3分で簡単にわかる!「一挙手一投足」と「一挙一動」の違いとは?例文や類語も文学部卒ライターがわかりやすく解説
ライター/海辺のつばくろ
重箱の隅をつつくようではあるけれども、細かな言葉の違いが気になる文学部卒ライター。
・一挙手一投足(読み:いっきょしゅいっとうそく)
1.こまかな一つ一つの動作や行動。
2.ちょっとした努力。僅かな骨折り。
類語:一挙一動など
・一挙一動(よみ:いっきょいちどう)
一つ一つの挙動。ちょっとした振る舞い。一挙手一投足。
出典:コトバンク『デジタル大辞泉』小学館
一挙手一投足の成り立ち:漢詩の一句
一挙手一投足は、唐の時代の文官で作家でもある韓愈(かんゆ)の書物『応科目時与人書』(科目に応じる時、人に与うるの書)の中で使った表現がもとになっています。内容は、困っている韓愈を助けるために、「一挙手一投足(ほんの少しの労力・僅かな骨折り)」を惜しまないでほしいといったもの。
もともとは、わずかな骨折りや労力という意味でしたが、時代が下った現代ではあまりこのような使い方はしません。
現在の意味:1つずつの細かな振る舞いに使うことがほとんど
「一挙手」「一投足」と三字熟語に分けると、それぞれほんの少しだけ手を上げること、足をちょっとだけ動かすことという意味です。労力や骨折りというよりも、それぞれの身体のわずかな動きから、細かな振る舞いの様子について描写するようになったのではないでしょうか。
\次のページで「「一挙手一投足」の例文」を解説!/