この記事ではadorableとcuteの違いについてみていきます。どちらも「可愛い」と訳すことができる英単語ですが、実は絶妙なニュアンスの違いがあるのです。そんなadorableとcuteをネイティブの人はどのように使い分けているのでしょうか。
今回はそんなadorableとcuteの違いについて、語源にも触れながら、雑学好き現役大学院ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

adorableとcuteとは?

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「可愛い」を表す英単語と言えば、「adorable」や「cute」が挙げられますね。英語を習っていると、一度は読んだり、聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。何かに対して可愛いということを伝えたい時、どちらを使うべきか迷ってしまうことも少なくありませんよね。そんなadorableとcuteは、どのように使い分けられるのでしょうか。

adorableとcuteの違いとは?

adorableとcuteは、どちらも「可愛い」と訳すことができる英単語。日本語での意味は同じですが、ニュアンスに細かい違いがあるのです。その違いとは、「何が」、「どのように」という2点がポイントになります。誤って使ってしまうと、相手を誤解させてしまうことも。そうならないために、両者の具体的な違いをみていきましょう。

adorable:小さく、子供っぽいものや人に対する愛らしさ

adorable とは、日本語でいうと、愛らしいというニュアンスです。小さく、子供っぽいものに対して愛らしい印象を受けた時に使われます。主に、赤ちゃんや子供、動物などが対象です。adorableは、フランス語の「愛する」という意味を持つ「adore」が語源だと言われています。さらに、このadoreはラテン語の「adorare」つまり「崇拝できる」という意味からきているそう。

思わず崇拝してしまうほど愛らしいというイメージかもしれませんね。

cute:子供らしい無邪気さのある可愛さ

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cuteとは、可愛らしいという意味で、子供らしい無邪気さや若々しさ、人を微笑ませてくれるようなものといったイメージがあります。主に、動物や子供に対して使われることが多いです。大人の女性に対して使われることがありますが、「幼い」や「未熟」というニュアンスがあるので、使われる機会は少なめなのだとか。

さらに、最近は男性に対しても使われることもあります。この場合、cuteにはハンサムやかっこいいという意味合いがありますよ。

\次のページで「adorableとcuteの例文とは?」を解説!/

adorableとcuteの例文とは?

ここまで、adorableとcuteのニュアンスの違いについて解説しました。ここから、adorableとcuteを使った例文をいくつかご紹介していきます。両者の絶妙な使い分け方は、感覚を身に付けていくほかありません。とにかく、たくさんの文章を読んで、どういったニュアンスでその言葉が使われているのかといった感覚を掴んでいきましょう。

adorableを使った例文

adorableとは、小さく、子供っぽいものや人に対する愛らしさを表す時に使われるのでした。大人に対してあまり使われず、赤ちゃんや子供、動物に対して使われるのでしたね。ここで挙げた例文を参考にしながら、adorableを使った例文の作成にチャレンジしてみてくださいね。

例文1:Your baby is adorable!How old is she?
(訳:あなたの赤ちゃんはかわいいですね。彼女は何歳ですか?)

adorableは赤ちゃんなど、小さくて愛らしい人やものに対して使われるのでした。ちなみに、赤ちゃんの場合、adorableと同じくらいよく使われるのは、prettyという言葉「美しい」や「綺麗」といったニュアンスが含まれています。ただ「可愛い」の一言では言い表せないくらいの魅力がある人やものに使わるのです。赤ちゃんも例外ではありません。

例文2:Those puppies are adorable.
(訳:あの子犬たちは可愛い。)

まさに、小さくて愛らしいを代表する子犬たち。あまりの可愛さに、思わず「かわいい!」と言ってしまうようなイメージですね。子犬の見た目の可愛さはもちろん、無邪気に遊んでいる様子も、まさにadorableが相応しい表現方法ですね。

\次のページで「cuteを使った例文」を解説!/

cuteを使った例文

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cuteとは、子供らしい無邪気さや若々しさ、人を微笑ませてくれるものや人に対して可愛いらしさを伝える時に使われるのでした。adorableと同じように、赤ちゃんや子供、動物に対して使われることが多いのでした。さらに、大人の女性や男性にも使うことができるのでしたね。ここでは、cuteを使った2つの例文をご紹介していきます。

例文1:Your cat is so cute.
(訳:あなたの猫かわいいですね。)

動物に対して「可愛い」を表したいので、cuteが使われていることがわかりますね。もちろん、他の動物にもcuteを使うことが可能です。また、動物によっては、cuteのほかにpretty が使われることも。cuteには、「美しい」や「綺麗」といった要素が含まれているのでした。動物の種類や顔立ちによって、両者を使い分けることもよくありますよ。

例文2:That guy is pretty cute. Do you know his number?
(訳:あの人、結構かっこいいね。彼の電話番号を知っている?)

cuteは、成人男性に対しても使われるのでしたね。この場合、「可愛い」よりも「かっこいい」や「ハンサム」といった意味があります。ちなみに、この例文でも登場しているnumberとは、電話番号の意味。正式にはphone numberですが、省略されてnumberと言われることもよくあります。

\次のページで「adorableとcuteの違いはどんな可愛さなのか!」を解説!/

adorableとcuteの違いはどんな可愛さなのか!

adorableとcuteの違いについて解説しました。adorableとは、小さく、子供っぽいものや人に対する愛らしさを表現する時に使われます。一方、cuteは子供のような無邪気さのある可愛さを表す時に使われるのでした。同じ日本語訳でも、無意識的な意味の違いも含まれているので、正確に使い分けるようにしましょう。

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言葉雑学

adorableとcuteの違いとは?どっちがいいの?語源や使い分けも雑学好き現役大学院生がわかりやすく解説

この記事ではadorableとcuteの違いについてみていきます。どちらも「可愛い」と訳すことができる英単語ですが、実は絶妙なニュアンスの違いがあるのです。そんなadorableとcuteをネイティブの人はどのように使い分けているのでしょうか。
今回はそんなadorableとcuteの違いについて、語源にも触れながら、雑学好き現役大学院ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

adorableとcuteとは?

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「可愛い」を表す英単語と言えば、「adorable」や「cute」が挙げられますね。英語を習っていると、一度は読んだり、聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。何かに対して可愛いということを伝えたい時、どちらを使うべきか迷ってしまうことも少なくありませんよね。そんなadorableとcuteは、どのように使い分けられるのでしょうか。

adorableとcuteの違いとは?

adorableとcuteは、どちらも「可愛い」と訳すことができる英単語。日本語での意味は同じですが、ニュアンスに細かい違いがあるのです。その違いとは、「何が」、「どのように」という2点がポイントになります。誤って使ってしまうと、相手を誤解させてしまうことも。そうならないために、両者の具体的な違いをみていきましょう。

adorable:小さく、子供っぽいものや人に対する愛らしさ

adorable とは、日本語でいうと、愛らしいというニュアンスです。小さく、子供っぽいものに対して愛らしい印象を受けた時に使われます。主に、赤ちゃんや子供、動物などが対象です。adorableは、フランス語の「愛する」という意味を持つ「adore」が語源だと言われています。さらに、このadoreはラテン語の「adorare」つまり「崇拝できる」という意味からきているそう。

思わず崇拝してしまうほど愛らしいというイメージかもしれませんね。

cute:子供らしい無邪気さのある可愛さ

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cuteとは、可愛らしいという意味で、子供らしい無邪気さや若々しさ、人を微笑ませてくれるようなものといったイメージがあります。主に、動物や子供に対して使われることが多いです。大人の女性に対して使われることがありますが、「幼い」や「未熟」というニュアンスがあるので、使われる機会は少なめなのだとか。

さらに、最近は男性に対しても使われることもあります。この場合、cuteにはハンサムやかっこいいという意味合いがありますよ。

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