
フェンネルシードの意外な使い方とは?おすすめの食べ方や下処理・保存方法も管理栄養士がわかりやすく解説
賞味期限は保存方法によって決まる?

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フェンネルシードなど、ハーブやスパイスの瓶には賞味期限が書いてありますね。実はこれ、未開封の状態での期限なんですよ。一度開封したものをきちんと保存しないでいると、記載されている賞味期限よりも速く賞味期限は切れてしまうのでご注意を!
保存するときの敵は「熱、空気、湿気、紫外線」の4つ!これらをクリアーできる保存方法をマスターして、できる限り劣化を遅らせるようにすることが、香りや風味そして効能を長く楽しむコツですね。
保存はふたのある容器がおすすめ
保存容器は、ふたがきちんと閉まりかつ適度な遮光性のあるものが理想的です。スパイスの香りの元は多くが揮発性のオイルなので、空気に触れたままにしておくと香りが空気中に逃げてしまいますが、ふたがしっかり閉まっていれば空気と湿気からフェンネルシードを守ってくれるので、香り成分の揮発を防ぐ事ができるでしょう。
また、遮光性や曇りガラスの加工が施されたものは、直射日光を遮る効果があり紫外線をカットしてくれるのでさらに効果的です。
保管場所のおすすめは棚の中
理想的な保管場所は暗がりになる棚の中。温度変化の少ない棚の中は、フェンネルシードにとって紫外線や熱を防いでくれる最適な保管場所です。扉やふたを閉めたら暗くなる棚であれば、遮光性の容器でなくても紫外線カットにもなりますね。
調理に利用するフェンネルシードですから、ついついコンロやオーブンの側、またはシンクの下に置いてしまったりしていませんか?コンロ周辺は火の熱で非常に高温になり、またシンクの下は湿気が溜まるので、熱や紫外線や湿気によりスパイスの劣化を進めてしまいます。そして、スパイスラックに保存している方も日当たりの良い所に置くのはご法度。家の中でも直射日光の当たらないところに置きましょう。
小分けにして保存しよう
賢い保存方法として、日常使いとストックを別保管することをおすすめします。日常的に使うものはどうしても空気や湿気に触れ劣化してしまいますから、その劣化する量を少なくするために小分けして別に保管するようにすると、より長くスパイスの香りを楽しむことができるでしょう。

保存の仕方によって劣化の速度が変わることがわかったし、これらのポイントをおさえておけば、購入したフェンネルシードも長く楽しめそうだよな。何より俺は、「記載の賞味期限は開封前の状態」ということに衝撃を受けたよ。
フェンネルシードは少量ずつ使うからこそ、上手に保存して使いきることが大切
料理に利用する際、一度に少量しか使わないフェンネルシードですが、しばらく利用しない間に劣化してしまい香りも風味もなくなってしまっては残念ですね。利用方法がたくさんあるうえに効果や効能も多いので、とりあえず漬け込んでおいたり日々の暮らしにうまく利用し、すぐに使い切れない時は上手に保存して香り豊かなまま使い切るようにしましょう。