この記事では“due to”と“because of”の違いについてみていきます。どちらも何かの原因を表す時に使われる「~のせいで」や「~のため」という意味を持つ英語です。中学や高校の英語で、習ったことがあるという人も多いのではないでしょうか。そんな“due to”と“because of”にはどのような違いがあり、どのように使い分けると良いのでしょうか。
今回はそんな“due to”と“because of”の違いについて、いくつか例文を挙げながら、雑学好き現役大学院ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

“due to”と“because of”とは?

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「~のせいで」や「~のため」など、物事の原因を説明する時に使われる言葉である「due to」と「because of」。どちらも、英語を習っていると一度は見たことがあるでしょう。両者の意味は基本的には同じですが、どのように使い分けられるのでしょうか。

“due to”と“because of”の違いとは?

“due to”と“because of”は、どちらも「~のせいで」や「~のため」という意味を持ちます。意味は同じですが、実は文法的な使い方が全く異なるのです。これは、ネイティブの人でも誤った使い方をしている人も少なくはないそう。そんな、少しややこしい“due to”と“because of”の正しい使い方の違いについてみていきましょう。

due to:前に名詞を置く

“due to”とは、「~のせいで」という意味があるのでしたね。“because of”と比べて少し堅苦しいので、ビジネスなど正式な場面で使われることが多いです。そんな、“due to”を使った表現をしたい場合、“due to”の前に名詞を置く必要があります。つまり「名詞+be動詞+due to」という形になるのです。

具体的な使い方について、後ほど詳しくご紹介していきますね。

because of:前に動詞を置く

“because of”も“due to”と同様に「~のせいで」や「~のため」といった原因を説明する時に使われます。“due to”よりもカジュアルなので、より日常的に使われることが多いです。そんな“because of”は、前に動詞もしくは動詞句を置かなければなりません。つまり「動詞(動詞句)+because of」という形になります。

詳しい使い方はこの後、解説しますね。

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“due to”と“because of”の例文とは?

ここまで、“due to”と“because of”の文法的な使い方の違いについて解説しました。ここから、“due to”と“because of”を使った例文をご紹介していきます。ネイティブの人でも間違えがちな言葉ですが、正確な使い方を身に付けて、正しい英語を話したり書いたりできるようにしましょう。

due toを使った例文

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“due to”とは、名詞の後に置くことができる「~のせいで」といった意味を持つ言葉でした。それでは、文法を意識しながら、“due to”の正しい使い方をみていきましょう。ここで挙げた例文の他に、英語の参考書やテキストなどで掲載されている例文でも正しい使い方を確認してみてくださいね。

例文1:The postponement of the event was due to the outbreak of COVID-19.
(訳:新型コロナウイルスの発生により、そのイベントは延期となった。)

“due to”を使う場合、その前に名詞とbe動詞を置くというルールがあるのでしたね。この例文でも「The postponement of~」という名詞と、「was」というbe動詞があることが分かりますね。また、この例文は“due to”を使っていることから、正式な場でのお知らせであることが推測できます。

例文2:She says that her success is due to her many years of efforts.
(訳:彼女は、この成功は長年の努力のお陰だと言います。)

この例文でも、“due to”の前に「her success」という名詞と「is」というbe動詞が置かれていますね。「彼女」が、自身が成功した理由について説明しています。“due to”も文章などでよく使われるので、文法を意識してみながら覚えていきましょう。

because ofを使った例文

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“because of”とは、“due to”よりもカジュアルな「~のせいで」という意味を持つ言葉でした。“because of”の場合、文法的には動詞や動詞句の後に置くことが正しいのでしたね。ここでも、“because of”を使った例文を2つご紹介します。“due to”との文法の違いに注目してみましょう。

例文1:The train was delayed because of the engine trouble.
(訳:エンジントラブルのせいで電車が遅れました。)

電車が遅延した原因について説明していますね。“because of”の前に「遅れる」を意味する動詞の「delay」がありますね。電車が遅れる原因はエンジントラブル他に、交通事故(traffic accident)や信号のトラブル(signal problem)などがありますね。

電車の遅延の報告は職場などでよく使われるので、原因も合わせてこのフレーズを覚えると良いかもしれませんね。

例文2:The café closed because of the COVID-19.
(訳:そのカフェはコロナのせいで閉店しました。)

この例文でも、“because of”の前に動詞の「close」(閉店)が置かれています。カフェが閉店せざるを得なかった原因はコロナの流行であることが、この例文からわかりますね。“because of”はよく使われるので、この形を忘れないようにしましょう。

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“due to”と“because of”は同じ意味だけど、文法的な使い方は違う!

“due to”と“because of”の違いについて解説しました。どちらも「~のせいで」や「~のため」といった意味を持つのでしたね。しかし、文法的な使い方は全く異なります。“due to”は前に名詞を置かなければいけないのに対して、“because of”は前に動詞を置く必要があるのでした。特に、“due to”は多くの人が誤って使いがちなので、正確な使い方を習得して、さらに英語のレベルを上げていきましょう!

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言葉雑学

“due to”と“because of”の違いとは?意味や文頭に置くのかについても雑学好き現役大学院生がわかりやすく解説

この記事では“due to”と“because of”の違いについてみていきます。どちらも何かの原因を表す時に使われる「~のせいで」や「~のため」という意味を持つ英語です。中学や高校の英語で、習ったことがあるという人も多いのではないでしょうか。そんな“due to”と“because of”にはどのような違いがあり、どのように使い分けると良いのでしょうか。
今回はそんな“due to”と“because of”の違いについて、いくつか例文を挙げながら、雑学好き現役大学院ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

“due to”と“because of”とは?

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「~のせいで」や「~のため」など、物事の原因を説明する時に使われる言葉である「due to」と「because of」。どちらも、英語を習っていると一度は見たことがあるでしょう。両者の意味は基本的には同じですが、どのように使い分けられるのでしょうか。

“due to”と“because of”の違いとは?

“due to”と“because of”は、どちらも「~のせいで」や「~のため」という意味を持ちます。意味は同じですが、実は文法的な使い方が全く異なるのです。これは、ネイティブの人でも誤った使い方をしている人も少なくはないそう。そんな、少しややこしい“due to”と“because of”の正しい使い方の違いについてみていきましょう。

due to:前に名詞を置く

“due to”とは、「~のせいで」という意味があるのでしたね。“because of”と比べて少し堅苦しいので、ビジネスなど正式な場面で使われることが多いです。そんな、“due to”を使った表現をしたい場合、“due to”の前に名詞を置く必要があります。つまり「名詞+be動詞+due to」という形になるのです。

具体的な使い方について、後ほど詳しくご紹介していきますね。

because of:前に動詞を置く

“because of”も“due to”と同様に「~のせいで」や「~のため」といった原因を説明する時に使われます。“due to”よりもカジュアルなので、より日常的に使われることが多いです。そんな“because of”は、前に動詞もしくは動詞句を置かなければなりません。つまり「動詞(動詞句)+because of」という形になります。

詳しい使い方はこの後、解説しますね。

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