白いいちごは完熟しても見た目が白いままのいちごの総称です。基本的な食べ方は通常の赤いいちごと同じなのですが、そもそも「いちごを美味しく食べるための正しい取り扱い方」を知っているか?下処理や保存方法には、風味や栄養を保ったり、傷みにくくするためのコツがあるんです。今回の記事では、白いいちごを美味しく食べる方法を中心に、食べごろの見分け方やアレンジなども果物大好きパティシエのmei.mと一緒に詳しく解説していきます。

ライター/mei.m

15年近くウェディングケーキを作ってきたパティシエで、現在は2児のママ。フルーツが大好きで、味見と称して様々な果物を食べてきました。いちごは、毎週数百粒を共に過ごしてきた相棒!

食べ頃のサインは?

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赤いいちごの場合、一般的に、「ヘタが反りかえっていて、実の全体・つぶつぶまで真っ赤に色づいている」と完熟のサインだと言われています。白いいちごの場合も、条件はほぼ同じ

赤いいちごより分かりづらいですが、品種によっては、果皮がほんのりピンクに色づいたり、つぶつぶが赤くなるので、それも目安になりますよ。完熟時でも色付きが分かりにくい品種の場合は、香りを頼りましょう。特有の甘い香りを強く感じられたら、熟している証拠です。

いちごは追熟しない?

ちなみに、いちごは追熟しない果物なので、購入時が「一番甘い状態」ということになります。しかし、まだ少し白っぽい赤いいちごを置いておくと、徐々に赤みが増してきますね。それはいちごに含まれる「アントシアニン」という色素成分が作られていくだけで、甘みが増えるわけではないのです。

白いいちごの下処理

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白いいちごは、そのまま手軽に食べられる果物ですが、良い状態で食べるためには、準備も肝心。あまり気にしたことがないかもしれませんが、いちごの「洗い方」「ヘタ取り」にもコツがあるのです。注意点を知っておけば、白いいちごをさらに美味しくいただけますよ。

正しい洗い方は?

白いいちごも、汚れやほこりが付いている可能性があるので、洗った方が安心ですね。洗う時は、ヘタを取らずにそのまま洗いましょう。ヘタを取ってしまうと、ヘタの切り口から甘みや栄養素が流れ出てしまいます。また、切った部分から水分が吸収され、水っぽい食味に。

ヘタ付きのままボウルに入れ、たっぷりの水で優しく転がすように洗います。果皮が強くないため、傷がつかないようにあまり力を入れず、サッと洗いましょう。洗った後は、水分をしっかり拭き取ってくださいね。

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ヘタは手で取って

ヘタを持って先端の方から食べることも出来ますが、無駄なく食べ切るためにもヘタを取っておいた方が良いでしょう。ヘタを取るときは、包丁を使うより、手で取り除く方法がおすすめ。ヘタを優しくつまみねじるようにして取りましょう。道具を使わないので、洗い物も少ないですね。

実は、いちごのビタミンC「ヘタ」の近くに多く含まれていると言われています。葉の部分だけを取り除き、ヘタの下にある「芯」を残した状態で食べると、最もビタミンCが摂取できますよ。

白いいちごの美味しい食べ方

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白いいちごを食べるなら、まずはそのままいただいて、珍しいその見た目を、独特の風味や香りと共に楽しみましょう。冷蔵庫で冷やして、食べる直前に少し常温に出しておくと、甘みが感じられやすくなります。また、赤いいちごと共に盛り付ければ、白さがより際立ちますし、色どりが華やかに。特別な日には、紅白のおめでたい雰囲気を添えられますね。

より甘く食べるなら

1粒のサイズ自体が小さいいちごですが、その実の中でも部分によって甘さが違うのです。どこが一番甘いか、知っていますか?

答えは「先端」。いちごは先の方から熟していくので、先端が一番甘いと言われています。逆に、ヘタに近い方が酸味がありますよ。そのため、ヘタを取って、ヘタの方から食べると、最後に最も甘い部分が残り、より甘く感じられるのです。カットする場合は、縦に切ると、味のばらつきがなく切れますね。

アレンジを加えて

フレッシュの状態でも、様々なアレンジが楽しめます。白いいちごをデコレーションに使えば、スイーツの可愛らしさがさらに引き立ちますよ。特にタルトなどのケーキやパフェは、カットして飾るだけで、可愛らしさと特別感を演出してくれます。また、フルーツサンドの具やゼリーに入れても、断面の白さが映えて美しく仕上がりますね。

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冷蔵保存のポイント

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白いいちごは追熟しないので、常温には置いておきません。温度の高い場所に置いておくと、あっという間に傷んでしまいますよ。

すぐ食べない場合は、基本的に冷蔵庫の野菜室で保存します。冷蔵庫でも、保存の目安は2~3日。一般的にいちごは傷みやすい果物と言われており、それは白いいちごも同様です。せっかくの白いいちご、最後まで美味しくいただけるように、正しい保存方法を詳しく解説していきましょう。

1.重ならないように注意

白いいちごは丁寧に梱包されているため、果実が1段に並んでいるものはそのままの状態で大丈夫です。もし、2段に重なっているパックの場合は、パックから取り出して保存しましょう。白いいちご同士が重なったまま保存すると、上のいちごの重みで下のいちごが傷んでしまいます。

また、並べる時は、ヘタを下にして置くと、実の部分が傷付くのを防いでくれますよ。白いいちご同士が重ならない大きさの保存容器を用意し、キッチンペーパーを敷いてから並べてくださいね。

2.ヘタは取らずに、洗わない

白いいちごの保存に水分は大敵です。一般的に、いちごは水に浸けてしまうと果皮が柔らかくなり、傷みの進行を早めます。そのため、水洗いはしないで保存しましょう。洗うのは食べる分だけを直前に。また、ヘタも取らずに保存します。ヘタを取ってしまうと、そこから乾燥し始めてしまいますよ。

3.清潔な状態でラップを

冷蔵庫に入れる際は、乾燥防止のために保存容器にフタをするかラップを。もともとのパックのまま保存するなら、さらにもう一重、ポリ袋に入れましょう。また、傷んでいるいちごが近くにあると、他のいちごにも雑菌が伝染してしまいます。あらかじめ傷んだいちごは取り除いておきましょう。

長く保存するなら冷凍へ

いちごを長く保存したい場合冷凍庫へ。傷みそうな場合も冷凍してしまいましょう。冷凍保存の目安は1か月ほど。冷凍する場合は、ヘタを取って水洗いしておきます。洗ったら水分をよく拭き取り、保存袋の中へ。食べる時に1粒ずつ取り出したいなら、白いいちご同士がぶつからないように冷凍しましょう。

ただし、一度冷凍してしまうと、解凍しても元の食味に戻りません。風味と共に水分が抜け、べちゃっとした状態に。そのため、冷凍保存した後は、半解凍の状態で食べるか、ジャムやスムージーなどに加工して使いましょう。

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正しく扱って、最高の味わいに!アレンジで「白いいちご」をさらに生かそう!

1粒ずつ丁寧に梱包される、繊細な白いいちご。一番美味しい状態で食べるには、下処理や保存で正しく取り扱うことがポイントです。まずはそのまま、見た目を楽しみながら味わって!さらに白いいちごを生かすなら、アレンジも楽しみましょう。白いいちごは、何気ないスイーツも魅力を格上げしてくれますよ。

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家庭科

白いいちごを簡単に美味しく食べる方法は?ヘタの取り方や洗い方、保存方法も果物大好きパティシエがわかりやすく解説

白いいちごは完熟しても見た目が白いままのいちごの総称です。基本的な食べ方は通常の赤いいちごと同じなのですが、そもそも「いちごを美味しく食べるための正しい取り扱い方」を知っているか?下処理や保存方法には、風味や栄養を保ったり、傷みにくくするためのコツがあるんです。今回の記事では、白いいちごを美味しく食べる方法を中心に、食べごろの見分け方やアレンジなども果物大好きパティシエのmei.mと一緒に詳しく解説していきます。

ライター/mei.m

15年近くウェディングケーキを作ってきたパティシエで、現在は2児のママ。フルーツが大好きで、味見と称して様々な果物を食べてきました。いちごは、毎週数百粒を共に過ごしてきた相棒!

食べ頃のサインは?

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赤いいちごの場合、一般的に、「ヘタが反りかえっていて、実の全体・つぶつぶまで真っ赤に色づいている」と完熟のサインだと言われています。白いいちごの場合も、条件はほぼ同じ

赤いいちごより分かりづらいですが、品種によっては、果皮がほんのりピンクに色づいたり、つぶつぶが赤くなるので、それも目安になりますよ。完熟時でも色付きが分かりにくい品種の場合は、香りを頼りましょう。特有の甘い香りを強く感じられたら、熟している証拠です。

いちごは追熟しない?

ちなみに、いちごは追熟しない果物なので、購入時が「一番甘い状態」ということになります。しかし、まだ少し白っぽい赤いいちごを置いておくと、徐々に赤みが増してきますね。それはいちごに含まれる「アントシアニン」という色素成分が作られていくだけで、甘みが増えるわけではないのです。

白いいちごの下処理

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白いいちごは、そのまま手軽に食べられる果物ですが、良い状態で食べるためには、準備も肝心。あまり気にしたことがないかもしれませんが、いちごの「洗い方」「ヘタ取り」にもコツがあるのです。注意点を知っておけば、白いいちごをさらに美味しくいただけますよ。

正しい洗い方は?

白いいちごも、汚れやほこりが付いている可能性があるので、洗った方が安心ですね。洗う時は、ヘタを取らずにそのまま洗いましょう。ヘタを取ってしまうと、ヘタの切り口から甘みや栄養素が流れ出てしまいます。また、切った部分から水分が吸収され、水っぽい食味に。

ヘタ付きのままボウルに入れ、たっぷりの水で優しく転がすように洗います。果皮が強くないため、傷がつかないようにあまり力を入れず、サッと洗いましょう。洗った後は、水分をしっかり拭き取ってくださいね。

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