
3分で簡単にわかる!日本の城における「国宝」と「重要文化財」の違いとは?「国宝5城」や「重要文化財7城」も主婦ライターがわかりやすく解説


解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/えぬとも
文学好きな主婦ライター。大学時代は日本文学を専攻しつつ、日本史や日本美術史など幅広く学ぶ。今回は、その知識を生かして、2つの言葉の違いをわかりやすく解説していく。
「国宝」と「重要文化財」の違いとは?

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「国宝」と「重要文化財」について、どのように定義されているのか、そしてこの2つはどう違うのかご存じでしょうか?言葉自体はよく聞くけれど、なんとなくしかわからないという方も多いのではないかと思います。まずは、この2つがどのようなものなのかについて確認していきましょう。
「国宝」とは?
「国宝」は、文化財保護法によって次のように定義されています。
文部科学大臣は、重要文化財のうち世界文化の見地から価値の高いもので、たぐいない国民の宝たるものを国宝に指定することができる。
出典:文化財保護法第27条第2項
国宝は、重要文化財の一種。重要文化財の中でも特に価値の高いものとして指定された、建造物や美術工芸品などのことです。なお、国宝に指定されている城の場合、指定の対象はあくまでも天守や渡櫓(わたりやぐら)など個々の建造物であり、城郭全体を指しているわけではありません。
「重要文化財」とは?
「重要文化財」について、文化財保護法には次のように記載されています。
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