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「白いいちご」はなぜ白いの?赤いいちごとの違いや特徴・発祥・栄養を果物大好きパティシエが簡単にわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。ケーキの飾りやジャムにゼリーに、人気のあるいちご。その中に、色の白いいちごがあることを知っているだろうか?普通の赤いいちごも未熟な状態では白いものだが、「白いいちご」は完熟の状態が白いんだ。なんとも不思議ないちごだな。一見酸っぱそうに見えるが、味はどうなのだろうか?どうやって作られたのかも気になるな。今回の記事では、白いいちごの発祥や特徴、赤いいちごとの違いを果物大好きパティシエのmei.mと一緒に詳しく解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/mei.m

15年近くウェディングケーキを作ってきたパティシエで、現在は2児のママ。フルーツが大好きで、味見と称して様々な果物を食べてきました。いちごは、毎週数百粒を共に過ごしてきた相棒!

白いいちごって何?

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「白いいちご」とは、完熟しても果皮と果肉が白いままのいちごの総称です。いちごという果物のグループの中に「赤いいちご」と「白いいちご」という分類はなく、「白いいちご」の明確な定義もありません。見た目が分かりやすく異なるため、「白いいちご」と呼ばれているのです。そのため、「白いいちご」の多くの基本情報は、赤いいちごと変わりません

「白いいちご」を知るために、まずは「いちごの特徴」について見ていきましょう。

まずは「いちご」について知ろう!

いちごは、バラ科オランダイチゴ属の植物です。原産地は北アメリカまたは南アメリカと言われています。一般的には「果物」の認識が強く、市場の流通でも果物として取り扱われていますね。しかし、植物学上では果物ではなく「野菜」に分類されています。

さらに驚くのが「果実」の部分!「いちごの果実」と思われている赤くて丸い部分、実は果実ではありません。正式には「花托(カタク)」と呼ばれる、花びらや雄しべ・雌しべなどを支える土台なのです。「果実」というのは、植物の雌しべの中にある子房が成長したものを指すのですね。では、果実は?というと、いちごの種と思われている表面の粒が正式にはいちごの果実で、本来の種はさらにその中にあります。

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木に実るのが「果物」、畑で作る草が「野菜」だ。メロンやスイカも野菜の仲間だな。また、いちごのようにリンゴやナシも花托の部分を食べているんだぞ。ただし、この記事では便宜上、花托を果実(または果肉)と表現する。

白いいちごはなぜ「白く」なるの?

白いいちごと赤いいちごの色の違いは何でしょうか?答えは、赤色のもとである「アントシアニン」の有無。通常の赤いいちごは、果皮に光が当たると「アントシアニン」という色素成分が発生します。このアントシアニンがいちごの赤色の元です。

赤いいちごも日陰で育てると色が薄くなりますが、「白いいちご」は日陰で育てられたわけではありません。白いいちごの場合光に当たってもアントシアニンが合成されにくい遺伝子を持っているのです。白いいちごの品種の中で、真っ白なものは「アントシアニンがほぼ合成されない」、また、うっすらピンク色になるものは「少し合成されている」という事ですね。

白いいちごの特徴

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「白いいちご」の最大の特徴は、何と言ってもその果皮の白さですが、品種によっても差があります。もともと赤いいちごにも、アントシアニンが「濃い品種」と「薄い品種」が存在しており、赤いイメージのいちごは意外に色のバリエーションがあるのです。白いいちごの場合、果皮の色は真っ白に近い乳白色薄いピンク色など、つぶつぶの部分は緑色赤色などがありますね。

では、続いて、見た目以外の特徴も詳しく解説していきましょう。

白いけど甘いの?

白いいちごの見た目は未熟なようにも見え、甘くなさそうな印象もありますが、そんなことはありません。果皮が白くてもしっかり熟しているので、十分に甘く美味しいです。白いいちごの品種の中には、赤いいちご以上の糖度酸味が少ないものもありますよ。また、果皮がかための品種もあり、赤いいちごとは違った食感が楽しめます。

特徴的な香り

白いいちごの特徴として、見た目だけでなく「香り」も大きな特徴といってよいでしょう。白いいちごは、甘酸っぱい香りのする赤いいちごに比べ、パイナップルに似た芳醇な香りの品種が多いようです。

どうやって誕生したの?

白いいちごの誕生は、品種改良中の特別変異だそう。遺伝子組み換えなどの改良ではありません。日本で一番最初に誕生した白いいちごは、2009年に商標登録された「初恋の香り」という品種。もともとは赤いいちごの新種開発の研究を行っていたところ、偶然白い果皮のいちごが出来たそうです。その白いいちごを安定して生産できるよう、20年に渡る研究が進められ、ついに市場に出るようになったとか。見た目の白さだけではなく、美味しさにもこだわって開発されたそうですよ!

そして、「初恋の香り」が白いいちごブームの火付け役となり、その後、様々な白いいちごの品種が生まれました。

白いいちごの栄養と効能

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白いいちごに含まれる栄養成分は、普通の赤いいちごとほぼ同じと言われています。ただし、1つ大きな違いが。それは、いちごが赤くなる果皮の色素成分「アントシアニン」。通常の赤いいちごにはアントシアニンが含まれていますが、完熟でも白い「白いいちご」には、含まれていないか、含まれていてもごく少量です。「アントシアニン」はポリフェノールの一種で、ブルーベリーに代表される天然色素ですね。視覚機能を助け疲れ目を軽減する作用があります。もし、栄養効果を重視するならば、赤いいちごの方がメリットが大きいかもしれませんね。

では、いちごに含まれる主な栄養素を詳しくご紹介します。

1.ビタミンC:美肌効果・生活習慣病予防・免疫力向上

いちごにはビタミンCが豊富に含まれています。いちごのビタミンC含有量はミカンの約2倍。中玉サイズ(1個約22g)のいちごを8個食べると、ビタミンCの成人一日の推奨摂取量に十分です。

ビタミンCは「美容ビタミン」と呼ばれ、お肌の健康維持に作用します。肌にハリと潤いを与えるコラーゲンの生成を助け、シミの元となるメラニンの沈着を抑制してくれますよ。

また、ビタミンCには強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素を抑制し、老化防止やアンチエイジング、生活習慣病予防などにも効果が期待できます。さらに、ストレスから体を守って免疫力を高めたり、がん予防にも効果があるとか。

2.カリウム:高血圧予防・むくみ改善

カリウムは、ナトリウムとバランスを取りながら、細胞の浸透圧を維持する作用を持つ栄養素です。体内のナトリウム濃度が高くなると、塩分の体外への排出を促しますので、高血圧予防に効果が期待できます。また、利尿作用により、塩分と共に体にため込みやすい水分も体外に排出されるため、むくみ改善にも役立ちますよ。

ただし、摂取しすぎると、身体を冷やし過ぎてしまう原因になりますので、注意しましょう。

\次のページで「3.食物繊維:便通改善・整腸作用」を解説!/

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