
3分でわかる「十分」と「充分」の違い!意味や使い方・「十二分」との使いわけもビジネス文書熟練者がわかりやすく解説!

今回は普段から使われるこの2つを「十二分」との使いわけも含めて、ビジネス文書作成の熟練ライター西風と一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/西風
企業にて10年以上にわたりビジネスパーソンとの交流や企画書・論文作成を経験。現在は後進育成にも注力。文章のわかりやすさはもちろん、言葉の意味や使い方にもこだわり、わかりやすく正確な情報をお届け。
「十分」と「充分」の違いとは?

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「十分」と「充分」のように、違う漢字で表現されていても同じ読み方がされるものを同訓異字と呼びます。この2つの言葉はどちらも「物事が満ち足りていること」、「何の不足もないこと」という意味です。しかし、「十分」と「充分」の違いを正確に把握していない、明確な使いわけがわからないまま何となく使っているという人も多いのではないでしょうか。その違いについて、詳しくみていきましょう。
「十分」は定量的・物理的
「十分」には“十”という漢字が使われています。この漢字は「数字の10」、そして「数が多い」という意味です。そのため、定量的・物理的にいっぱいになっているときに「十分」が使われます。
「充分」は定性的・精神的
「充分」には“充”という漢字が使われています。この漢字は「中身がいっぱいある」、そして「いっぱいになる」という意味です。”十”という漢字ほど明確に数字を表さないため、定性的・精神的にいっぱいになっているときに「充分」が使われます。
「十分」の意味
「十分」を辞書でくわしく調べると、以下のような意味であると記載されています。
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