この記事ではtownとcityの違いについてみていきます。どちらも「街」を意味する英語のイメージがあるでしょう。違いはずばり、その規模の大きさのようです。「街」といえば、townとcityの他に、villageを思い浮かべる人もいるでしょう。villageはこの2つの言葉とどのような関係なのでしょうか。
今回はそんなtownとcityの違いについて、語源から説明しつつ、villageについても雑学好き現役大学院生ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

townとcityとは?

街を英語で表すと「town」と「city」などがありますが、どちらを使った方が良いのか迷ったことはありませんか?townとcityのどちらも、英語を学ぶ時に序盤の方で登場する基本的な言葉です。多くの人は何度も聞いたり話したりするでしょう。そんなtownとcityには、何か違いがあるのでしょうか。

townとcityの違いとは?

人が生活する場所である街を表す英単語のtownとcity。日常会話はもちろん、ドラマやニュースなどでも必ずと言っていいほど登場する言葉ですよね。そんな似たような意味を持つ両者の違いは気になるところ。実は、townとcityには規模の違いがあります。これを踏まえて、両者の違いについて、語源を踏まえながら詳しくみていきましょう。

town:地方自治体を持つ人口の多い地域のこと

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townとは、農場、村、中庭など、壁に囲まれた場所やフェンスに囲まれた場所を指す古英語が語源。現代の言葉では、一定の境界線と地方自治体を持つ人口の多い地域を指します。日本語でいうと、「町」という意味になるのです。このように、townは比較的人口も多く、行政サービスを提供してくれる、規模が大きい街のことを指します。

city:大きな、あるいは重要な地域のこと

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cityは市民を意味するフランス語からきています。主に、大きな、あるいは重要な地域のことを指すのです。日本語でいうと、「都市」という意味になります。そのため、地方自治体を持つ人口の多い地域を指すtownよりも規模が大きく、住民の数も多いことになるのです。

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townとcityの例文とは?

ここまで、townとcityの意味の違いと語源について解説しました。ここから、townとcityを使った例文をご紹介していきますね。単純に「町」や「都市」を表すこともありますが、少し特別な意味として使われることも。そんなtownとcityの使い方について、ここでの例文を参考にしながら覚えてみてくださいね。

townを使った例文

townとは、地方自治体を持つ人口の多い地域のことを指すのでした。しかし、townには比喩的な表現として使われることもあります。ここでは、通常の「町」を表すtownと比喩的なtownの2つを使った例文をそれぞれご紹介しますね。

例文1:When I visited Japan, I traveled from town to town.
(訳:日本を訪れたとき、町から町へと旅をした。)

この例文では、townを「町」として表現されています。話し手は日本に訪れて、様々な地域を旅してまわったことがわかりますね。ちなみに、「from A to B」というフレーズは「ある場所(A)から他の場所(B)へ」という意味があります。ぜひ、覚えておきましょう。

例文2:We have really gone to town with the costume.
(訳:私たちは、衣装を徹底的に作り込みました。)

この例文で登場する「go to town」とは、ある活動に心を込めること、思いっきり、熱心に何かをするということを意味します。さらに、文脈によってはお金をつぎ込むという意味として使われることも。この例文でも、「go to town」があることで、「徹底的に」、「熱心に」作ったことがわかりますね。

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cityを使った例文

cityとは、大きな、あるいは重要な地域のことを指すのでした。そんなcityを使った基本的な例文と、少し変わったフレーズを使った例文を1つずつ挙げていきます。ここで紹介した例文を参考にしながら、さらに英語のスキルを上げてくださいね。

例文1:Tokyo is the largest city in Japan.
(訳:東京は日本で最も大きい都市です。)

この例文では、東京について紹介しています。東京は、日本の重要な機関がいくつもあり、人口数も多い日本最大の都市ですよね。これほど規模が大きく人口の多い重要な地域のことは、例文のようにcityを使うことが相応しいです。

例文2:A city slicker, often gains a culture shock when coming to the countryside.
(訳:都会育ちの人は、田舎に来るとカルチャーショックを受けることが多い。)

ここで登場する「city slicker」とは、都会育ちの人を意味します。中でも、田舎で生活をした経験が少ない人のことを指すことが多いです。住み慣れた都会から、田舎の地域にいくと落ち着くこともありますよね。しかし、その雰囲気や生活の仕方などの違いにカルチャーショックを受けることもあるでしょう。

番外編:villageとは?

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villageの語源とは、フランス語で建物の集まりを意味する言葉からきています。villageは、地方にある小さな地域社会のことを指し、日本語でいうと「村」という意味に。cityやtownと比べると、その規模は小さく、人口も少ないです。しかし、そこに人々が住んでいるような小さなコミュニティのことを指します。

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villageを使った例文

villageとは、地方にある小さな地域社会のことを指すのでしたね。ここでは、villageを使った例文をご紹介します。townやcityのついでに、villageの使い方も一緒に覚えておくと便利ですよ。ぜひ、ご自身でもvillageを使った例文を考えてみてくださいね。

例文:I visited the village where my father was born.
(訳:私は父が生まれた村を訪れた。)

「村」を意味するvillage。このことから、話し手のお父さんは、人口の少ない地方にある規模の小さな集落(村)で生まれたことがわかりますね。また、訪れた(visit)とあるので、今ではお父さんは別の地域に住んでいることが推測できます。

townとcityの違いは、その規模の大きさ!

townとは、地方自治体を持つ人口の多い地域のことで、cityとは、大きな、あるいは重要な地域のことを指すのでしたね。どちらも人は住んでいますが、cityの方がtownよりも人口が多く、規模の大きい地域のことを表します。また、「go to town」という表現は、実際に町に行くのではなく、「何かを熱心に取り組む」という意味もあるのでした。

両者の意味をしっかり理解し、基本的な使い方はもちろん、少し変わった表現方法も身に付けていきましょう。

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言葉雑学

townとcityの違いとは?比喩表現やvillageについても雑学好き現役大学院生がわかりやすく解説

この記事ではtownとcityの違いについてみていきます。どちらも「街」を意味する英語のイメージがあるでしょう。違いはずばり、その規模の大きさのようです。「街」といえば、townとcityの他に、villageを思い浮かべる人もいるでしょう。villageはこの2つの言葉とどのような関係なのでしょうか。
今回はそんなtownとcityの違いについて、語源から説明しつつ、villageについても雑学好き現役大学院生ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

townとcityとは?

街を英語で表すと「town」と「city」などがありますが、どちらを使った方が良いのか迷ったことはありませんか?townとcityのどちらも、英語を学ぶ時に序盤の方で登場する基本的な言葉です。多くの人は何度も聞いたり話したりするでしょう。そんなtownとcityには、何か違いがあるのでしょうか。

townとcityの違いとは?

人が生活する場所である街を表す英単語のtownとcity。日常会話はもちろん、ドラマやニュースなどでも必ずと言っていいほど登場する言葉ですよね。そんな似たような意味を持つ両者の違いは気になるところ。実は、townとcityには規模の違いがあります。これを踏まえて、両者の違いについて、語源を踏まえながら詳しくみていきましょう。

town:地方自治体を持つ人口の多い地域のこと

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townとは、農場、村、中庭など、壁に囲まれた場所やフェンスに囲まれた場所を指す古英語が語源。現代の言葉では、一定の境界線と地方自治体を持つ人口の多い地域を指します。日本語でいうと、「町」という意味になるのです。このように、townは比較的人口も多く、行政サービスを提供してくれる、規模が大きい街のことを指します。

city:大きな、あるいは重要な地域のこと

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cityは市民を意味するフランス語からきています。主に、大きな、あるいは重要な地域のことを指すのです。日本語でいうと、「都市」という意味になります。そのため、地方自治体を持つ人口の多い地域を指すtownよりも規模が大きく、住民の数も多いことになるのです。

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