簡単でわかりやすい!批判と非難の違いとは?共通点や例文・類語も文学部卒ライターが詳しく解説
1.誹謗中傷:嘘の悪口で相手を傷つける行為
誹謗中傷は、「誹謗」と「中傷」の2つの熟語が合わさった四字熟語。誹謗は他人の悪口を言うことで、中傷は根拠のないでたらめを言いふらして相手の名誉を傷つけることです。非難には言い方に責めるようなところはあるにせよ、でっち上げて噂を流す意味は含まれません。
近年ではSNS上での有名人や法人を狙った誹謗中傷が問題となっています。悪質なデマ(虚偽の情報)や大げさなうわさをSNS上に流して相手を攻撃するような例がありますね。でたらめな学歴や犯罪歴などを本当のことのように仕立て上げ、人格を否定するなどの問題が出ているようです。
2.批評:長所や短所をあげて価値を判断する
批評は、ある物事や作品などについて長所や短所などをあげてよく調べ上げた上で、そのものの価値があるのか判断し、自分の意見を述べること。文学や演劇、音楽などの芸術作品について評価する場合に使われることが多いです。ただ、広い意味では政治や科学、経済などの身近な生活に関することやスポーツなども批評の対象となることも。
批評は良い点も悪い点も平等に指摘して、客観的に公平な意見を述べる時に使うイメージ。どちらかというと、批判の方が悪いところをあげて否定的な意見に傾きがちな場合に使うことが多いでしょう。
批判は問題点を指摘するが非難は悪い所を責めるのみ
批判も非難も相手の悪いところを指摘するという点では同じですが、批判は悪いところを指摘した上で相手を良い方向へ向かわせたり、反論の余地を残したりと前向きなところが感じられるでしょう。しかし、非難は相手の言い分をあまり聞かないで、一方的に責め立てる場合に使われる点が異なります。