塩サバの正しい下処理と保存方法は?簡単で美味しい食べ方も現役料理人がわかりやすく解説
ライター/テルトラ
経験15年の現役料理人。和食を中心にさまざまな業態で多くの食材にふれてきた。得意分野は魚料理で、塩サバなど加工品関連の調理もお手のもの。
塩サバをより美味しくする下処理方法
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塩サバは半身や切り身で売られているため、捌いたり開いたりする必要はありません。冷凍品も多くありますが、凍ったままでも調理できます。塩サバを下処理する目的は、余分なものを抜いて食べやすくすることです。
・臭み抜き
・塩抜き
・骨抜き
食べ方に応じて、必要であれば下処理するとよいでしょう。
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生臭さを抑える臭み抜き
バットに乗せた塩サバに大さじ1杯のお酒をふり、5分ほど冷蔵庫で放置します。アルコールには蒸発する際に臭みの成分と結合する性質があるため、塩サバの臭みを抜くのに効果的です。干物加工されている塩サバの場合は、適度に水分が戻りふっくらと焼き上がります。
5分以上放置すると臭みを含んだ水分が浮き出てくるので、キッチンペーパーでよく拭き取りましょう。表面に水分が残っていると、仕上がりが生臭くなります。
塩分が気になる人は塩抜き
塩分や塩加減が気になる場合は、塩味を少し抜いて食べやすくします。重要なのは真水だけを使わないこと。浸透圧の差が大きすぎるため、塩サバの旨みまで一緒に抜けてしまいます。塩抜きにおすすめの方法は下記の2つです。
・濃度1~1.5%の塩水
・お酒2:みりん1
※いずれも塩サバが被る程度の液量が目安
旨みを残しつつ塩分を抜くのが目的なので、あまり濃くしないのがコツです。お酒とみりんで塩抜きをすると、臭みも一緒に抜けます。漬け込み時間の目安は、冷蔵庫で3~4時間です。
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