この記事では「学生」と「生徒」の違いについてみていきます。2つとも学校で教育を受けている人を表す言葉というイメージがあるよな。違いは大まかにいうと中高生か大学生かということですが、これは「学校教育法」という法律の表記に従っているみたいです。今回は、知っているようで知らない「学生」と「生徒」の違いを、「児童」との違いや使い分け方も確認しつつ、主婦ライターえぬともと一緒に解説していきます。

ライター/えぬとも

文学好きな主婦ライター。大学時代は日本文学を専攻しつつ、日本語学や日本美術史など幅広く学ぶ。今回は、その知識を生かして、2つの言葉の違いをわかりやすく解説していく。

「学生」と「生徒」の違いは?

「学生」と「生徒」の違いを知っていますか?「2つとも同じだと思っていた!」という人も多いのではないでしょうか。確かに、一般的にはどちらも学校で教育を受けている人を指す言葉として同じように使われていますよね。

しかし、「学校教育法」という学校教育に関する基本を定めた法律において、この2つは明確に使い分けられています。ざっくりというと、「学生」は大学生や専門学校生など高等教育を受けている人を指し、「生徒」は中学生や高校生など中等教育を受けている人を指すようです。それでは、1つずつ詳しくみていきましょう。

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「学生」とは?

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学校教育法においては、「学生」とは高等教育を受けている者(大学や高等専門学校に在籍する者)を指します。つまり、大学生、短大生、大学院生、高専生などが「学生」ということですね。なお、高等専門学校は高等学校と入学する年齢は同じですが、高等教育に分類されるため「学生」と呼ばれます。次に、辞書に記載されている「学生」の意味も確認してみましょう。

学問をしている人。特に大学生。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「がくせい【学生】」

学校教育法での定義と同様に、日常用語でも「学生」は主に大学生のことを指します。また、「学生」は大学などで学問を修めている人という能動的なニュアンスが含まれるようです。

「生徒」とは?

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学校教育法においては、「生徒」とは「中等教育を受けている者(中学校、高等学校に在籍する者)」を指します。つまり、中学生と高校生が「生徒」ということですね。次に、辞書における「生徒」の意味を確認しましょう。

1.学校などで教えを受ける者。
2.特に、中学校・高等学校で教育を受ける者。小学校の「児童」、大学の「学生」に対していう。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「せいと【生徒】」

やはり、辞書においても中学生と高校生を「生徒」としています。「学生」が能動的に学問をする人というニュアンスを含んでいるのに対して、「生徒」は先生から教育を受けている人というやや受動的なイメージで使われるようです。

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「学生」と「生徒」の使い分け方

「学生」とは、大学生や高等専門学校生など高等教育を受けている人、また「生徒」とは、中学生や高校生など中等教育を受けている人だということがわかりましたね。

ただし、日常用語においては、学校教育法の基準が当てはまらない場合もよくあります。例えば、「学生割引」や「学生服」など、中高生に対しても「学生」という表現を使用する場合もありますよね。また、社会人になる前の時期をひっくるめて「学生時代」ということも。このように、日常用語においてはそれほど厳密に使い分けられているわけではなく、特に「学生」は幅広い意味で使われているようです。

「児童」との違いは?

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学校教育法では、「児童」は「初等教育を受けている者(小学校に在籍する者)」を指します。つまり、小学生や特別支援学級の小学部が「児童」ということです。「学生」と「生徒」と同様に、教育上のどの段階にあるかによって使い分けられています。

一般的には、小学生に限らず「心身ともにまだ十分に発達していない子ども」というざっくりとした意味で使うことも。また、類義語として「学童」という言葉もあり、こちらも小学生を表すときに使われます。

「学生」と「生徒」の違いは学校教育法で決められている!

「学生」と「生徒」、日常用語では区別は曖昧になっていますが、学校教育法においては明確に区別されていることがわかりましたね。「学生割引」などについては、企業やサービスによって適用される範囲が違うので、その都度確認するようにしましょう。ちなみに、公文書やニュース番組では、学校教育法の区分に合わせて「学生」と「生徒」を使い分けているそうです。今後学校や教育に関するニュースを見る機会があれば、注目してみてくださいね。

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雑学

3分で簡単にわかる!「学生」と「生徒」の違いとは?「児童」との違いや使い分けも主婦ライターがわかりやすく解説

この記事では「学生」と「生徒」の違いについてみていきます。2つとも学校で教育を受けている人を表す言葉というイメージがあるよな。違いは大まかにいうと中高生か大学生かということですが、これは「学校教育法」という法律の表記に従っているみたいです。今回は、知っているようで知らない「学生」と「生徒」の違いを、「児童」との違いや使い分け方も確認しつつ、主婦ライターえぬともと一緒に解説していきます。

ライター/えぬとも

文学好きな主婦ライター。大学時代は日本文学を専攻しつつ、日本語学や日本美術史など幅広く学ぶ。今回は、その知識を生かして、2つの言葉の違いをわかりやすく解説していく。

「学生」と「生徒」の違いは?

「学生」と「生徒」の違いを知っていますか?「2つとも同じだと思っていた!」という人も多いのではないでしょうか。確かに、一般的にはどちらも学校で教育を受けている人を指す言葉として同じように使われていますよね。

しかし、「学校教育法」という学校教育に関する基本を定めた法律において、この2つは明確に使い分けられています。ざっくりというと、「学生」は大学生や専門学校生など高等教育を受けている人を指し、「生徒」は中学生や高校生など中等教育を受けている人を指すようです。それでは、1つずつ詳しくみていきましょう。

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