高価な希少果実「白いいちご」!産地や人気品種、美味しいいちごの見分け方を果物大好きパティシエが簡単にわかりやすく解説
高価な理由は「珍しいから」
白いいちごのお値段を目にしたことがありますか?白いいちごは赤いいちごと比べると、かなり高価ですね。品種にもよりますが、1pc2500円~5000円くらい、安いものでも1000円以上になると思います。白いいちごは赤いいちごの2倍くらいの価格で販売されているんです。
その理由は、味よりも、何と言っても珍しい見た目。品種によっては、糖度も高く、美しい形を揃えたものもありますが、白いいちごの場合、見た目の希少性が値段に反映されています。では、値段の分赤いいちごより美味しいのか?と問われると…イメージとは違う場合もあるかもしれません。
どこで購入できるの?
希少な白いちごですが、どこで売っているのでしょうか?
白いいちごが出始めた頃には、百貨店の高級フルーツ店で「贈答用」としか販売されていなかったそうですが、最近では大きめのスーパーや通信販売でも購入できるようになりました。また、洋菓子店やレストランでも、白いいちごを使ったデザートを食べられるケースもあり、可愛らしいデコレーションと共に楽しむことも出来ます。希少であるとはいえ、まったく手に入らないわけではありませんよ。
人気品種5選
image by iStockphoto
白いいちごの品種はまだまだ少なく、現在では10種類くらいと言われています。赤いいちごは国内だけでも200種を超える品種がありますので、白いいちごは「ごく少ない」ということが分かりますね。この記事では、人気のある5品種を詳しく解説していきます。
ところで、白いいちごの名前は、丸っこくて白い見た目にマッチした可愛い名前が多いですね。しかし、その「可愛い名前」は品種名でなく、商品名の場合があります。いちごには「品種名」のほかに「商品名」というものがあるのです。より販売しやすいように、開発時の名称から変更されることがあるのですね。
1.初恋の香り:白いいちごのパイオニア
「初恋の香り」は白いいちごの最初の品種です。2009年の「初恋の香り」の登場から、白いいちごブームがやってきました。品種名は「和田初こい」、可愛らしい「初恋の香り」という商品名は、果皮の淡いピンク色が「初恋をした時の頬の色や淡い気持ち」のイメージにピッタリだったことから。
熟していくと、ほんのりピンク色になります。つぶつぶは赤くなるため、白とピンクのグラデーションと粒の赤色がなんとも可愛らしいいちごです。桃のような香りで、ジューシー。酸味は少なく、甘いいちごです。
2.淡雪:最もポピュラーな白いいちご
品種名は、ひらがなで「あわゆき」。赤いいちごで知名度の高い「さがほのか」の突然変異として生まれました。白いいちごの中では、わりと出回っている品種で、比較的低価格が嬉しいです。サイズが少し大きめで、きれいな円錐形。果皮は黄みがかった薄いピンク色ですが、断面は白色です。食感はややかため。酸味が少なく、甘みが際立つ味わいです。
\次のページで「3.パールホワイト:ひときわ白い品種」を解説!/