今回は「until」と「till」の違いについて学んでいきます。どちらも「〜まで」と訳せるが、違いについて説明できるでしょうか。そこで語学大学を卒業した経験を持つ城崎が、「until」と「till」、また「by」との違いについても解説してくれるぞ。混乱しやすいから要チェックです。

ライター/城崎ミト

語学大学で英語とベトナム語を専攻。ベトナムに留学した際は英語を使う機会が意外とあり驚いた。現在は図書館スタッフとWebライターをダブルワークしている。

時を表す「until」と「till」の違いについて

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英語の助詞には「~まで」という意味を持つ「until」と「till」があります。この2つの違いは何でしょうか。今回は「until」と「till」の表現や由来について深掘りしていきたいと思います。

「until」は継続を表す

「until」には「~までずっと〇〇している」という継続の意味があります。ある一定の期間までその状態が続いているということです。例文を見ていきましょう。

I stayed up untill midnight to finish my homework.
(私は宿題を終わらせるために真夜中まで起きていた)

これは「私」が宿題を終わらせるために真夜中まで起きている状態を「継続」していたという意味です。夜が更けるまでずっと寝ていないということですね。このように状態が指定された時間までキープされる場合に「until」を使用します。

「till」は「until」と同じ意味?

次に「till」の意味についてご紹介します。tillの意味は「~までずっと〇〇している」。つまりuntilと同じ継続を表す単語です。tillはuntilの省略形に感じられますが実は逆。untilの方がtillを語源としており、ノルド語の「und(as far asの意味)」とtillを合わせて作られました。untillとtillは同じ意味を持ちますが、tillの方がやや口語的とされています。

\次のページで「「until」と「till」の使い分けを例文で解説!」を解説!/

「until」と「till」の使い分けを例文で解説!

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ここではuntilとtillの例文をいくつかご紹介します。

「until」の使い方・例文

untilは「~まで」の継続を表す単語です。行動だけでなく感情や状態にも使用できます。

I couldn't forgive him until yesterday.
(私は昨日まで彼を許せなかった)

彼を許せない状態が昨日まで続いたという意味ですね。

Until I heard from you,I didn’t know about the news.
(私は貴方から聞くまでそのニュースを知りませんでした)

最近までそのニュースを知らない状態が続いていたという意味です。untilとtillは同じ意味ですが、tillは例文のように文頭に使用することはできないため注意が必要になります。

「till」の使い方・例文

tillとuntilは同じ意味ですが、tillはビジネス文書など硬い場面ではあまり使用されません。

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I'll wait for him till noon.
(昼まで彼を待とうよ)

I won't know the result till the meeting is over.
(会議が終わるまで私は結果がわからないよ)

tillは口語的な側面を持つため、会話の場面でよく使われます。

「by」との違いと使い分けは?

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では同じ「〜まで」の意味を持つbyとの違いはどうでしょう。同じ言葉でも表現が異なりますので要注意です。ここからはbyについて解説していきます。

「by」は期限を表す

byはuntilと異なり「~までに」という「期限」を表します。指定した時間までの間に動作や行動が行われるという意味です。

I should finish this homework by next weekend.
(私は来週末までにこの宿題を終わらせないといけない)

来週末までのどこかで宿題を終わらせれば良いということですので、明日終わるかもしれませんし来週前半に終わるかもしれません。そしてずっと宿題をする状態を継続しているわけではなく、間に学校に行ったりご飯を食べたり寝ていたりしています。日常生活を送る中のどこかで行うというイメージです。

\次のページで「「by」の使い方・例文」を解説!/

「by」の使い方・例文

では最後にbyを使った例文を見ていきましょう。

The product will be shipped by next week.
(その商品は来週までには発送されます)

Please submit the project proposal by this month.
(今月中にこのプロジェクトの企画案を提出してください)

どちらも指定された時間「までのどこか」で動作が行われることを意味してますね。byは「~より前に」を意味する「before」に置き換えることができます。beforeを使うとより口語的であいまいなニュアンスになるため、うまく使いこなしましょう。

同じ「~まで」でも意味合いは異なる!

今回は「until」と「till」の違い、「by」との使い分けについてご紹介しました。「〜までに」おける「by」は期限を表し、「until」は継続を表します。意味が全く異なってしまうので使い分ける時には注意しましょう。「until」「till」「by」の3つは受験だけでなく、TOEICでもよく出題されるので覚えておいて損はありません。

また「till」は「until」の省略形で同じ意味を持ちます。しかしビジネス文書などフォーマルな形式では「until」を使うことがおすすめです。うまく使いこなして英語力があることをアピールしていきましょう!

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雑学

3分で簡単にわかる「until」と「till」の違い!「by」との違いや使い分けも語学大卒業生がわかりやすく解説

今回は「until」と「till」の違いについて学んでいきます。どちらも「〜まで」と訳せるが、違いについて説明できるでしょうか。そこで語学大学を卒業した経験を持つ城崎が、「until」と「till」、また「by」との違いについても解説してくれるぞ。混乱しやすいから要チェックです。

ライター/城崎ミト

語学大学で英語とベトナム語を専攻。ベトナムに留学した際は英語を使う機会が意外とあり驚いた。現在は図書館スタッフとWebライターをダブルワークしている。

時を表す「until」と「till」の違いについて

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英語の助詞には「~まで」という意味を持つ「until」と「till」があります。この2つの違いは何でしょうか。今回は「until」と「till」の表現や由来について深掘りしていきたいと思います。

「until」は継続を表す

「until」には「~までずっと〇〇している」という継続の意味があります。ある一定の期間までその状態が続いているということです。例文を見ていきましょう。

I stayed up untill midnight to finish my homework.
(私は宿題を終わらせるために真夜中まで起きていた)

これは「私」が宿題を終わらせるために真夜中まで起きている状態を「継続」していたという意味です。夜が更けるまでずっと寝ていないということですね。このように状態が指定された時間までキープされる場合に「until」を使用します。

「till」は「until」と同じ意味?

次に「till」の意味についてご紹介します。tillの意味は「~までずっと〇〇している」。つまりuntilと同じ継続を表す単語です。tillはuntilの省略形に感じられますが実は逆。untilの方がtillを語源としており、ノルド語の「und(as far asの意味)」とtillを合わせて作られました。untillとtillは同じ意味を持ちますが、tillの方がやや口語的とされています。

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