この記事ではjailとprisonの違いについてみていきます。どちらも「刑務所」という意味を持つ言葉ですが、どのように使い分けられているのでしょうか。実は、両者の違いはずばり「誰が」、「何のために」jailやprisonに入るのかなのです。
今回はそんなjailとprisonのニュアンスの違いについて例文を挙げながら、雑学好き現役大学院生ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

jailとprisonとは?

「刑務所」を表す英単語といえば、「jail」や「prison」と答える方が多いのではないでしょうか。日本語に訳すと、どちらも同じ「刑務所」になりますが、実は、厳密には、この2単語の意味は異なるのです。両者はどのように違うのでしょうか。ここからjailとprisonの意味の違いと使い方について解説していきます。

jailとprisonの違いとは?

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刑務所を意味するjailとprison。脱獄系の海外ドラマや映画などで必ず登場する英単語ですよね。そんなjailとprisonにはどのような違いがあるのでしょうか。両者の違いは、「どのような人」が、「何のためにそこに入るのか」がポイントになります。それでは、詳しくみていきましょう。

jail:裁判待ちの人や短い刑期を終えた人を一時的に収容する場所

jailとは、裁判待ちの容疑者を一時的に収容する場所です。つまり拘置所とも言えますね。まだ、犯人として疑われている段階で、正式に有罪判決を受けていない人が一時的に、そこに滞在させられます。基本的に滞在期間は2日から1年程度と短期間です。

prison:有罪判決を受けた囚人が長期的に収容される場所

jailは容疑者を一時的に収容する場所だったのに対して、prisonは有罪判決を受けた犯罪者が収容される場所のことを指します。裁判で懲役刑や禁固刑を言い渡された人が受刑者に。その人たちを更生させるために、裁判で決められた期間だけ収容されるのです。収容期間は、犯した罪の重さによって人それぞれ異なります

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jailとprisonの例文とは?

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ここまで、jailとprisonの意味の違いについて解説しました。ここから、jailとprisonを使った例文を挙げていきますね。ネイティブの人の表現方法もご紹介するので、両者の意味の違いを把握しながら、両者の正しい使い方を学んでいきましょう。

jailを使った例文

jailとは、主に裁判待ちの人を一時的に収容する施設のことを指すのでしたね。そんなjailは、どのように使われるのでしょうか。ここで、jailを用いた例文を2つ挙げるので、これらを参考にしながらjailの使い方のイメージを沸かせてみてくださいね。

例文1:She went to jail for two days.
(訳:彼女は2日間、刑務所(拘置所)に入れられた。)

jailは裁判待ちの人が短期間収容される場所なのでした。日本語で言うと、拘置所のような場所です。そのため、two daysのように短い期間だけ滞在すると表現するのは何ら問題ありません。しかし、この収容される期間が1年より多くなると、少し違和感があるので、注意しましょう。

例文2:If he is convict, he will be in jail for at least 10 years.
(訳:もし彼は有罪になれば、少なくとも10年は刑務所に入ることになります。)

jailは、刑期の長さやどんな施設に収容されるかに関わらず、単に、誰かが投獄されていることを示すためによく使われます。基本的にjailは裁判待ちの人が短期間収容される場所のことを表しますが、この例文のように、「収容される」ことに焦点を当てる場合、「in jail」と表現されるのです。

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prisonを使った例文

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prisonとは、有罪判決を受けた囚人が長期的に収容される施設のことを指すのでした。その施設に収容された人は社会復帰を目指して、更生プログラムに取り組むのです。そんなprisonを使った例文を2つ挙げていきます。今後の学習に参考にしてくださいね。

例文1:She was sent to prison.
(訳:彼女は刑務所へ送られました。)

この例文から、「彼女」が何かしらの罪を犯し、裁判で有罪判決を下されたことで、一定期間、刑務所に収容されることがわかりますね。jailではなく、prisonを使うことで、「彼女」が囚人として刑務所に行くことが強調されています。prisonの典型的な使い方なので、ぜひ覚えておいてくださいね。

例文2:A death-row inmate escaped from prison.
(訳:死刑囚が脱獄した。)

この例文は絶対にあってはならない事例ですが、prisonはこのような使い方をすることができます。死刑を言い渡された囚人は刑務所に入れられるので、jailではなくprisonを使うことが相応しいです。「escaped from prison」は、直訳すると「刑務所から逃げる」であり、つまり「脱獄する」という意味になります。

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jailは一時的に収容される場所、prisonは囚人が長期的に収容される場所

jailとは、裁判待ちの人が一時的に収容される施設のことを表すのに対して、prisonは有罪判決を下された囚人が長期的に滞在するこ施設のことを指すのでしたね。日本語に訳すとどちらも刑務所になりますが、実は全く異なる施設のことを表すことがわかりましたね。ぜひ、jailとprisonを上手に使い分けてみてくださいね。

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jailとprisonの違いとは?意味や例文・使い分けも雑学好き現役大学院生がわかりやすく解説

この記事ではjailとprisonの違いについてみていきます。どちらも「刑務所」という意味を持つ言葉ですが、どのように使い分けられているのでしょうか。実は、両者の違いはずばり「誰が」、「何のために」jailやprisonに入るのかなのです。
今回はそんなjailとprisonのニュアンスの違いについて例文を挙げながら、雑学好き現役大学院生ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

jailとprisonとは?

「刑務所」を表す英単語といえば、「jail」や「prison」と答える方が多いのではないでしょうか。日本語に訳すと、どちらも同じ「刑務所」になりますが、実は、厳密には、この2単語の意味は異なるのです。両者はどのように違うのでしょうか。ここからjailとprisonの意味の違いと使い方について解説していきます。

jailとprisonの違いとは?

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刑務所を意味するjailとprison。脱獄系の海外ドラマや映画などで必ず登場する英単語ですよね。そんなjailとprisonにはどのような違いがあるのでしょうか。両者の違いは、「どのような人」が、「何のためにそこに入るのか」がポイントになります。それでは、詳しくみていきましょう。

jail:裁判待ちの人や短い刑期を終えた人を一時的に収容する場所

jailとは、裁判待ちの容疑者を一時的に収容する場所です。つまり拘置所とも言えますね。まだ、犯人として疑われている段階で、正式に有罪判決を受けていない人が一時的に、そこに滞在させられます。基本的に滞在期間は2日から1年程度と短期間です。

prison:有罪判決を受けた囚人が長期的に収容される場所

jailは容疑者を一時的に収容する場所だったのに対して、prisonは有罪判決を受けた犯罪者が収容される場所のことを指します。裁判で懲役刑や禁固刑を言い渡された人が受刑者に。その人たちを更生させるために、裁判で決められた期間だけ収容されるのです。収容期間は、犯した罪の重さによって人それぞれ異なります

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