今回は「Java」と「C#」の違いについて解説していきます。JavaとC#は似た部分がありますが、それぞれ異なった特徴を持つプログラミング言語です。この2つの言語の違いについて「今ここで説明してくれ」と言われても、なかなか難しいかもしれませんね。
そこで今回はITの国家資格を持つ城崎が、文系の目線から「Java」と「C#」の違いについてシンプルに説明してくれるぞ。一見難しいと思う内容も、大まかな流れから知ればどんどん理解できるようになる。難しく考えずにまずはゆるっと学んでいきます。

ライター/城崎ミト

根っからの文系でも基本情報技術者試験に合格。外国語大学を卒業後にSEとなり、現在は図書館スタッフとWebライターを兼業。イラスト動画フリゲ小説BGMなんでも自分で作るのが好き。

似ていても実は他人?JavaとC#の関係性

image by iStockphoto

プログラミングを勉強し始めるときに1番最初に悩むのは「どのプログラミング言語を学ぶか」ですよね。プログラミング言語の選択によって習得の難易度が大きく異なり、仕事や収入にも影響を与えます。ここでは「Java」と「C#」について解説しますので、一緒に学んでいきましょう。

そもそもプログラミング言語って何?

プログラミング言語とは、コンピューターを動かすために使う言語です。

コンピューターの世界では基本的に「0」と「1」の2進数のみを使用して情報のやり取りをしています。これが「機械語」です。コンピューターは機械語しかわからないため、人間が「1+1の計算をしてください」と言っても理解できません。逆に人間側からしたら0と1しか話さない機械語はとても複雑でわかりにくいですよね。

これを解決するために作られたのがプログラミング言語です。人間にも理解できるプログラミング言語を使うことで、コンピューターに命令して動かすことを可能にしました。

JavaもC#も同じC言語から派生!気になる関係性について

ここからプログラミング言語である「Java」と「C#」について解説します。

Javaは「オブジェクト指向型」の代表的なプログラミング言語です。C言語をより使いやすくするために新しい言語として作られました。オブジェクト指向とは、簡単に説明するとコンピューターに命令する「プログラム」を手順ではなく「モノの操作」としてとらえた考え方をします。

そしてC#も同じくオブジェクト指向型のプログラミング言語です。構文はC言語の影響を受けており、C言語から「C++」を経てC#ができたと言われています。「C++」と「Java」など複数のプログラミング言語の良いところを組み合わせて作られました。

JavaもC#もC言語の影響を受けている言語なので、似ていると感じる人は多いそうです。実際C#はいくつもの言語を元に作られているため、C#にとってJavaは他人どころか「お父さん」みたいな存在だといえます。

JavaとC#は得意分野が違う?

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「そっくりだ」と言われるJavaとC#ですが、もちろんそれぞれ特徴があります。ここではJavaとC#の特徴と、勉強するのはどちらが良いか見ていきましょう。

汎用性が強みのJava、自由度が強みのC#

Javaの強みは「汎用性」、つまりどんな環境にも対応できる柔軟さです。

JavaはOSやアプリケーションに左右されません。今までプログラムは、コンピュータが開発した環境と同じ環境でないと動かすことは不可能でした。しかしJavaは、例えばWindowsで開発したプログラムを別の環境(Mac、Linux)上で動作できるように。この柔軟さがチームでの開発で好まれるようになりました。

一方のC#の強みは「自由度」、つまり使用できる範囲の広さにあります。

C#は「マルチパラダイムプログラミング言語」の1つです。簡単に言うと「色々なプログラミングの考え方や、やり方で使用することができる言語」という意味。Javaのようなオブジェクト指向の要素はもちろん、C言語が使用していた手続き型言語、そしてデータベースの操作を行うことができます。

まさにC#はそれぞれの言語でできることが行えるのです。

勉強するならどっち?JavaとC#それぞれの将来性

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「これから勉強するならJavaとC#どちらが良いのだろう」という疑問ですが、結論から言うと「自分のやりたいこと」に応じて選択すれば大丈夫です。

需要が高く、仕事に直結する言語を学びたい場合はJavaがおすすめ。「Google3大言語」の1つであるJavaは、名前の通りGoogleが開発で使用している言語となっております。またシステム開発やAndroidアプリにも使用されていることからまだ需要が高く、今後も安定して仕事を得られると言えるでしょう。

C#はJavaと比べて認知度が低い傾向にあります。一方でゲームのような精密な設定が必要で、専門性を求めるならばC#を学ぶことがおすすめ。ゲームやVRなどの開発でよく使われているのがUnityです。Unityの開発スクリプトはC#であるため、先端IT技術では今後さらに必要とされるでしょう。

\次のページで「JavaとC#は似ているが得意分野が違う」を解説!/

JavaとC#は似ているが得意分野が違う

より多くの人に普及しやすく作られたJava。よりC言語の強みを洗練させたC#。それぞれ似ているようで得意分野が異なります。もし新しく勉強するのであれば、目的に応じて選択するのが良いでしょう。

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雑学

3分でわかる!JavaとC#の違いとは?どちらも同じC言語から派生?文系の元SEライターがわかりやすく解説

今回は「Java」と「C#」の違いについて解説していきます。JavaとC#は似た部分がありますが、それぞれ異なった特徴を持つプログラミング言語です。この2つの言語の違いについて「今ここで説明してくれ」と言われても、なかなか難しいかもしれませんね。
そこで今回はITの国家資格を持つ城崎が、文系の目線から「Java」と「C#」の違いについてシンプルに説明してくれるぞ。一見難しいと思う内容も、大まかな流れから知ればどんどん理解できるようになる。難しく考えずにまずはゆるっと学んでいきます。

ライター/城崎ミト

根っからの文系でも基本情報技術者試験に合格。外国語大学を卒業後にSEとなり、現在は図書館スタッフとWebライターを兼業。イラスト動画フリゲ小説BGMなんでも自分で作るのが好き。

似ていても実は他人?JavaとC#の関係性

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プログラミングを勉強し始めるときに1番最初に悩むのは「どのプログラミング言語を学ぶか」ですよね。プログラミング言語の選択によって習得の難易度が大きく異なり、仕事や収入にも影響を与えます。ここでは「Java」と「C#」について解説しますので、一緒に学んでいきましょう。

そもそもプログラミング言語って何?

プログラミング言語とは、コンピューターを動かすために使う言語です。

コンピューターの世界では基本的に「0」と「1」の2進数のみを使用して情報のやり取りをしています。これが「機械語」です。コンピューターは機械語しかわからないため、人間が「1+1の計算をしてください」と言っても理解できません。逆に人間側からしたら0と1しか話さない機械語はとても複雑でわかりにくいですよね。

これを解決するために作られたのがプログラミング言語です。人間にも理解できるプログラミング言語を使うことで、コンピューターに命令して動かすことを可能にしました。

JavaもC#も同じC言語から派生!気になる関係性について

ここからプログラミング言語である「Java」と「C#」について解説します。

Javaは「オブジェクト指向型」の代表的なプログラミング言語です。C言語をより使いやすくするために新しい言語として作られました。オブジェクト指向とは、簡単に説明するとコンピューターに命令する「プログラム」を手順ではなく「モノの操作」としてとらえた考え方をします。

そしてC#も同じくオブジェクト指向型のプログラミング言語です。構文はC言語の影響を受けており、C言語から「C++」を経てC#ができたと言われています。「C++」と「Java」など複数のプログラミング言語の良いところを組み合わせて作られました。

JavaもC#もC言語の影響を受けている言語なので、似ていると感じる人は多いそうです。実際C#はいくつもの言語を元に作られているため、C#にとってJavaは他人どころか「お父さん」みたいな存在だといえます。

JavaとC#は得意分野が違う?

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「そっくりだ」と言われるJavaとC#ですが、もちろんそれぞれ特徴があります。ここではJavaとC#の特徴と、勉強するのはどちらが良いか見ていきましょう。

汎用性が強みのJava、自由度が強みのC#

Javaの強みは「汎用性」、つまりどんな環境にも対応できる柔軟さです。

JavaはOSやアプリケーションに左右されません。今までプログラムは、コンピュータが開発した環境と同じ環境でないと動かすことは不可能でした。しかしJavaは、例えばWindowsで開発したプログラムを別の環境(Mac、Linux)上で動作できるように。この柔軟さがチームでの開発で好まれるようになりました。

一方のC#の強みは「自由度」、つまり使用できる範囲の広さにあります。

C#は「マルチパラダイムプログラミング言語」の1つです。簡単に言うと「色々なプログラミングの考え方や、やり方で使用することができる言語」という意味。Javaのようなオブジェクト指向の要素はもちろん、C言語が使用していた手続き型言語、そしてデータベースの操作を行うことができます。

まさにC#はそれぞれの言語でできることが行えるのです。

勉強するならどっち?JavaとC#それぞれの将来性

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「これから勉強するならJavaとC#どちらが良いのだろう」という疑問ですが、結論から言うと「自分のやりたいこと」に応じて選択すれば大丈夫です。

需要が高く、仕事に直結する言語を学びたい場合はJavaがおすすめ。「Google3大言語」の1つであるJavaは、名前の通りGoogleが開発で使用している言語となっております。またシステム開発やAndroidアプリにも使用されていることからまだ需要が高く、今後も安定して仕事を得られると言えるでしょう。

C#はJavaと比べて認知度が低い傾向にあります。一方でゲームのような精密な設定が必要で、専門性を求めるならばC#を学ぶことがおすすめ。ゲームやVRなどの開発でよく使われているのがUnityです。Unityの開発スクリプトはC#であるため、先端IT技術では今後さらに必要とされるでしょう。

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