史は古く1000年以上前から作られていたんだそう。原産地はフランスのブリー地方。これがブリーチーズと呼ばれる由来になっています。フランスではチーズの王様と称されとても人気の高いチーズなんだとか。

カマンベールチーズ:直径12cm

カマンベールチーズは直径12cmほどの白カビチーズ。ブリーチーズに比べるとだいぶ小ぶりです。ブリーチーズの製造方法が1791年農家の娘マリー・アレルによってカマンベール村に伝わりブリーチーズのレシピをもとにつくられたものがカマンベールチーズになります。カマンベールチーズの名前の由来も原産地になりますね。

大きさが違うと味が違う?

ブリーチーズとカマンベールチーズを食べ比べると、ブリーチーズの方がまろやかで味に癖がなく食べやすいです。その違いはずばり大きさからきているんだとか。

体積が広くて白カビ率が低いブリーチーズは、体積が狭く白カビ率の高くなるカマンベールチーズと比べると、より原材料の牛乳の甘味を感じます。白カビの酵素には、乳たんぱくをうまみ成分アミノ酸と、香りのもとアンモニアへ分解する働きがあり、熟成が進んでいくと旨味と香りの両方が強くなるため、白カビ率の高いカマンベールチーズの方が風味の強いチーズになるんですね。

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ブリーチーズとカマンベールチーズの製造方法と栄養価は?

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チーズは乳酸菌発酵食で栄養価が高く、糖質が低いという特徴もありダイエッターにも愛される食材です。ここではブリーチーズやカマンベールチーズに代表される白カビチーズの特徴や製造方法、栄養価について、くわしくみていきましょう。

白カビチーズの特徴は?

白カビチーズとは、表面を白カビに覆われたチーズのこと。ブリーチーズやカマンベールチーズをはじめ、クロミエ、シャウルス、ヌーシャテル、バラカなど、あまり聞きなじみのないものまでさまざまあるそう。共通しているのは白カビを表面に繁殖させて熟成させているところ。発酵が進むと中身が柔らかくクリーミーでとろとろになります。さらに発酵が進むと表面が白から赤茶色に変化することも。白カビ率が高いと旨味と香りが強くなり好みが分かれるところです。

ちなみに日本のスーパーで見かけるカマンベールチーズは、おおよそ発酵を途中で止め香りが強くなりすぎないように調整されている商品だそう。本場フランスのカマンベールチーズは日本人が食べているものと比べるとさらに癖が強くなるんだとか。

白カビチーズの製造方法

簡単に説明すると、白カビチーズは温めた牛乳に乳酸菌をいれ成型して塩をふり、白カビを水に溶かしたものを吹きかけ熟成室で熟成させてつくります。チーズの中では白カビが中へ中へと徐々に熟成を進めていくので、未熟成なチーズは中心が固いなんてことも。専門的な言葉も併せて、以下に図解して用語説明をしていきます。

【チーズができるまで】
温めた牛乳に乳酸菌を加える

レンネットを加える

凝乳からホエイを除去してカードを精製

ルーシーという専用おたまでモールドという型にいれて水切り、成形

塩漬け

温度・湿度を管理された熟成庫で熟成

【用語解説】
レンネット
…牛乳を固めるための酵素剤
凝乳…牛乳にレンネットを加えることで主なタンパク質であるカゼインが凝固したもの
カード…凝乳からホエイという乳清を除去したもの
熟成…乳酸菌や酵素、カビの働きによってたんぱく質や脂肪などを分解し風味や組織を作り出すこと

上記はあくまで一例で、白カビを牛乳に溶かして製造する場合もあるようです。白カビチーズの熟成期間の目安は4~8週間といわれ、熟成が浅いうちは組織が固く芯があるような状態になったり、熟成が進むととろとろと柔らかくコクが出てきて、さらに熟成を深めるとアンモニア臭を強く発するようになります。

\次のページで「低糖質?白カビチーズの栄養価」を解説!/

低糖質?白カビチーズの栄養価

白カビチーズの栄養価をカマンベールチーズを例として、クリームチーズとお米と比較しながらみてみましょう。各々100gあたりのカロリー、たんぱく質、脂質、炭水化物の4項目で比べます。

【カマンベールチーズ】
エネルギー:291キロカロリー たんぱく質:19.1g 脂質:24.7g 炭水化物:0.9g 食塩相当量:2.0g

【クリームチーズ】
エネルギー:313キロカロリー たんぱく質:8.2g 脂質:33.0g 炭水化物:2.3g 食塩相当量:0.7g

【こめ(精白米/うるち米)】
エネルギー:342キロカロリー たんぱく質:6.1g 脂質:0.9g 炭水化物:77.6g 食塩相当量:0g

(出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂))

カマンベールチーズに代表される白カビチーズは、日本食の代表である米と比べても、また同じチーズであるクリームチーズと比較しても、たんぱく質量が高く炭水化物量が低いことがわかります。食塩含有量は製造過程で塩を使用するためか多少高めなっていますね。たんぱく質を摂取したい時や小腹がすいた時に、低糖質高たんぱくおやつとして選択するのもいいですね。

ブリーチーズとカマンベールチーズのおすすめの食べ方

ブリーチーズとカマンベールチーズ、触感や味に違いがあることがわかってきました。両者とも主食とあわせても、デザートとして甘味とあわせても相性抜群!ここからはそれぞれの特徴にあわせておすすめの食べ方をご紹介します。

ブリーチーズ:癖がない万能食材チーズの香りを楽しんで

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チーズでできたお菓子とも称されることのあるブリーチーズ。癖が少ないのでバケットにのせてそのまま食べたり、フルーツやはちみつ・メープルシロップなどとも相性がいいのでデザートメニューとして食べるものおすすめです。

軽く焼いて香りを際立たせるのもいいでしょう。上面の皮をはがしてオーブンで焼いてチーズフォンデュにすれば、家族やパーティーシーンでも楽しめる1品になりますね。火を通すと少し塩味が強くなるので、そのまま野菜をディップするだけでも十分おいしく香ります。癖の少ない万能チーズ、さまざまな楽しみ方を見つけてみましょう。

カマンベールチーズ:チーズの旨味が癖になる独特の風味を楽しんで

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熟成が進むほど中身がとってもクリーミーな味わいになるカマンベール。小ぶりなサイズを活かして、スキレットなどで丸ごと加熱してみるのがおすすめ。ベーコンでカマンベールチーズをまるごとぐるりと覆ってそのまま加熱すれば、見た目にも華やかな一品の完成。ベーコンのカリカリとチーズのとろとろで触感も楽しめます。

デザートとして食べたいときは、焼きカマンベールチーズにクルミやローストアーモンドとはちみつをあわせてみましょう。香ばしい木の実のザクザク触感との相性もバッチリです。もちろんカマンベールチーズ独特の風味をそのまま食べるのもOK!癖になる味を楽しんでみましょう。

独特な香りが癖になる?白カビチーズを食べてみよう!

白カビチーズは栄養価も高く、小腹がすいて何かを食べたくなった時のおやつにもおすすめな高たんぱく低糖質食材です。特にブリーチーズやカマンベールチーズは、スーパーなどで簡単に手に入り日常のお料理にも取り入れやすいので、そのまま食べるだけではなくお気軽にいろいろな料理に加えて楽しんでみるのもいいでしょう。ぜひ、あなたのお気に入りの1品を探してみてくださいね!

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家庭科雑学食べ物・飲み物

簡単でわかりやすい!ブリーチーズとカマンベールチーズの違いとは?おすすめの食べ方も健康オタクライターがくわしく解説

この記事ではブリーチーズとカマンベールチーズの違いについてみていきます。2つとも円形の白いチーズってイメージがあるよな。どちらも同じ白カビチーズですが違いはずばり大きさにあるようです。また原産地や発祥時期にも違いがあるらしいのです。
今回は店頭でもよく見かける2つのチーズを比較しながら、白カビチーズの特徴や栄養価、おすすめの食べ方まで健康オタクライターyukoと一緒にくわしく解説していきます。

ライター/yuko

ヨガ歴7年、筋トレにはまりデッドリフトでダンベル100kgを持ち上げた過去をもつ。身体にいい食事、体づくりに最適な食材にアンテナをはって生きている現役OLライター

ブリーチーズとカマンベールチーズの違いは大きさ

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ブリーチーズとカマンベールチーズはどちらも同じ白カビチーズです。両者の違いは大きさにあります。ブリーチーズは直径27~36cmほど。カマンベールチーズは直径12cmほど。ブリーチーズはカマンベールチーズよりも直径が3倍ほど大きいので、店頭に並ぶブリーチーズは扇形にカットされた1ピースということになりますね。

ここからくわしくブリーチーズとカマンベールチーズの違いについて解説していきましょう。

ブリーチーズ:直径27~36cm

ブリーチーズは直径27~36cmのかなり大きめな白カビチーズです。その歴史は古く1000年以上前から作られていたんだそう。原産地はフランスのブリー地方。これがブリーチーズと呼ばれる由来になっています。フランスではチーズの王様と称されとても人気の高いチーズなんだとか。

カマンベールチーズ:直径12cm

カマンベールチーズは直径12cmほどの白カビチーズ。ブリーチーズに比べるとだいぶ小ぶりです。ブリーチーズの製造方法が1791年農家の娘マリー・アレルによってカマンベール村に伝わりブリーチーズのレシピをもとにつくられたものがカマンベールチーズになります。カマンベールチーズの名前の由来も原産地になりますね。

大きさが違うと味が違う?

ブリーチーズとカマンベールチーズを食べ比べると、ブリーチーズの方がまろやかで味に癖がなく食べやすいです。その違いはずばり大きさからきているんだとか。

体積が広くて白カビ率が低いブリーチーズは、体積が狭く白カビ率の高くなるカマンベールチーズと比べると、より原材料の牛乳の甘味を感じます。白カビの酵素には、乳たんぱくをうまみ成分アミノ酸と、香りのもとアンモニアへ分解する働きがあり、熟成が進んでいくと旨味と香りの両方が強くなるため、白カビ率の高いカマンベールチーズの方が風味の強いチーズになるんですね。

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