この記事ではjobとworkの違いについてみていきます。どちらも「仕事」や「労働」などに関係する英単語で、誰もが一度は見たことがあったり、習ったことがあったりするでしょう。そんな両者の違いはずばり、「品詞」と「どういった仕事なのか」らしいのです。
今回はそんなjobとworkにの意味の文法的な違いと使い方、さらに同じく仕事を意味するtaskについても雑学好き現役大学院生ライターのききと一緒に解説していきます。

ライター/きき

植物について研究している現役大学院生。生物や植物だけでなく、言語や旅行、文化などあらゆるジャンルにも興味がある。誰もが面白い・分かりやすいと思ってくれるようなライターを目指している。

jobとworkとは?

image by iStockphoto

皆さんは「仕事」と言えば、どのような英単語を思い浮かべますか?「job」や「work」が代表的なのではないでしょうか。同じ意味を持つ両者ですが、どのような違いがあり、どのように使い分けるのでしょうか。ここから、両者の文法的な意味の違いとニュアンスの違いについて解説していきます。

jobとworkの違いとは?

仕事を意味するjobとwork。どちらもよく耳にする単語ですが、どのような違いがあるのでしょうか。両者には、「品詞」と「どのような仕事なのか」の2点の違いがあります。この2つのポイントを踏まえて両者の違いについてみていきましょう。

job:定期的に行われ、お金が発生する仕事

jobとは、定期的に行われ、お金が発生する仕事のことを表す可算名詞です。報酬が発生するので、成果がある仕事に使われます。また、jobは、「仕事内容」や「ポジション」、「一つ一つの作業」について表し、それらを特定する時にも使われるのです。

work:働くという行動全般のこと

jobは「仕事内容」や「一つ一つの作業」について表すのに対して、workは「働くという行動全般」のことを表すのです。さらに、「お金が発生する仕事」とは限らず、目標を達成するための行動のことを表すことも。また、workは名詞としても動詞としても使えます。ちなみに、名詞として使う場合、workは不可算名詞なので、語尾に「-s」が付けられないことに注意しましょう。

\次のページで「jobとworkの例文とは?」を解説!/

jobとworkの例文とは?

ここまで、jobとworkの文法的な違いニュアンスの違いについて解説しました。ここから、jobとworkを使った例文をご紹介していきます。日本語に訳すると同じ意味になりますが、使い方が違うので注意が必要です。例文を通して、両者の正しい使い方を習得しましょう。

jobを使った例文

image by iStockphoto

jobとは、定期的に行われて、お金の発生する仕事のことを指すのでした。また、ポジションや仕事内容などを表すのでしたね。そんなjobを使った例文をここで2つ挙げていきます。今後の英語学習にぜひ生かしてみてくださいね。

例文1:A)What is your job? B)I am a system engineer.
(訳:A)あなたの仕事は何ですか? B)私はシステムエンジニアです。)

jobとは、特定の仕事内容やポジションを表すことができるのでした。そのため、この会話のように、What is your jobと質問されたら、具体的な職業名を答える必要があるのです。ただし、この表現は少し堅苦しい印象を与えてしまいます。そのため、ネイティブの人は、誰かに何の仕事をしているのかを尋ねる時、「What do you do?」と言うことが多いです。

このフレーズも頭に入れておきましょう。

例文2:Being a doctor is a tough job.
(訳:医者というのは厳しい仕事です。)

この例文では「医者」というポジションが大変であることを表すためにjobが使われています。聞き手は、さらにその仕事内容も大変なのだろうと連想させられますね。ちなみに、toughとは「厳しい」という意味で、このほかにも「demanding」と言い換えることも可能です。

workを使った例文

image by iStockphoto

workとは、働くという行動全般のことを指すのでした。また、jobのように名詞だけでなく、動詞としても使われるのでした。ここでは、名詞としてのworkと動詞としてのworkのそれぞれの例文を挙げていきます。例文を参考に、ご自身でもworkを使った英文を作成してみてくださいね。

例文1:I go to work by car.
(訳:私は車で仕事に行く。)

この例文でのworkは、名詞として使われています。話し手は「働くため」の場所に車で通勤していることが分かりますね。ここでのworkは「働くという行動」に焦点を当てているので、仕事の内容やポジションなどは関係ありません。そのため、「I go to job by car.」と表現することができないので注意しましょう。

例文2:She is working on her essay.
(訳:彼女はエッセイに取り組んでいる。)

この例文では、workは動詞として使われています。「work on」というフレーズは「取り組んでいる」を意味し、日常的によく使われますよ。また、essayを書くことは基本的に報酬が発生せず、むしろ「エッセイを書き終わらせるためにwork(行動している)」という意味合いがあります。このように、workは「報酬が生まれる仕事」だけでなく「目標達成のための活動」を表すこともあるのです。

\次のページで「jobは名詞、workは名詞と動詞」を解説!/

jobは名詞、workは名詞と動詞

jobとは、報酬が発生する仕事を表す名詞で、仕事内容やポジションを表すのでした。一方で、workとは働くという「行動」全体のことを指す名詞と動詞のことでしたね。また、「目標達成のために努力する行動」を表す時もworkが使われるのでした。両者の微妙な違いを覚えて、正しい表現方法を覚えてみてくださいね。

" /> jobとworkの違いとは?使い分けやtaskについても雑学好き現役大学院生がわかりやすく解説 – ページ 3 – Study-Z
言葉雑学

jobとworkの違いとは?使い分けやtaskについても雑学好き現役大学院生がわかりやすく解説

jobは名詞、workは名詞と動詞

jobとは、報酬が発生する仕事を表す名詞で、仕事内容やポジションを表すのでした。一方で、workとは働くという「行動」全体のことを指す名詞と動詞のことでしたね。また、「目標達成のために努力する行動」を表す時もworkが使われるのでした。両者の微妙な違いを覚えて、正しい表現方法を覚えてみてくださいね。

1 2 3
Share: