この記事では「十分」と「充分」の違いについてみていきます。2つともよく使われる表現で、皆も何気なく使っていると思う。どちらも意味は似ているが、使われる漢字によって内容が少し異なってくるようです。
今回は普段から使われるこの2つを「十二分」との使いわけも含めて、ビジネス文書作成の熟練ライター西風と一緒に解説していきます。

ライター/西風

企業にて10年以上にわたりビジネスパーソンとの交流や企画書・論文作成を経験。現在は後進育成にも注力。文章のわかりやすさはもちろん、言葉の意味や使い方にもこだわり、わかりやすく正確な情報をお届け。

「十分」と「充分」の違いとは?

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「十分」と「充分」のように、違う漢字で表現されていても同じ読み方がされるものを同訓異字と呼びます。この2つの言葉はどちらも「物事が満ち足りていること」、「何の不足もないこと」という意味です。しかし、「十分」と「充分」の違いを正確に把握していない、明確な使いわけがわからないまま何となく使っているという人も多いのではないでしょうか。その違いについて、詳しくみていきましょう。

「十分」は定量的・物理的

「十分」には“十”という漢字が使われています。この漢字は「数字の10」、そして「数が多い」という意味です。そのため、定量的・物理的にいっぱいになっているときに「十分」が使われます

「充分」は定性的・精神的

「充分」には“充”という漢字が使われています。この漢字は「中身がいっぱいある」、そして「いっぱいになる」という意味です。”十”という漢字ほど明確に数字を表さないため、定性的・精神的にいっぱいになっているときに「充分」が使われます

「十分」の意味と使い方

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ここからは「十分」と「充分」の違いに着目しながら、その意味と使い方について理解を深めていきましょう。

「十分」の意味

「十分」を辞書でくわしく調べると、以下のような意味であると記載されています。

\次のページで「「十分」の使い方」を解説!/

1.満ち足りて不足のないさま。充実して完全であるさま。
2.思い残すところのないさま。思うまま。
3.必要なだけ、またはそれ以上あるさま。

出典:デジタル大辞泉

「十分」の使い方

「十分」は定量的・物理的に満ち足りて不足がない、必要量もしくはそれ以上があるといった意味があります。その内容をふまえると、以下のように量や数で表すことができる場合に用いられることが多いです。

1.人数に対して食事量は十分である
2.十分な利益をあげることができた
3.情報や資料は十分に集まった

「充分」の意味と使い方

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「十分」との違いに着目しながら、その意味や使い方についてより詳しく解説していきます。

「充分」の意味

「充分」を辞書で調べると「十分/充分」と表記されており、このことから意味は「十分」と同様であることがわかります。

\次のページで「「充分」の使い方」を解説!/

「充分」の使い方

「充分」は定性的・精神的に満ち足りて不足がない、思い残すところがないといった意味があります。その内容をふまえると、以下のように量や数で表せない場合に用いられることが多いです。

1.幸福感で心が充分に満たされる
2.旅行を充分に楽しめた
3.充分な休養をとることができた

「十二分」との使いわけ

「十分」や「充分」の他に「十二分」という表現をみることも多いのではないでしょうか。「十二分」を辞書で調べると以下のように記載されています。

十分すぎるほどたっぷりしていること。また、そのさま。

出典:デジタル大辞泉

「十分」に”すぎる”という言葉がついていることから、余裕を持って「十分」を超えているという意味だとわかります。わかりやすい例えを用いて説明すると、「十二分に注意してください」と表現されているのであれば、「十分」以上により細心の注意を払ってほしいということです。

\次のページで「相手に正しく伝わるように使い分けよう」を解説!/

相手に正しく伝わるように使い分けよう

「十分」と「充分」の違いについて詳しくみてきました。2つとも持つ意味は同じですが、使用されている漢字によって表現されるニュアンスが異なり、使用される場面が違うことがわかります。また、相手に正しく伝えるために適切な漢字を選択する必要性もあることがわかりました。よりオーバーな表現である「十二分」もふくめて、相手に正しく伝わるように言葉をチョイスしていきましょう。

同じ意味でも使われる文字によってニュアンスが違う…日本語の奥深さを実感するとともに、調べて学ぶことの楽しさも感じますね。

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雑学

3分でわかる「十分」と「充分」の違い!意味や使い方・「十二分」との使いわけもビジネス文書熟練者がわかりやすく解説!

この記事では「十分」と「充分」の違いについてみていきます。2つともよく使われる表現で、皆も何気なく使っていると思う。どちらも意味は似ているが、使われる漢字によって内容が少し異なってくるようです。
今回は普段から使われるこの2つを「十二分」との使いわけも含めて、ビジネス文書作成の熟練ライター西風と一緒に解説していきます。

ライター/西風

企業にて10年以上にわたりビジネスパーソンとの交流や企画書・論文作成を経験。現在は後進育成にも注力。文章のわかりやすさはもちろん、言葉の意味や使い方にもこだわり、わかりやすく正確な情報をお届け。

「十分」と「充分」の違いとは?

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「十分」と「充分」のように、違う漢字で表現されていても同じ読み方がされるものを同訓異字と呼びます。この2つの言葉はどちらも「物事が満ち足りていること」、「何の不足もないこと」という意味です。しかし、「十分」と「充分」の違いを正確に把握していない、明確な使いわけがわからないまま何となく使っているという人も多いのではないでしょうか。その違いについて、詳しくみていきましょう。

「十分」は定量的・物理的

「十分」には“十”という漢字が使われています。この漢字は「数字の10」、そして「数が多い」という意味です。そのため、定量的・物理的にいっぱいになっているときに「十分」が使われます

「充分」は定性的・精神的

「充分」には“充”という漢字が使われています。この漢字は「中身がいっぱいある」、そして「いっぱいになる」という意味です。”十”という漢字ほど明確に数字を表さないため、定性的・精神的にいっぱいになっているときに「充分」が使われます

「十分」の意味と使い方

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ここからは「十分」と「充分」の違いに着目しながら、その意味と使い方について理解を深めていきましょう。

「十分」の意味

「十分」を辞書でくわしく調べると、以下のような意味であると記載されています。

\次のページで「「十分」の使い方」を解説!/

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